悪夢
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指示された通り巨人を倒してからピクシス司令がいる壁に上る。
「さすがキースが見込んだだけはあるな!」
ピクシス司令はわたしの両肩に手を置き満面の笑みでそう言った。
「お主なら駐屯兵の精鋭班を率いることもできるじゃろ…どうじゃ?」
両肩に置かれた手はそのままで顔を近づけてくる。
『(酒臭い…)あ、あの』
「お待ちください」
わたしが言葉を発しようとしたら誰かに遮られた。
「ん?エルヴィンか」
「その訓練兵は我々調査兵団もほしいのですが」
『はい?』
エルヴィン…確かエレンたちが話してたことがあったな…確か調査兵団の団長だっけ…ってえ?
考え事をしていたからかエルヴィン団長の発言に思わず変な声を出してしまった。
「なんじゃ、エルヴィンも狙っておるのか」
「えぇ、あの動きは誰にでもできる訳では無い…それに、その力は壁外ならさらに発揮されるだろう」
2人はわたしを見てくる。
これは…この場で決めなきゃいけないのかな…
「よぉ、覚えてるか?」
2人の偉い人たちの視線にオロオロしていると聞き覚えのある声が聞こえた。
声をかけられた方向を見るとエルヴィン団長の傍らに立っていたのは忘れもしないあの刈り上げ頭…
けれど認めたくないから知らないフリをする。
『…ど、どちら様でしょうか…』
「おいおい、覚えてねぇってことは無いだろ」
ツカツカと足早にわたしに近寄ると顎を掴んでくる。
「覚えてねぇなら思い出させてやろうか?」
…!!何をされるかわかったもんじゃない!
『あ、あぁ!憲兵団から助けてくれた人ですね!その節はありがとうございました!』
無理矢理、笑顔をつくるが目が笑えない…
顎を掴んでいる手を引き剥がしたかったがいままでにないくらい動いた後だ。
力が出ない。
「あれ~?リヴァイ、いつの間にその子と仲良くなったの?」
刈り上げ頭の人とぶつかった時にいた人だ。
って…え…?
『いま…リヴァイって…』
リヴァイ?確か人類最強の兵士長…?
「え?あぁ!そいつがリヴァイだよ!」
メガネをかけた人はわたしの目の前にいる人を指さして言ったのだ。
「自己紹介がまだだったな、ハンジの言う通り俺がリヴァイだ」
人類最強の兵士長がこんな人だったなんて…
「で、どうするんじゃ?」
ピクシス司令はわたしとリヴァイ兵長のやり取りはそのままに聞いてくる。
ピクシス司令の愛人になるか、リヴァイ兵長と働くか…
なんて選択を強いられているんだろう…
『わ、わたしは』
「名前」
リヴァイ兵長は小さな声で言う。
「憲兵団に襲われていたとき助けただろう…そのツケがまだ支払いきってないからな…いまここで続きをしてもいいんだが」
ギョっとする。この人は何を言ってるんだ?!
「けどまぁ…調査兵団にはいるならそのツケも考えといてやってもいい」
『調査兵団にはいります!!』
脅しだ、完全に脅してる。
「なんじゃ…残念じゃのぅ…」
ピクシス司令は本当に残念そうに言いヒゲを触る。
「名前・苗字訓練兵」
エルヴィン団長が近付いてくる。
それと共にリヴァイ兵長は離れて距離をとった。
「改めて調査兵団13代団長のエルヴィン・スミスだ、よく調査兵団にはいることを決めてくれたな」
右手を差し出してくる。
『はい…よろしくお願いします…』
脅されたなんて言えない。
出された手を握ろうとした…が、
「いや~~ほんとに凄いね!!よくあそこまで立体機動装置を使いこなせるもんだ!!」
メガネをかけた人に出しかけた手をとられる。
『へ?』
「おい、ハンジ」
「ごめんごめん!わたしはハンジ・ゾエだ!第4分隊長をしていてね…いや、もうそんなことはどうでもいいんだ!!」
よく見るとハンジさんはメガネではなくゴーグルをつけているようだった。
「あの動きだよ!!訓練のときではあそこまで動いてなかったよね??」
鼻息荒くして聞いてくる。
わたしの回答が気になるのかエルヴィン団長とリヴァイ兵長もこちらを見ている。
『あ、あの…力を制限してたつもりはないんです』
「そうなの?」
それは本当だ。
訓練中の動きはあくまで巨人を想定した動きに過ぎない。
『はい、初めて巨人と対峙しても恐怖はなく頭の中はずっとクリアでした』
「??」
わたしの言葉を聞いてハンジさんは首を傾げる。
『どうやったら最速で巨人に追いつけるか、どうやったら動きを止められるかとか意識するようにしてて…』
「訓練のときは何故そこまで動かなかった?」
エルヴィン団長は聞いてくる。
『班で動くと輪を乱さないように巨人より、班のみんなに気を遣うことが多かったんだと思います…けどひとりで向かったとき、初めてもっと動ける、もっと飛べるなんて思っちゃって…』
わたしが言い終わらないうちにハンジさんが目をキラキラさせて、
「うちに来てくれてほんっとに嬉しいよ!!」
掴まれた手をぶんぶんと上下に振りながら声高らかに叫んだ。
「さすがキースが見込んだだけはあるな!」
ピクシス司令はわたしの両肩に手を置き満面の笑みでそう言った。
「お主なら駐屯兵の精鋭班を率いることもできるじゃろ…どうじゃ?」
両肩に置かれた手はそのままで顔を近づけてくる。
『(酒臭い…)あ、あの』
「お待ちください」
わたしが言葉を発しようとしたら誰かに遮られた。
「ん?エルヴィンか」
「その訓練兵は我々調査兵団もほしいのですが」
『はい?』
エルヴィン…確かエレンたちが話してたことがあったな…確か調査兵団の団長だっけ…ってえ?
考え事をしていたからかエルヴィン団長の発言に思わず変な声を出してしまった。
「なんじゃ、エルヴィンも狙っておるのか」
「えぇ、あの動きは誰にでもできる訳では無い…それに、その力は壁外ならさらに発揮されるだろう」
2人はわたしを見てくる。
これは…この場で決めなきゃいけないのかな…
「よぉ、覚えてるか?」
2人の偉い人たちの視線にオロオロしていると聞き覚えのある声が聞こえた。
声をかけられた方向を見るとエルヴィン団長の傍らに立っていたのは忘れもしないあの刈り上げ頭…
けれど認めたくないから知らないフリをする。
『…ど、どちら様でしょうか…』
「おいおい、覚えてねぇってことは無いだろ」
ツカツカと足早にわたしに近寄ると顎を掴んでくる。
「覚えてねぇなら思い出させてやろうか?」
…!!何をされるかわかったもんじゃない!
『あ、あぁ!憲兵団から助けてくれた人ですね!その節はありがとうございました!』
無理矢理、笑顔をつくるが目が笑えない…
顎を掴んでいる手を引き剥がしたかったがいままでにないくらい動いた後だ。
力が出ない。
「あれ~?リヴァイ、いつの間にその子と仲良くなったの?」
刈り上げ頭の人とぶつかった時にいた人だ。
って…え…?
『いま…リヴァイって…』
リヴァイ?確か人類最強の兵士長…?
「え?あぁ!そいつがリヴァイだよ!」
メガネをかけた人はわたしの目の前にいる人を指さして言ったのだ。
「自己紹介がまだだったな、ハンジの言う通り俺がリヴァイだ」
人類最強の兵士長がこんな人だったなんて…
「で、どうするんじゃ?」
ピクシス司令はわたしとリヴァイ兵長のやり取りはそのままに聞いてくる。
ピクシス司令の愛人になるか、リヴァイ兵長と働くか…
なんて選択を強いられているんだろう…
『わ、わたしは』
「名前」
リヴァイ兵長は小さな声で言う。
「憲兵団に襲われていたとき助けただろう…そのツケがまだ支払いきってないからな…いまここで続きをしてもいいんだが」
ギョっとする。この人は何を言ってるんだ?!
「けどまぁ…調査兵団にはいるならそのツケも考えといてやってもいい」
『調査兵団にはいります!!』
脅しだ、完全に脅してる。
「なんじゃ…残念じゃのぅ…」
ピクシス司令は本当に残念そうに言いヒゲを触る。
「名前・苗字訓練兵」
エルヴィン団長が近付いてくる。
それと共にリヴァイ兵長は離れて距離をとった。
「改めて調査兵団13代団長のエルヴィン・スミスだ、よく調査兵団にはいることを決めてくれたな」
右手を差し出してくる。
『はい…よろしくお願いします…』
脅されたなんて言えない。
出された手を握ろうとした…が、
「いや~~ほんとに凄いね!!よくあそこまで立体機動装置を使いこなせるもんだ!!」
メガネをかけた人に出しかけた手をとられる。
『へ?』
「おい、ハンジ」
「ごめんごめん!わたしはハンジ・ゾエだ!第4分隊長をしていてね…いや、もうそんなことはどうでもいいんだ!!」
よく見るとハンジさんはメガネではなくゴーグルをつけているようだった。
「あの動きだよ!!訓練のときではあそこまで動いてなかったよね??」
鼻息荒くして聞いてくる。
わたしの回答が気になるのかエルヴィン団長とリヴァイ兵長もこちらを見ている。
『あ、あの…力を制限してたつもりはないんです』
「そうなの?」
それは本当だ。
訓練中の動きはあくまで巨人を想定した動きに過ぎない。
『はい、初めて巨人と対峙しても恐怖はなく頭の中はずっとクリアでした』
「??」
わたしの言葉を聞いてハンジさんは首を傾げる。
『どうやったら最速で巨人に追いつけるか、どうやったら動きを止められるかとか意識するようにしてて…』
「訓練のときは何故そこまで動かなかった?」
エルヴィン団長は聞いてくる。
『班で動くと輪を乱さないように巨人より、班のみんなに気を遣うことが多かったんだと思います…けどひとりで向かったとき、初めてもっと動ける、もっと飛べるなんて思っちゃって…』
わたしが言い終わらないうちにハンジさんが目をキラキラさせて、
「うちに来てくれてほんっとに嬉しいよ!!」
掴まれた手をぶんぶんと上下に振りながら声高らかに叫んだ。