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【とうらぶ】短編小説

○現代パラレル
○17歳一期×7歳(RTされた数の年齢の三日月宗近とふぁぼされた数の年齢の一期一振を絡ませるタグの産物でもあります)
○三日月女体化注意
○一期が三日月に対して敬語じゃない

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普段ならば寄り道というものを一切しないという真面目が服を着て歩いているような一期であるが、その日は生徒会の活動で帰りが遅くなってしまったこともあってか小腹を空かせていた。見ればもう太陽も落ちてしまい、空はもうすでに暗い。

(…遅くなると言う連絡はしているし、何か買って行っても良いだろうか)

そう思いながらコンビニに入る一期。あの子の機嫌を取るためにと真っ先に菓子類が売られているコーナーへと向かった。普段菓子を買わない一期には思ったよりも種類の多いに菓子にどれが美味しいのか判別が出来なかった。結局辺りをうろうろして、レジの前に置かれていた饅頭を手に取る。あの子の好きなのはこしあんだったなとこしあんであることを確認する。
これを買おうと目線を上げると肉まんが目に入った。高校に進学してからコンビニの肉まんなんて滅多に食べなくなった所為か、久方ぶりに見たそれが物凄く美味しそうに見えた。

「…すみません。これと、肉まんをひとつお願いします」

コンビニを出て、現在お世話になっている叔父の家に今度こそ帰ろうと歩き出した。別の袋に入れて貰った饅頭と肉まんをそれぞれの手で持って。
実家から遠い進学校に入学した一期は、その高校の近くにあった叔父の三条の家にお世話になっている。この三条という家は驚くほどの金持ちである。一期の実家は極々普通の一般家庭であるわけだが、叔父はそこの一人娘と結婚して三条の家に婿入りした身だった。一期が在籍している今の学校に進学を希望した時に、三条家から通えば良いと言ってくれたのは叔父の義理父だったらしい。それを聞いた時、余計なお世話かもしれないが一期は叔父は三条家で上手くやっているのだなと思ったものだ。
ところで話は変わるが、叔父と叔母の間には5人の子供がいる。上4人の子供は一期より上の年齢であり、家の仕事の手伝いで滅多に居ない。その中で末っ子の子供だけ十以上も年が離れている。先程から一期が気にしている「あの子」というのが正にこの三条家の末っ子であり、現在一期と共に暮らしている従姉妹の三日月だった。

「遅かったな一期」

帰ると玄関で泣きそうな顔で三日月が出迎えてくれた。慌てて一期が駆け寄ると、三日月が一期の右足に引っ付いてきた。叔母が笑いながら「一期くんが遅いから心配してたみたいなの」と微笑みながら、台所へ引っ込んでしまった。お手伝いさんを多く抱えているというのに、彼女の最近の趣味は料理らしい。一期は三日月の小さい体を抱き上げて優しい声で「ただいま」と三日月の顔を覗きこむと、三日月は泣きそうだったのが嘘みたいに笑顔を見せる。一期は三日月を抱き上げたまま居間へ向かう。

「それは何だ?」

一期が持っている袋に目を付けた三日月が不思議そうに首を傾げる。このお嬢様、生まれてこの方コンビニを利用したことが無いのだ。その疑問は不思議なもので無かった。

「三日月にお土産だよ」

饅頭が入っている袋を渡せば三日月が目を輝かせる。饅頭は三日月の好物であるから、当然の反応だった。しかし、普段彼女が食べているものに比べるまでもなく、随分安物になってしまうが。

「そっちは何だ?」
「肉まんだよ」
「肉まん!」

見たい、見たいと言う三日月は肉まんを見た事も食べた事が無いらしい。そう気付いた一期は袋から肉まんを出して、まだ暖かいそれを三日月に手渡す。自分が食べたかったが、三日月が笑顔になるのならばそれくらい安いものだと思ったのだ。肉まんを受け取った三日月は一期の顔と肉まんとを見比べて、肉まんを半分に割った。外側が暖かいのだ、その中身はもっと熱いはずである。一期は慌てて三日月から肉まんを取り上げて、小さい両の手を取って火傷をしていないか見る。

「熱かった」
「それはそうだよ…大丈夫だった?」
「うん」

少し涙目で三日月は「一期とはんぶんこにしたかった」と呟いて口を尖らせた。

「一期も食べたいのだろう?」

そう言ってこてんと首を傾げる三日月。それを目の当たりにした一期は彼女の従姉妹が可愛いと身悶えるしかなかった。

「…いらないのか?」
「いるよ。ありがとう三日月。一緒に食べようか」

一期の言葉を聞いて三日月は花が咲いたような笑顔で大きく頷いた。久方ぶりに食べた肉まんは半分の大きさだったが、何だが幸せの味がした。



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三日月は一期が初恋で、将来の夢は一期のお嫁さんなんですが、その設定が書けなかったので何故女体化させたの状態になってしまいました…。
あと時間の都合で三日月は兄たちの影響で男らしい口調で話すようになってしまったという説明も入れられませんでした。
取り敢えずお題のはんぶんこは何とか達成できたので良かったです。
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