出会い
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『ーで、わたしになんの用ですか』
建物の陰に隠れるようにキース教官は立っていた。
「名前・苗字、貴様配属兵科の希望はどこだ」
キース教官は怖い顔で問うてくる。
『あんまり考えてなかったんですよね~駐屯兵団でのんびり過ごすのもいいな…あ、憲兵団は頭がおかしくなりそうなので願い下げですけど…』
「そうか…なら調査兵団はどうだ?」
ポリポリと頭をかいていた手が止まる。
『どうですかね~』
「名前、貴様は実力を隠しているだろ」
『な、なんのことで』
「何人の訓練兵を見てきたと思ってる、立体機動装置の使い方、対人格闘成績の結果、どれも平均点数だ…が、平均すぎるんだ」
鋭い眼光でキース教官はこちらを見てくる。まるで見透かすように。
『え、えっと…』
「まぁいい、貴様に手紙だ」
キース教官は懐から手紙を取り出した。その紋章はー
『憲兵団…』
「決めるのはお前だ」
キース教官は手紙をわたしに渡すとそのままスタスタと歩いて行ってしまった。
『…あの話の流れだったら絶対調査兵団からだと思うよね…』
思わず突っ込まずにはいられなかった。
『それにわたし、憲兵団は願い下げって言ったよね…?』
手紙を誰にも見られないように懐に隠し、盛り上がってる食堂を通らないように遠回りをする。
『憲兵団ってわたしには合わないと思うんだけどなぁ…』
曲がり角をまがろうとしたとき、
ドンッ
「いってぇ…」
『いった…』
ぶつかった拍子に尻もちをつく。
何かにぶつかった、何かに。
「お~い、リヴァイ大丈夫?」
小走りで近づいてくるメガネをかけた女…男性?その人はわたしがぶつかった相手を指さしてゲラゲラ笑い始めた。
「全く…わたしの巨人の話しを聞かないからこういう目にあうんだよ」
わたし…?女性?
目の前の人は中性的な顔立ちで男とも女とも捉えられる。わたし…と言ってるから女性…なのかな…?
「ねぇ、大丈夫?君は…訓練兵だよね?…って、あれ??もしかして君って名前・苗字!!??」
指をさしていた手を今度はわたしに向ける。
『あ、はい、えと…ぶつかってすみませんでした』
「いーの!いーの!どうせ前見てなかったのはこっちだから!!」
ね!っとわたしがぶつかった相手を見る。
「…おい、俺を差し置いてずいぶんだな…クソメガネよ」
刈り上げた頭が特徴的な男の人はギロりとこちらを見てくる。
「…」
『…』
暗がりだからあまりわからないけど絶対睨んでるよね…?
『あの、ぶつかっちゃって…』
「リヴァイ!!この子がエルヴィンの話してた首席の子だよ!!」
立ち上がったわたしの肩を掴み思いっきり揺すってきた。
「首席なのに成績は至って平凡!!まさにイレギュラーなのさ!!」
中性的な人はわたしの肩を揺らし続けながら鼻息を荒くして顔を近づけてくる。
『く、首がもげる…』
「おい、クソメガネ…そいつの首がとれねぇうちに手を離すんだな」
おっと、ごめんよ。と言い中性的な人はようやく肩から手を退かしてくれた。
怖そうな人だけど優しいんだなと思い刈り上げ頭の人にお礼を言おうとしたが、
「成績が悪いのに首席になるってことは大方、憲兵団にでも入りたくて股でも開いたんだろ」
蔑んだ目をこちらに向けてくる。
『…は?』
…股を開く??
こいつはわたしに色仕掛けでもしたと思ってるの?
あの上官たちに??
「…リヴァイ」
「女が首席になるのは簡単なことだ、教官、上官に媚びを売っておけばー」
我慢ができなかった。
『…悪いけど、』
わたしは刈り上げ頭に足払いをかけ地面に投げ落とす。
『男に媚びを売ったことは一度もないし、訓練兵に投げられるようじゃまだまだじゃないの?』
「チッ…」
『あなたがどこの誰かは知らないけど媚びを売ることしかできない女に投げられるならあなたは何ができるの?』
これ以上は面倒くさくなりそうだから足早にその場を後にする。
「おい!待て!」
刈り上げ頭の呼ぶ声が聞こえたな無視だ、無視。
失礼な男もいたもんだ、あんな人が兵士だなんて。
紋様が暗くて見えなかったがああいうのは憲兵団に違いない。
『今日はもう寝よう!』
誰かと話す気分にはなれずに駆け足でベッドの待つ棟へと向かった。
建物の陰に隠れるようにキース教官は立っていた。
「名前・苗字、貴様配属兵科の希望はどこだ」
キース教官は怖い顔で問うてくる。
『あんまり考えてなかったんですよね~駐屯兵団でのんびり過ごすのもいいな…あ、憲兵団は頭がおかしくなりそうなので願い下げですけど…』
「そうか…なら調査兵団はどうだ?」
ポリポリと頭をかいていた手が止まる。
『どうですかね~』
「名前、貴様は実力を隠しているだろ」
『な、なんのことで』
「何人の訓練兵を見てきたと思ってる、立体機動装置の使い方、対人格闘成績の結果、どれも平均点数だ…が、平均すぎるんだ」
鋭い眼光でキース教官はこちらを見てくる。まるで見透かすように。
『え、えっと…』
「まぁいい、貴様に手紙だ」
キース教官は懐から手紙を取り出した。その紋章はー
『憲兵団…』
「決めるのはお前だ」
キース教官は手紙をわたしに渡すとそのままスタスタと歩いて行ってしまった。
『…あの話の流れだったら絶対調査兵団からだと思うよね…』
思わず突っ込まずにはいられなかった。
『それにわたし、憲兵団は願い下げって言ったよね…?』
手紙を誰にも見られないように懐に隠し、盛り上がってる食堂を通らないように遠回りをする。
『憲兵団ってわたしには合わないと思うんだけどなぁ…』
曲がり角をまがろうとしたとき、
ドンッ
「いってぇ…」
『いった…』
ぶつかった拍子に尻もちをつく。
何かにぶつかった、何かに。
「お~い、リヴァイ大丈夫?」
小走りで近づいてくるメガネをかけた女…男性?その人はわたしがぶつかった相手を指さしてゲラゲラ笑い始めた。
「全く…わたしの巨人の話しを聞かないからこういう目にあうんだよ」
わたし…?女性?
目の前の人は中性的な顔立ちで男とも女とも捉えられる。わたし…と言ってるから女性…なのかな…?
「ねぇ、大丈夫?君は…訓練兵だよね?…って、あれ??もしかして君って名前・苗字!!??」
指をさしていた手を今度はわたしに向ける。
『あ、はい、えと…ぶつかってすみませんでした』
「いーの!いーの!どうせ前見てなかったのはこっちだから!!」
ね!っとわたしがぶつかった相手を見る。
「…おい、俺を差し置いてずいぶんだな…クソメガネよ」
刈り上げた頭が特徴的な男の人はギロりとこちらを見てくる。
「…」
『…』
暗がりだからあまりわからないけど絶対睨んでるよね…?
『あの、ぶつかっちゃって…』
「リヴァイ!!この子がエルヴィンの話してた首席の子だよ!!」
立ち上がったわたしの肩を掴み思いっきり揺すってきた。
「首席なのに成績は至って平凡!!まさにイレギュラーなのさ!!」
中性的な人はわたしの肩を揺らし続けながら鼻息を荒くして顔を近づけてくる。
『く、首がもげる…』
「おい、クソメガネ…そいつの首がとれねぇうちに手を離すんだな」
おっと、ごめんよ。と言い中性的な人はようやく肩から手を退かしてくれた。
怖そうな人だけど優しいんだなと思い刈り上げ頭の人にお礼を言おうとしたが、
「成績が悪いのに首席になるってことは大方、憲兵団にでも入りたくて股でも開いたんだろ」
蔑んだ目をこちらに向けてくる。
『…は?』
…股を開く??
こいつはわたしに色仕掛けでもしたと思ってるの?
あの上官たちに??
「…リヴァイ」
「女が首席になるのは簡単なことだ、教官、上官に媚びを売っておけばー」
我慢ができなかった。
『…悪いけど、』
わたしは刈り上げ頭に足払いをかけ地面に投げ落とす。
『男に媚びを売ったことは一度もないし、訓練兵に投げられるようじゃまだまだじゃないの?』
「チッ…」
『あなたがどこの誰かは知らないけど媚びを売ることしかできない女に投げられるならあなたは何ができるの?』
これ以上は面倒くさくなりそうだから足早にその場を後にする。
「おい!待て!」
刈り上げ頭の呼ぶ声が聞こえたな無視だ、無視。
失礼な男もいたもんだ、あんな人が兵士だなんて。
紋様が暗くて見えなかったがああいうのは憲兵団に違いない。
『今日はもう寝よう!』
誰かと話す気分にはなれずに駆け足でベッドの待つ棟へと向かった。