悪夢
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あれから近寄ってきた巨人を何体か倒したが目視で確認できるだけでもまだまだいた。
本部の周りの巨人を一体一体倒していてもこれじゃあ埒が明かない。
2、3m級の巨人はひとまずおいといて奇行種や15m級を優先しなきゃ…それにしてもこのままだとガス切れになるだけだ…
あれこれと考えていると屋根の上にある人物を見つけた。
『ジャン!!!!』
「名前!?お前、後衛部隊にいたんじゃねぇのかよ!!」
『その話は後で!!道を作るから飛び込んで!!』
そう言い、ジャンと本部を結ぶ直線上の巨人を目標にアンカーを放った。
『(道を作るだけなら仕留めなくていい、要は足さえ潰してしまえば…)』
巨人に踏み潰されないよう地面すれすれの位置をキープしながら巨人の足を狙っていく。
奇行種は見つけ次第倒してしまえば被害は最小限に減らせるだろう。
ガシャァァァン
とガラスの割れた音が聞こえた。
ジャンたちが本部にたどり着けたのだろう。わたしも本部に向かうべくアンカーを打ち込んだ。
『ジャン…大丈…』
「お前ら…補給班だよな!???お前らのせいで俺たちは!!!」
『ジャン!落ち着いて!』
ジャンは補給班の人を殴り飛ばし、尚もヒートアップしていた。
『(まずい…このままじゃ…)』
ドオォォォン
巨人の腕が窓から伸びてくる。
「うわぁぁぁぁぁ」
「逃げろ!!!」
『みんな落ち着いて!!』
巨人のせいでみんながパニックになっている。これじゃあ事態が悪化するだけだ。
何とかしようと巨人の前に出ようとした時ー
『え』
巨人が巨人を殴ったのだ。一瞬なにが起きたのかわからなかった。
「名前!!」
声の主を見るとミカサだった。
『ミカサ?!よかった…無事だったんだね!!』
「…うん」
ミカサの顔が一瞬曇ったような気がした。後からコニー、アルミンが続いて入ってくる。
…エレンがいない。
「みんな!!あの巨人は巨人を殺しまくる奇行種だ!!しかも俺たちには興味を示さねぇ!!」
コニーは続ける。
「あの巨人を上手いこと利用できれば俺たちは脱出できるかもしれねぇぞ!!!!」
『そんな事できるの…?』
「奇行種でも何でも構わない、ここであの巨人に長くたくさん暴れてもらうのが私たちが生き残るための最善策」
ミカサの言葉で決心する。
確かにここでわたし一人が巨人と戦っていても埒が明かない。
それならあの巨人に任せた方が効率がいいだろう。
私たちは補給室の巨人をどうにかするべく階段をおりていた。
アルミンには策があったみたいでその作戦でいこうということになった。
「7人ってことは…ミカサ、ライナー、ジャン、コニー、サシャ、アニ、ベルトルトか…?」
ライナーが自信満々に、問題無いな!と言い張ったが顔色を悪くしているのが2人。
「あ、あの…わ、わたしは自信がないから嫌なのですが…」
サシャがおずおずと手を挙げる。
「お前!こんな時にそういうこと言うなって!!」
「んなら、名前がやればいいじゃねぇか」
ジャンの発言にみんなが一斉にわたしを見てくる。
「だってよぉ、俺見てたぜ!本部に群がっている巨人を次々倒していくのをさ!それに俺がこうして無事でいるのも名前のおかげの様なもんだしな」
ジャンが親指をたてニカっと笑ってくる。
この状況でよくできるな…
「わたしもサシャが自信ないなら名前に任せた方がいいと思う…」
『アニまで…』
「だって名前はミカサを抑えて首席で卒業したんじゃん、その実力見せてよ」
アニとはあまり話したことなかったけどまさかそんな事を言われるなんて…
『わかった!それでいい、アルミン?』
「う、うん!」
幸い、わたしの立体機動装置はガスが少しだがまだ残っている。
万が一のこともあるし一応付けとくか。
「リフトの準備ができたぞ!!」
「じゃあわたしたちも」
アルミンとは別れて天井に隠れる準備をする。
「…名前、エレンのことだけど」
ミカサが呟くように話しかけてきた。
『あとで聞くよ、いまは巨人に集中しよ』
ね?とミカサの頭を撫でる。
「うん…」
ミカサの表情を見ればエレンに何があったかなんてすぐわかる。辛いに決まっているがいまはみんなの命を背負っているのだ。
『本部を出てからたくさん話しを聞くからね』
ミカサの肩に手を軽く置き、それぞれの持ち場に別れる。
『(いよいよだ…)』
天井で息を潜めているとリフトが下りてきた。
7体の巨人が中央のリフトに吸い寄せられていく。
「撃て!!!!!」
銃口から煙が出て撃ち終わった合図に見えた。
『(いまだ!!!!)』
ズシャッッ
目の前の巨人は倒れていく。
「どうだ!!?」
「コニーだ!」
ベルトルトの声に反応して立体機動装置の準備をする。
「う、うわぁぁぁ!!!」
『コニー!!』
コニーの目前まで迫っていた巨人のうなじを捉える。
そのまま刃を振り下ろしなんとか仕留めるが、ガスがちょうど切れたのか勢いで壁にぶつかってしまった。
「名前!!大丈夫?!」
『ゲホッ…ゲホッ…』
背中を強打したのか息が上手く吸い込めない。
「お、俺のせいで…!!」
コニーは今にも泣き出しそうだ。
『だ、大丈夫だから…』
なんとか伝えられたが発した瞬間、突然目の前が暗くなった。
本部の周りの巨人を一体一体倒していてもこれじゃあ埒が明かない。
2、3m級の巨人はひとまずおいといて奇行種や15m級を優先しなきゃ…それにしてもこのままだとガス切れになるだけだ…
あれこれと考えていると屋根の上にある人物を見つけた。
『ジャン!!!!』
「名前!?お前、後衛部隊にいたんじゃねぇのかよ!!」
『その話は後で!!道を作るから飛び込んで!!』
そう言い、ジャンと本部を結ぶ直線上の巨人を目標にアンカーを放った。
『(道を作るだけなら仕留めなくていい、要は足さえ潰してしまえば…)』
巨人に踏み潰されないよう地面すれすれの位置をキープしながら巨人の足を狙っていく。
奇行種は見つけ次第倒してしまえば被害は最小限に減らせるだろう。
ガシャァァァン
とガラスの割れた音が聞こえた。
ジャンたちが本部にたどり着けたのだろう。わたしも本部に向かうべくアンカーを打ち込んだ。
『ジャン…大丈…』
「お前ら…補給班だよな!???お前らのせいで俺たちは!!!」
『ジャン!落ち着いて!』
ジャンは補給班の人を殴り飛ばし、尚もヒートアップしていた。
『(まずい…このままじゃ…)』
ドオォォォン
巨人の腕が窓から伸びてくる。
「うわぁぁぁぁぁ」
「逃げろ!!!」
『みんな落ち着いて!!』
巨人のせいでみんながパニックになっている。これじゃあ事態が悪化するだけだ。
何とかしようと巨人の前に出ようとした時ー
『え』
巨人が巨人を殴ったのだ。一瞬なにが起きたのかわからなかった。
「名前!!」
声の主を見るとミカサだった。
『ミカサ?!よかった…無事だったんだね!!』
「…うん」
ミカサの顔が一瞬曇ったような気がした。後からコニー、アルミンが続いて入ってくる。
…エレンがいない。
「みんな!!あの巨人は巨人を殺しまくる奇行種だ!!しかも俺たちには興味を示さねぇ!!」
コニーは続ける。
「あの巨人を上手いこと利用できれば俺たちは脱出できるかもしれねぇぞ!!!!」
『そんな事できるの…?』
「奇行種でも何でも構わない、ここであの巨人に長くたくさん暴れてもらうのが私たちが生き残るための最善策」
ミカサの言葉で決心する。
確かにここでわたし一人が巨人と戦っていても埒が明かない。
それならあの巨人に任せた方が効率がいいだろう。
私たちは補給室の巨人をどうにかするべく階段をおりていた。
アルミンには策があったみたいでその作戦でいこうということになった。
「7人ってことは…ミカサ、ライナー、ジャン、コニー、サシャ、アニ、ベルトルトか…?」
ライナーが自信満々に、問題無いな!と言い張ったが顔色を悪くしているのが2人。
「あ、あの…わ、わたしは自信がないから嫌なのですが…」
サシャがおずおずと手を挙げる。
「お前!こんな時にそういうこと言うなって!!」
「んなら、名前がやればいいじゃねぇか」
ジャンの発言にみんなが一斉にわたしを見てくる。
「だってよぉ、俺見てたぜ!本部に群がっている巨人を次々倒していくのをさ!それに俺がこうして無事でいるのも名前のおかげの様なもんだしな」
ジャンが親指をたてニカっと笑ってくる。
この状況でよくできるな…
「わたしもサシャが自信ないなら名前に任せた方がいいと思う…」
『アニまで…』
「だって名前はミカサを抑えて首席で卒業したんじゃん、その実力見せてよ」
アニとはあまり話したことなかったけどまさかそんな事を言われるなんて…
『わかった!それでいい、アルミン?』
「う、うん!」
幸い、わたしの立体機動装置はガスが少しだがまだ残っている。
万が一のこともあるし一応付けとくか。
「リフトの準備ができたぞ!!」
「じゃあわたしたちも」
アルミンとは別れて天井に隠れる準備をする。
「…名前、エレンのことだけど」
ミカサが呟くように話しかけてきた。
『あとで聞くよ、いまは巨人に集中しよ』
ね?とミカサの頭を撫でる。
「うん…」
ミカサの表情を見ればエレンに何があったかなんてすぐわかる。辛いに決まっているがいまはみんなの命を背負っているのだ。
『本部を出てからたくさん話しを聞くからね』
ミカサの肩に手を軽く置き、それぞれの持ち場に別れる。
『(いよいよだ…)』
天井で息を潜めているとリフトが下りてきた。
7体の巨人が中央のリフトに吸い寄せられていく。
「撃て!!!!!」
銃口から煙が出て撃ち終わった合図に見えた。
『(いまだ!!!!)』
ズシャッッ
目の前の巨人は倒れていく。
「どうだ!!?」
「コニーだ!」
ベルトルトの声に反応して立体機動装置の準備をする。
「う、うわぁぁぁ!!!」
『コニー!!』
コニーの目前まで迫っていた巨人のうなじを捉える。
そのまま刃を振り下ろしなんとか仕留めるが、ガスがちょうど切れたのか勢いで壁にぶつかってしまった。
「名前!!大丈夫?!」
『ゲホッ…ゲホッ…』
背中を強打したのか息が上手く吸い込めない。
「お、俺のせいで…!!」
コニーは今にも泣き出しそうだ。
『だ、大丈夫だから…』
なんとか伝えられたが発した瞬間、突然目の前が暗くなった。