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○1期後の1月設定のためにと凛が同室
○にと→凛

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「なんでお前言わなかったんだよ!?」

たまたま誕生日が話題に上がって、流れで凛先輩に誕生日はいつかと尋ねられた。
僕は4月の段階で凛先輩をお祝いしようと決めていたから、面倒くさがる先輩から無理やり誕生日を聞いたため、凛先輩の誕生日が2月2日だと知っていたけれど、凛先輩は僕の誕生日を知らなかった。
それを今尋ねてくれるということは祝ってくれる気持ちがあるんだろうと察した僕は天にも舞い上がる気持ちだったけれど、残念ながら僕の誕生日は1週間ほど前に過ぎてしまっていた。
それを凛先輩に伝えたところ、返ってきた反応が冒頭の台詞だった。

「えーと、凛先輩に言ったら祝おうとしてくれそうだったので…手間じゃないですか」
「プレゼントくらいは用意したぞ」
「そうですよね。でも気を使わせたくなかったんです」
「…プレゼントって言ったって、多分ジュースとかだぞ」

ジュースとかだったらなおさら誕生日を主張しなくてもいいだろうなんて僕は思ったけれど、凛先輩は納得がいかなかったようだ。

「いや、やっぱ愛には心配かけたこともあるからな。誕生日だし、ひとついうこと聞くってのはどうだ?もちろん俺が出来る範囲のことだけな」

凛先輩は何が何でも僕の誕生日を祝いたいらしく、そんなとんでもないことを言い出した。
ひとつだけって…僕がキスしてくださいとか言ったら凛先輩はしてくれるだろうか、なんて打算的な考えが頭を過る。
そう、僕は凛先輩が恋愛的な意味で好きだった。
早く願い事を言えと無言で急かしてくる凛先輩を見つめてごくりと喉を鳴らす。

「…じゃあ」

でも、それはさすがに出来ないと思った僕は本当の願いとは別の言葉を口にする。



「次の部活の休みの日、一緒に出掛けてくれますか?」





次の部活の休みの日は1週間後の日曜日に訪れた。
僕は今日というこの日にどこへ行こうかこの一週間悩んだけれど、結局水着など部活に必要になる物を新調するための買い物に付き合ってもらうことにした。
その方が凛先輩も買いたい物があるかもしれないし、僕自身も先輩にアドバイスを貰えて良いと思ったからだ。
それに身近なことで出掛ける方がちょっとしたデートっぽいかもとか考えたという理由もある。
そう、デートだ。
先輩は「買い物くらいならいつでも付き合うのに」と腑に落ちないような顔をしていたけれど、僕は誕生日プレゼントとして先輩とのデート権を貰ったと満足したからそれで良いんだ。

「愛、こういうのもいいんじゃないか?」

実際スポーツショップに辿り着いて商品を見ていたら、乗り気になった凛先輩が僕の水着を見立ててくれた。

「あ、これいいですね。泳ぎやすそうです」
「だろ?こっちにもいいのがあったぞ」

笑いながら僕を誘導する先輩を見ているだけで僕も嬉しくなれる。

(僕、先輩のこと好きです)

いつかそう言える日が来ればいいな。そしてまた先輩にデートを申し込みたい。
先輩の笑顔を見ながらこっそり僕はそう思った。
でも今日は一方的なデート気分を存分に味わおうと考えながら、急かす凛先輩の後を追った。
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