愛しき君に、花束を…(怪獣8号長編)
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ああ……
まずいな…
体の力……
入らなくなってきた。
もうすぐ三途の川見えそうだ……
わたる君……
大丈夫だったかな……
せめて彼だけでも……
無事に…
遠くなっていく意識………
その時…
ガラガラっ、と音がして
明るい光が私の顔を照らした。
「花音!!!」
え………
ぞろぞろ人が中に入ってきて、そのうちの1人が私に駆け寄ってきた。
「花音!!」
「……そ……し…ろ?」
あれ……
「……天国?」
「ちゃうわ!アホ!生きとる!」
またアホって言われた……
「今出したる」
宗四郎は私の手を自分の首にまわすと、一気に抱き上げられた。
「……うわぁ…お姫さまだっこぉ…はず…」
「こんな状態で恥ずかしいもくそもないやろ…顔トマトみたいになってるで」
血、出すぎて…と言った宗四郎に、今は突っ込む余裕はないわ……
「来てくれるって……信じてた…」
力なく彼の腕を掴む。
「遅なってごめん」
「ううん…怪獣は…全て討伐、できた?」
「いつも通り…圧勝や」
「…ならよかった……
宗四郎……もし…もし…だよ…
また…今回みたいに……私が巻き込まれてても……絶対…
自分の任務を…優先させてね…」
防衛隊の最前線で戦う人達には、守りたい人、大切な人、愛する人がいる…
でも、どんな時でも国の為、国民の為に…
命をはって、戦ってくれている。
家族よりも、仲間よりも、恋人よりも…
優先すべきもの…
「……宗四郎だから…分かってると…思うけど……」
うぬぼれかもしれないが…
私の事で、宗四郎の任務を…
妨げたりしたくないから。
「僕を…誰やと思ってる?」
宗四郎は私を見ると笑う。
「僕は…両方やり遂げる」
「え…」
「国も、花音も、両方助ける。どっちか、なんて選択肢はない」
それが、僕や、と言った宗四郎に…私は瞳を開いてから……思わず笑ってしまう。
「……本当…貴方って……」
自分の力を信じてる。
それだけの努力を
彼はしてきたからだ…
己を信じて……
「…ありがとう…宗四郎」
「?花音?」
私は笑うと、静かに瞳を閉じた。
はざっ…と腕にあった手が落ちる…
「花音!?花音!?」
まずいな…
体の力……
入らなくなってきた。
もうすぐ三途の川見えそうだ……
わたる君……
大丈夫だったかな……
せめて彼だけでも……
無事に…
遠くなっていく意識………
その時…
ガラガラっ、と音がして
明るい光が私の顔を照らした。
「花音!!!」
え………
ぞろぞろ人が中に入ってきて、そのうちの1人が私に駆け寄ってきた。
「花音!!」
「……そ……し…ろ?」
あれ……
「……天国?」
「ちゃうわ!アホ!生きとる!」
またアホって言われた……
「今出したる」
宗四郎は私の手を自分の首にまわすと、一気に抱き上げられた。
「……うわぁ…お姫さまだっこぉ…はず…」
「こんな状態で恥ずかしいもくそもないやろ…顔トマトみたいになってるで」
血、出すぎて…と言った宗四郎に、今は突っ込む余裕はないわ……
「来てくれるって……信じてた…」
力なく彼の腕を掴む。
「遅なってごめん」
「ううん…怪獣は…全て討伐、できた?」
「いつも通り…圧勝や」
「…ならよかった……
宗四郎……もし…もし…だよ…
また…今回みたいに……私が巻き込まれてても……絶対…
自分の任務を…優先させてね…」
防衛隊の最前線で戦う人達には、守りたい人、大切な人、愛する人がいる…
でも、どんな時でも国の為、国民の為に…
命をはって、戦ってくれている。
家族よりも、仲間よりも、恋人よりも…
優先すべきもの…
「……宗四郎だから…分かってると…思うけど……」
うぬぼれかもしれないが…
私の事で、宗四郎の任務を…
妨げたりしたくないから。
「僕を…誰やと思ってる?」
宗四郎は私を見ると笑う。
「僕は…両方やり遂げる」
「え…」
「国も、花音も、両方助ける。どっちか、なんて選択肢はない」
それが、僕や、と言った宗四郎に…私は瞳を開いてから……思わず笑ってしまう。
「……本当…貴方って……」
自分の力を信じてる。
それだけの努力を
彼はしてきたからだ…
己を信じて……
「…ありがとう…宗四郎」
「?花音?」
私は笑うと、静かに瞳を閉じた。
はざっ…と腕にあった手が落ちる…
「花音!?花音!?」