愛しき君に、花束を…(怪獣8号長編)
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コンコン…と医務室の扉が叩かれる。
「はい、どうぞ」
「失礼します」
入ってきたのは…
「保科副隊長」
彼だった。
昨日初めて挨拶を交わして、さっそく初期の健康診断。
といっても、問診と採血ぐらいだが…
「遅れてすみません。昨日の今日でまだ部屋とか書類整理とかに追われてしもてて…」
「私は大丈夫ですよ。急な移動で大変でしたね」
「まぁ、自分で決めた事なんで」
ミナが自ら第3部隊、自分の下につくように言ったと聞いたけど…
よっぽど優秀な方なんだろうな…
「睡眠と食事は、しっかりとってくださいね」
そう言った私に保科副隊長はにっこり笑う。
「優しいんですね、先生は」
「え?あ…ま、まぁ…い、医師、なので…
それに…」
「?」
「…前線で命懸けで戦ってくれている防衛隊の皆さんの健康は、私が守りたいですから」
私は一応隊員の1人だが、戦う事はできない。
だからこそ…
1人でも多くの隊員の命を守りたい。
それが私が基地の医師になった理由。
「南野先生は、優秀な外科医やって、前の部隊でも有名でしたよ。
手術したらまさに失敗なしのゴットハンドや、って」
「…や、やめてください。私だって、助けられなかった事も………」
そこまで言って、ぎゅっと手を握りしめる。
私がそう言われるまでに…
私は何人の、いや何百人の命と別れてきた…
未熟さゆえに…
『先生……ありがとう…』
助けられなかった命…
「…すみません。なんか僕、余計な事…」
「あ…す、すみません!変な言い方してしまって。
さ、先に採血してしまいますね!
上着脱いで、そこに座ってください」
少し暗くなってしまった空気をかき消すように笑う。
採血用の注射器を用意して保科副隊長を振り返ると、上着を脱いで黒いシャツ1枚で座っていた。
彼の体のラインをくっきり浮き出している。
…意外に逞しかったんだ…
昨日会った時には気づかなかったな…
しっかり割れたお腹の筋肉と逞しい二の腕…
さすがというか、なんというか…
防衛隊の人ってやっぱりストイックなのかな…
でもこれくらいじゃないと、怪獣とは戦えないものね…
「?先生?」
「!あ…すみません、採血、していきますね」
いかんいかん…
人の体何まじまじ観察してるんだか…
「はい、どうぞ」
「失礼します」
入ってきたのは…
「保科副隊長」
彼だった。
昨日初めて挨拶を交わして、さっそく初期の健康診断。
といっても、問診と採血ぐらいだが…
「遅れてすみません。昨日の今日でまだ部屋とか書類整理とかに追われてしもてて…」
「私は大丈夫ですよ。急な移動で大変でしたね」
「まぁ、自分で決めた事なんで」
ミナが自ら第3部隊、自分の下につくように言ったと聞いたけど…
よっぽど優秀な方なんだろうな…
「睡眠と食事は、しっかりとってくださいね」
そう言った私に保科副隊長はにっこり笑う。
「優しいんですね、先生は」
「え?あ…ま、まぁ…い、医師、なので…
それに…」
「?」
「…前線で命懸けで戦ってくれている防衛隊の皆さんの健康は、私が守りたいですから」
私は一応隊員の1人だが、戦う事はできない。
だからこそ…
1人でも多くの隊員の命を守りたい。
それが私が基地の医師になった理由。
「南野先生は、優秀な外科医やって、前の部隊でも有名でしたよ。
手術したらまさに失敗なしのゴットハンドや、って」
「…や、やめてください。私だって、助けられなかった事も………」
そこまで言って、ぎゅっと手を握りしめる。
私がそう言われるまでに…
私は何人の、いや何百人の命と別れてきた…
未熟さゆえに…
『先生……ありがとう…』
助けられなかった命…
「…すみません。なんか僕、余計な事…」
「あ…す、すみません!変な言い方してしまって。
さ、先に採血してしまいますね!
上着脱いで、そこに座ってください」
少し暗くなってしまった空気をかき消すように笑う。
採血用の注射器を用意して保科副隊長を振り返ると、上着を脱いで黒いシャツ1枚で座っていた。
彼の体のラインをくっきり浮き出している。
…意外に逞しかったんだ…
昨日会った時には気づかなかったな…
しっかり割れたお腹の筋肉と逞しい二の腕…
さすがというか、なんというか…
防衛隊の人ってやっぱりストイックなのかな…
でもこれくらいじゃないと、怪獣とは戦えないものね…
「?先生?」
「!あ…すみません、採血、していきますね」
いかんいかん…
人の体何まじまじ観察してるんだか…