【ツイステ】短編小説
○カップリングの片方の情緒と倫理観がない話を書きたくて書いたマレウス編です。
○無邪気残酷情緒未発達なマレウスとリリア注意
○何でも許せる人向け系の話です。
○マレウス一人称
*******************************************:
リリアが若者向けの雑誌を読んでいた。珍しいと指摘すると、リリアはたまには若者の流行をチェックしたいと思ってなと言ってまた頁を捲った。暇だった僕は横からページをのぞき込んでみる。別に若者の流行を知りたかったわけではない。本当に暇潰しだった。
雑誌には空き瓶に好きなものを詰めて作るインテリアの特集が載っており、雑誌に掲載されている瓶の中に小さな世界を創造していて輝いて見えた。綺麗だ。思わず口から感想の言葉が漏れていた。
興味があるのかマレウス。リリアの大きな瞳がこちらを見ていた。僕の返事を待っているようだ。素直に頷くと、リリアは笑って、用意しよう。好きに作るが良い言ってと姿を消した。
僕のために用意された瓶は口が大きい瓶だった。リリア曰く、素人は口が大きい方が手を入れて飾りを配置しやすいらしい。マレウスはちょっと不器用さんじゃからな。リリアの揶揄い交じりの言葉にム、とするけれど、僕のことをよく知っているリリアがそう言うのなら、悔しいけれどきっとそうなのだろう。
さて、何を入れようか。この間綺麗だと思って拾った落ち葉はどうだろうか。形が美しいと思った石を入れてみるのも良いだろう。そうだ、大きいどんぐりや松ぼっくりを詰めるのも良いんじゃないだろうか。魔法で朽ちないように保存いるそれらを詰めたら、僕のことを見守っていたリリアが立派な秋の庭じゃなと褒めた。
ふむ、と僕は出来上がったそれを見る。リリアは褒めてくれたが、何かが足りない。一体何が足りないというのか。
秋の季節に見つけたお気に入りがたくさん詰め込まれているというに、何故だかこの瓶の中の世界は寂しい。そういえばとこれらを拾った時のことを思い出す。お気に入りを発見する時は必ずキングスカラーが居る時だ。落ちていた葉っぱはキングスカラーの尻尾が地面を叩いた時に舞い上がったものの中で一番大きかったものだ。形が美しい石はキングスカラーがユニーク魔法で形を整えていたもの。暇潰しだったのだろう。綺麗な形になったら興味を失ったようにその辺に投げ捨てていたから僕が拾った。大きいどんぐりや松ぼっくりはキングスカラーが最近よく寝ている木の下で見つけたものだ。
足りないものはキングスカラーだ。それが分かれば話は早い。魔法で手のひらに収まるサイズに変えたキングスカラーを瓶の中に入れた。キングスカラーは癇癪を起してユニーク魔法を使って僕のお気に入りごと瓶を砂に変えようとしたので、魔法を使って悪戯を出来ないようにしてから蓋を閉じた。
初めはふざけるな、ここから出せと暴れていたキングスカラーだったが、騒ぎ疲れたのかどんぐりの上に腰掛けた。丁度良い腰掛けのようになっていて、どんぐりの椅子にちょこんと座ったキングスカラーはまるで秋の妖精のようで愛らしい。やはり足りなかったのはキングスカラーだったのだ。
満足した僕だったが、すぐにキングスカラーの様子がおかしいことに気が付いた。苦しそうに喉を抑えた後葉っぱの上に倒れてしまった。急いで瓶から出して、キングスカラーを元の大きさに戻してみる。キングスカラーの口元に手を当てると全く息をしていなった。慌てた僕はリリアの元にキングスカラーを連れて行った。
マレウスよ。人は酸素がなくなると生きていけないぞ。リリアは僕を叱ってキングスカラーの胸に手を置いて魔力を流した。途端に咳き込んで息を吹き返したキングスカラーは僕の顔を見て、またすぐに意識を無くしてしまった。青い顔をしているが、今度はちゃんと息をしている。良かった。
リリアはやれやれと立ち上がって、もう大丈夫じゃ。マレウスよ。レオナを瓶に入れるのは止めるんじゃと僕を叱った。リリアに怒られてしまうし、キングスカラーも死にかけてしまったから意気消沈してしまう。お気に入りを詰めたかったんだと僕が言うと、リリアはなるほどと頷いた。
それならマレウスの部屋でレオナを飾り立てればよいじゃろう。百年の眠りの魔法を掛ければ飾りたい放題じゃ。美しい顔をしているから花とか似合いそうだと思わんか?
リリアの言葉に僕も納得した。それならキングスカラーが死んでしまうことは無い。安心だ。キングスラーを僕のベッドに寝かせよう。キングスカラーに似合う花はどれだろうか。ああ、衣装も用意しなくては。リリアの言う通りキングスカラーは美しいから何を着ても似合うはずだ。僕は僕の部屋に飾られたキングスカラーに思いを馳せながら百年の眠りの魔法の呪文を紡いだ。
おしまい
○無邪気残酷情緒未発達なマレウスとリリア注意
○何でも許せる人向け系の話です。
○マレウス一人称
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リリアが若者向けの雑誌を読んでいた。珍しいと指摘すると、リリアはたまには若者の流行をチェックしたいと思ってなと言ってまた頁を捲った。暇だった僕は横からページをのぞき込んでみる。別に若者の流行を知りたかったわけではない。本当に暇潰しだった。
雑誌には空き瓶に好きなものを詰めて作るインテリアの特集が載っており、雑誌に掲載されている瓶の中に小さな世界を創造していて輝いて見えた。綺麗だ。思わず口から感想の言葉が漏れていた。
興味があるのかマレウス。リリアの大きな瞳がこちらを見ていた。僕の返事を待っているようだ。素直に頷くと、リリアは笑って、用意しよう。好きに作るが良い言ってと姿を消した。
僕のために用意された瓶は口が大きい瓶だった。リリア曰く、素人は口が大きい方が手を入れて飾りを配置しやすいらしい。マレウスはちょっと不器用さんじゃからな。リリアの揶揄い交じりの言葉にム、とするけれど、僕のことをよく知っているリリアがそう言うのなら、悔しいけれどきっとそうなのだろう。
さて、何を入れようか。この間綺麗だと思って拾った落ち葉はどうだろうか。形が美しいと思った石を入れてみるのも良いだろう。そうだ、大きいどんぐりや松ぼっくりを詰めるのも良いんじゃないだろうか。魔法で朽ちないように保存いるそれらを詰めたら、僕のことを見守っていたリリアが立派な秋の庭じゃなと褒めた。
ふむ、と僕は出来上がったそれを見る。リリアは褒めてくれたが、何かが足りない。一体何が足りないというのか。
秋の季節に見つけたお気に入りがたくさん詰め込まれているというに、何故だかこの瓶の中の世界は寂しい。そういえばとこれらを拾った時のことを思い出す。お気に入りを発見する時は必ずキングスカラーが居る時だ。落ちていた葉っぱはキングスカラーの尻尾が地面を叩いた時に舞い上がったものの中で一番大きかったものだ。形が美しい石はキングスカラーがユニーク魔法で形を整えていたもの。暇潰しだったのだろう。綺麗な形になったら興味を失ったようにその辺に投げ捨てていたから僕が拾った。大きいどんぐりや松ぼっくりはキングスカラーが最近よく寝ている木の下で見つけたものだ。
足りないものはキングスカラーだ。それが分かれば話は早い。魔法で手のひらに収まるサイズに変えたキングスカラーを瓶の中に入れた。キングスカラーは癇癪を起してユニーク魔法を使って僕のお気に入りごと瓶を砂に変えようとしたので、魔法を使って悪戯を出来ないようにしてから蓋を閉じた。
初めはふざけるな、ここから出せと暴れていたキングスカラーだったが、騒ぎ疲れたのかどんぐりの上に腰掛けた。丁度良い腰掛けのようになっていて、どんぐりの椅子にちょこんと座ったキングスカラーはまるで秋の妖精のようで愛らしい。やはり足りなかったのはキングスカラーだったのだ。
満足した僕だったが、すぐにキングスカラーの様子がおかしいことに気が付いた。苦しそうに喉を抑えた後葉っぱの上に倒れてしまった。急いで瓶から出して、キングスカラーを元の大きさに戻してみる。キングスカラーの口元に手を当てると全く息をしていなった。慌てた僕はリリアの元にキングスカラーを連れて行った。
マレウスよ。人は酸素がなくなると生きていけないぞ。リリアは僕を叱ってキングスカラーの胸に手を置いて魔力を流した。途端に咳き込んで息を吹き返したキングスカラーは僕の顔を見て、またすぐに意識を無くしてしまった。青い顔をしているが、今度はちゃんと息をしている。良かった。
リリアはやれやれと立ち上がって、もう大丈夫じゃ。マレウスよ。レオナを瓶に入れるのは止めるんじゃと僕を叱った。リリアに怒られてしまうし、キングスカラーも死にかけてしまったから意気消沈してしまう。お気に入りを詰めたかったんだと僕が言うと、リリアはなるほどと頷いた。
それならマレウスの部屋でレオナを飾り立てればよいじゃろう。百年の眠りの魔法を掛ければ飾りたい放題じゃ。美しい顔をしているから花とか似合いそうだと思わんか?
リリアの言葉に僕も納得した。それならキングスカラーが死んでしまうことは無い。安心だ。キングスラーを僕のベッドに寝かせよう。キングスカラーに似合う花はどれだろうか。ああ、衣装も用意しなくては。リリアの言う通りキングスカラーは美しいから何を着ても似合うはずだ。僕は僕の部屋に飾られたキングスカラーに思いを馳せながら百年の眠りの魔法の呪文を紡いだ。
おしまい
