調査兵団
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
挨拶が終わったところでエルドさんは真面目な顔をしてリヴァイ兵長に質問をする。
「ところで兵長、何かありましたか?」
エルドさんの問いにペトラさんとオルオさんも反応をする。
「あぁ⋯じつはな」
リヴァイ兵長は先程の話をみんなに説明する。
じつはその話、わたしのひとことが原因なんですなんてとてもじゃないけど言えなかった。
「あの人はいつも巨人のことばっかりだ⋯」
「でもハンジさんの言ってることは一理あるね」
「それで、名前は今回こちらの班になると⋯」
「まぁ、あの人のところにいるよりは安心なんじゃないか⋯?」
4人それぞれが色んな感想を言い合っている。
「決行は今日の夕暮れだ、各自備えといてくれ」
「「「「了解」」」」
リヴァイ兵長は言い終わるとわたしのほうを見る。
「名前、お前は装備の点検をしていろ」
『わかりました』
そう言い、リヴァイ兵長はどこかへ歩き出してしまった。
「ねぇねぇ!もしかして104期生の首席って名前のこと?」
リヴァイ兵長が居なくなった後ペトラさんが急に肩を掴んできた。
『はい、何故か首席になっちゃいました⋯』
「やっぱり!!」
4人はそれぞれ顔を見合せて頷く。
「実はなキース教官からエルヴィン団長宛に手紙が届いて兵長とハンジさんが何回か視察に行ってたんだぞ」
『そうなんですか?!』
それは初耳だ。
まさか訓練中にあの2人が来ていたなんて。
「けどそれらしき人は見つからなかったって言ってたから勧誘に失敗したってハンジさん嘆いてたもんな⋯」
「けどまぁ、うちに来てくれて頼もしいな」
エルドさんは改めて向き直ると右手を差し出す。
「これからよろしくな」
『はい!』
差し出された右手を握る。
「おい、お前は俺の足元にも及ばないんだからもっと腕を磨くんだな⋯まっ、俺の討伐補佐に貢献するなら傍に置いてやってもいいn⋯ガッ」
オルオさんはわたしとエルドさんの間に立つと腕を組みながら見下ろしてそう言いかけた。
また舌を噛んでしまったようだ⋯
両手で口を抑えてモガモガ言っているオルオさんをぽかんと見ていると横からペトラさんに肩を叩かれる。
「いつもの事だから気にしなくていいからね、名前」
「さて、俺たちも準備に取り掛かるか」
エルドさんの一声でそれぞれ動き出す。
ー
わたしは装備の点検が終わりハンジさんのところへ歩みを進めていた。
「えぇ~?!!そりゃあないでしょー!!」
ハンジさんの執務室の前に着くと中からハンジさんの大きな声が聞こえてくる。
『失礼します⋯どうしたんですか?』
中にはリヴァイ兵長とミケさん、モブリットさんがいた。
「あ!名前聞いてよ~壁外に出て巨人を捕まえるのは無しって言うんだよ!!」
「おい、クソメガネ、聞いてたか?まだトロスト区内に閉じ込めた巨人の掃討が終わってねぇんだ、だから掃討ついでに捕まえりゃあ一石二鳥だって言ってんだ」
リヴァイ兵長はため息をつきながら言う。
「名前はどう思う?やっぱり壁外に出たいよね⋯?」
ハンジさんから助けを求めるような目で訴えられる。
ハンジさん⋯ごめんなさい⋯
『わたしは、トロスト区内の巨人を捕まえれば充分だと思いますよ⋯?』
「名前の裏切り者~!」
「諦めるんだな、ハンジ」
ミケさんはフンっと鼻を鳴らす。
とにかく今回は壁外に出るのではなく、トロスト区内の巨人を掃討、及び捕獲することになった。
ミケさんが一足先に部屋から出ようとわたしの横を通り過ぎたとき
「スンスン⋯ん?」
足を止め何故かわたしの首元に顔を寄せ匂いを嗅いでくる。
『ど、どうしたんですか!?』
突然の行動に思わず1歩後退りをする。
「⋯⋯いや」
そう言うとミケさんはチラリとリヴァイ兵長の方を一瞥すると部屋を出ていった。
『なんだったんでしょうか⋯』
「ミケは人一倍匂いに敏感だからね~名前から別の人の匂いがしたり⋯とか?」
ハンジさんの言葉に真っ先に反応したのはわたしではなく⋯
「クソメガネ⋯何が言いたい」
リヴァイ兵長だった。
「いーーや?ただの独り言に決まってるじゃないか!」
ハンジさんはニヤニヤしながらリヴァイ兵長の方を見る。
リヴァイ兵長はチッと舌打ちを残すと
「名前、行くぞ」
『え?ちょ、ちょっと待ってくださいよ!』
わたしの腕を引っ張りながら執務室を出る。
これ⋯2回目だ。
「いや~リヴァイも隅に置けないね」
「俺にはどういうことか全くわからなかったのですが⋯」
「え?!モブリットは気づかなかったの?!」
「??」
わたしの部下なのに気付かないなんて⋯
「名前の首元に赤い虫刺されがね、あったんだよ」
「?!」
首元をトントンと指でさす。
さすがの鈍いモブリットもそれの意味に気が付いたのかハッとする。
「まさかあの2人って⋯」
「それは無いね」
モブリットの考えを一刀両断する。
リヴァイはともかくとして、名前はおそらくリヴァイに無理矢理付き合わされている感じだろう。
調査兵団のジャケットは首元まで覆われている。
本来ならそれを着用しているところだが名前はまだ支給されていないのか訓練兵の服装のままだった。
しかも首元が見えている⋯
赤いマークが2つあったのは気になったがリヴァイがつけたのか、あるいは⋯
「いや~ここまで楽しませてくれるなんて!!名前が来てくれてよかったよ!!」
モブリットが冷ややかな目を向けているが気にしない気にしない。
巨人にまた会える楽しみを胸にしまい準備に取りかかる。
「ところで兵長、何かありましたか?」
エルドさんの問いにペトラさんとオルオさんも反応をする。
「あぁ⋯じつはな」
リヴァイ兵長は先程の話をみんなに説明する。
じつはその話、わたしのひとことが原因なんですなんてとてもじゃないけど言えなかった。
「あの人はいつも巨人のことばっかりだ⋯」
「でもハンジさんの言ってることは一理あるね」
「それで、名前は今回こちらの班になると⋯」
「まぁ、あの人のところにいるよりは安心なんじゃないか⋯?」
4人それぞれが色んな感想を言い合っている。
「決行は今日の夕暮れだ、各自備えといてくれ」
「「「「了解」」」」
リヴァイ兵長は言い終わるとわたしのほうを見る。
「名前、お前は装備の点検をしていろ」
『わかりました』
そう言い、リヴァイ兵長はどこかへ歩き出してしまった。
「ねぇねぇ!もしかして104期生の首席って名前のこと?」
リヴァイ兵長が居なくなった後ペトラさんが急に肩を掴んできた。
『はい、何故か首席になっちゃいました⋯』
「やっぱり!!」
4人はそれぞれ顔を見合せて頷く。
「実はなキース教官からエルヴィン団長宛に手紙が届いて兵長とハンジさんが何回か視察に行ってたんだぞ」
『そうなんですか?!』
それは初耳だ。
まさか訓練中にあの2人が来ていたなんて。
「けどそれらしき人は見つからなかったって言ってたから勧誘に失敗したってハンジさん嘆いてたもんな⋯」
「けどまぁ、うちに来てくれて頼もしいな」
エルドさんは改めて向き直ると右手を差し出す。
「これからよろしくな」
『はい!』
差し出された右手を握る。
「おい、お前は俺の足元にも及ばないんだからもっと腕を磨くんだな⋯まっ、俺の討伐補佐に貢献するなら傍に置いてやってもいいn⋯ガッ」
オルオさんはわたしとエルドさんの間に立つと腕を組みながら見下ろしてそう言いかけた。
また舌を噛んでしまったようだ⋯
両手で口を抑えてモガモガ言っているオルオさんをぽかんと見ていると横からペトラさんに肩を叩かれる。
「いつもの事だから気にしなくていいからね、名前」
「さて、俺たちも準備に取り掛かるか」
エルドさんの一声でそれぞれ動き出す。
ー
わたしは装備の点検が終わりハンジさんのところへ歩みを進めていた。
「えぇ~?!!そりゃあないでしょー!!」
ハンジさんの執務室の前に着くと中からハンジさんの大きな声が聞こえてくる。
『失礼します⋯どうしたんですか?』
中にはリヴァイ兵長とミケさん、モブリットさんがいた。
「あ!名前聞いてよ~壁外に出て巨人を捕まえるのは無しって言うんだよ!!」
「おい、クソメガネ、聞いてたか?まだトロスト区内に閉じ込めた巨人の掃討が終わってねぇんだ、だから掃討ついでに捕まえりゃあ一石二鳥だって言ってんだ」
リヴァイ兵長はため息をつきながら言う。
「名前はどう思う?やっぱり壁外に出たいよね⋯?」
ハンジさんから助けを求めるような目で訴えられる。
ハンジさん⋯ごめんなさい⋯
『わたしは、トロスト区内の巨人を捕まえれば充分だと思いますよ⋯?』
「名前の裏切り者~!」
「諦めるんだな、ハンジ」
ミケさんはフンっと鼻を鳴らす。
とにかく今回は壁外に出るのではなく、トロスト区内の巨人を掃討、及び捕獲することになった。
ミケさんが一足先に部屋から出ようとわたしの横を通り過ぎたとき
「スンスン⋯ん?」
足を止め何故かわたしの首元に顔を寄せ匂いを嗅いでくる。
『ど、どうしたんですか!?』
突然の行動に思わず1歩後退りをする。
「⋯⋯いや」
そう言うとミケさんはチラリとリヴァイ兵長の方を一瞥すると部屋を出ていった。
『なんだったんでしょうか⋯』
「ミケは人一倍匂いに敏感だからね~名前から別の人の匂いがしたり⋯とか?」
ハンジさんの言葉に真っ先に反応したのはわたしではなく⋯
「クソメガネ⋯何が言いたい」
リヴァイ兵長だった。
「いーーや?ただの独り言に決まってるじゃないか!」
ハンジさんはニヤニヤしながらリヴァイ兵長の方を見る。
リヴァイ兵長はチッと舌打ちを残すと
「名前、行くぞ」
『え?ちょ、ちょっと待ってくださいよ!』
わたしの腕を引っ張りながら執務室を出る。
これ⋯2回目だ。
「いや~リヴァイも隅に置けないね」
「俺にはどういうことか全くわからなかったのですが⋯」
「え?!モブリットは気づかなかったの?!」
「??」
わたしの部下なのに気付かないなんて⋯
「名前の首元に赤い虫刺されがね、あったんだよ」
「?!」
首元をトントンと指でさす。
さすがの鈍いモブリットもそれの意味に気が付いたのかハッとする。
「まさかあの2人って⋯」
「それは無いね」
モブリットの考えを一刀両断する。
リヴァイはともかくとして、名前はおそらくリヴァイに無理矢理付き合わされている感じだろう。
調査兵団のジャケットは首元まで覆われている。
本来ならそれを着用しているところだが名前はまだ支給されていないのか訓練兵の服装のままだった。
しかも首元が見えている⋯
赤いマークが2つあったのは気になったがリヴァイがつけたのか、あるいは⋯
「いや~ここまで楽しませてくれるなんて!!名前が来てくれてよかったよ!!」
モブリットが冷ややかな目を向けているが気にしない気にしない。
巨人にまた会える楽しみを胸にしまい準備に取りかかる。
6/6ページ