愛しき君に、花束を…(怪獣8号長編)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
I won't give
her to anyone
彼女は
誰にも渡さない
「ほ、保科副隊長…僕ですって…えっと…」
戸惑いがちに宗四郎を見る先輩。
「ああ。そやから…」
宗四郎が私の手を急に握る。
「僕の恋人なんで、南野先生は」
「え…」
「だから、外に食事に誘うんは……遠慮してもらえますか?」
あ……目が開いた………
繋がった手が妙に熱い…
胸がドキドキしてしまう。
「あ…そ、そうでしたか!それは知らず………すみません」
「いえ」
「ほら…言うたやろ」
「う、うん…びっくりした…」
「僕の男の勘はあたる」
病院から基地に戻りながら私は自分の鈍感さに呆れていた…
だって、海野先輩凄くモテる方だったし…こんなチンチクリンの私なんか……
って…それを言ったら宗四郎もなんで私だったんだろ、って話だよね。
防衛隊の中だけでも、ミナみたいに綺麗でスタイルいい子も沢山いて…
実際、宗四郎目当てで防衛隊に来る子もいる…
そんな宗四郎の相手が私なんて知ったら……多分、なんで!?って…なるよなぁ………
でた……ネガティブ…
こんな話したらまた宗四郎に注意されちゃうな…
夕日が沈みかけてきて、オレンジ色が先を歩く彼を照らす。
「宗四郎」
「ん〜」
振り返る彼に、私は手を差し出した。
「手…繋ぎたい」
そう言ったら、宗四郎はちょっと驚いた顔をしたがすぐにまた笑顔になって、私の手を握る。
「珍しいな。いつも皆に見られる!って基地内では嫌がんのに〜今日はいいの?」
「宗四郎は……いいの?」
「え?」
「私が恋人です、って皆が知っちゃって」
そう聞くと、彼は私の手を引いて自分の方へ引き寄せる。
「当たり前やろ。自慢して言いふらしながら歩きたいぐらいやのに」
そう言ってくれた彼に、自然と笑みが浮かんで……心が満たされる…
「ありがとう…」
「なんのお礼?」
「…なんとなく…」
「なんなら花音の顔印刷したTシャツ着よか?」
「それはお断りします」
「残念やな」
私達は見つめあって笑いあう。
それだけで幸せだ。
「お腹すいたな。ほんまに外食しにいこか〜僕明日非番やし」
「近くに美味しいフレンチがあるらしいよ……先輩が言ってた」
「そこは絶対嫌や」
少しずつ…
少しずつ……
育んでいきたい。
この先も
ずっと………
her to anyone
彼女は
誰にも渡さない
「ほ、保科副隊長…僕ですって…えっと…」
戸惑いがちに宗四郎を見る先輩。
「ああ。そやから…」
宗四郎が私の手を急に握る。
「僕の恋人なんで、南野先生は」
「え…」
「だから、外に食事に誘うんは……遠慮してもらえますか?」
あ……目が開いた………
繋がった手が妙に熱い…
胸がドキドキしてしまう。
「あ…そ、そうでしたか!それは知らず………すみません」
「いえ」
「ほら…言うたやろ」
「う、うん…びっくりした…」
「僕の男の勘はあたる」
病院から基地に戻りながら私は自分の鈍感さに呆れていた…
だって、海野先輩凄くモテる方だったし…こんなチンチクリンの私なんか……
って…それを言ったら宗四郎もなんで私だったんだろ、って話だよね。
防衛隊の中だけでも、ミナみたいに綺麗でスタイルいい子も沢山いて…
実際、宗四郎目当てで防衛隊に来る子もいる…
そんな宗四郎の相手が私なんて知ったら……多分、なんで!?って…なるよなぁ………
でた……ネガティブ…
こんな話したらまた宗四郎に注意されちゃうな…
夕日が沈みかけてきて、オレンジ色が先を歩く彼を照らす。
「宗四郎」
「ん〜」
振り返る彼に、私は手を差し出した。
「手…繋ぎたい」
そう言ったら、宗四郎はちょっと驚いた顔をしたがすぐにまた笑顔になって、私の手を握る。
「珍しいな。いつも皆に見られる!って基地内では嫌がんのに〜今日はいいの?」
「宗四郎は……いいの?」
「え?」
「私が恋人です、って皆が知っちゃって」
そう聞くと、彼は私の手を引いて自分の方へ引き寄せる。
「当たり前やろ。自慢して言いふらしながら歩きたいぐらいやのに」
そう言ってくれた彼に、自然と笑みが浮かんで……心が満たされる…
「ありがとう…」
「なんのお礼?」
「…なんとなく…」
「なんなら花音の顔印刷したTシャツ着よか?」
「それはお断りします」
「残念やな」
私達は見つめあって笑いあう。
それだけで幸せだ。
「お腹すいたな。ほんまに外食しにいこか〜僕明日非番やし」
「近くに美味しいフレンチがあるらしいよ……先輩が言ってた」
「そこは絶対嫌や」
少しずつ…
少しずつ……
育んでいきたい。
この先も
ずっと………