愛しき君に、花束を…(怪獣8号長編)
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広いベッドで…ぴったりくっついて横になる私達…
腕枕がなんだか恥ずかしいな…
って、自分であんな事言いに行ったんだから当たり前なんだけど……
「寝れへん?」
「ん…ん〜…」
「子守唄歌ったろか?ねんねん、」
「いや、結構です…」
「ほな昔話したろか?むかしむかし、ある所に…桃太郎がおりました。」
「急に桃太郎出てくる展開?」
普通おじいさんとおばあさんから始まんない?
「桃太郎は頭に斧がささっておりましたが、すくすく元気な男の子に育ちました。」
「いやいや、ちょっと待って?いきなりホラー展開なんだけど…」
何?頭に斧?
良い子達大号泣するわ…
「え?ちゃう?」
「間違いなく頭に斧はささってないよ」
普通は…
「おかしいな、保科家読み聞かせではこうやったんやけどな…」
「…ちなみに内容は鬼退治に行くって話だよね?」
「そうそう、その斧で鬼を滅多刺しにして、」
「怖っ!」
「早く寝んと、お前んとこにも斧を持った桃太郎が来るって話やな」
「怖い怖い怖い!」
保科家の桃太郎怖すぎる!!
「ちなみに金太郎は最後友達のクマを熊鍋にするって話で」
「……怖すぎて余計に寝れないわ」
「僕と宗一郎はこれでぐっすりやってんけどな」
「へ、へぇ…」
お兄さんも変わってる……
「明日は言ってたおはぎ屋さん行こな」
「うん。楽しみ」
「ほな、早く寝なさい」
とんとん、と背を叩いてくれる優しい手…
「…さっきは…ごめんね…」
「ん?」
「あんなに…全力で拒否するつもりはなかったの。
ただ…また自信がなくて…」
「僕も待つって言ったのに、焦らしてごめんな」
「……宗四郎…私ね……こんなに人を好きになったの…初めてで……
だから……余計に……不安で……
嫌われちゃったらどうしよう…って…」
自分の今ある不安を…素直に彼に伝えた。
宗四郎は、私を引き寄せて、ぎゅっ、と抱きしめる。
「…それは反則やろ、花音…」
「え?」
「そんな事言われて…嬉しくないはずないやろ」
「…宗四郎…」
「我慢や、我慢や自分…」
…なんか唱えてる……
「ありがとう、花音…でも、嫌いになんてなるわけないやろ?
僕も…どんどん好きになってる…」
「っ…」
は、恥ずかしい……
ドキドキする…
「…僕はこういう仕事やから…少し焦ってしまって…」
あ……
いつ現れるか、どんな強さか分からない未知の怪獣を討伐する防衛隊…
常に国を守り、人々を命懸けで守る。
そんな最前線に彼はいる。
彼の実力は誰もが認めているし、強い。
でも…
1歩間違えれば、死んでもおかしくない仕事だ。
だから、1日1日が…
彼らにとっては大切な日々……
愛する人と過ごせる…時間…
「そろそろ寝よか」
目をこすって、少し眠そうな宗四郎。
「宗四郎……」
「ん?」
私は彼の首に手を回して、ぎゅっと抱きつく。
「……大好き」
いつまでも
彼の隣にいれますように。
いつまでも
優しい笑顔が
見れますように。
「花音……僕も…大好きやで」
「うん」
見つめあって、軽く触れるだけのキスをする。
「桃太郎の話する?」
「……もう寝て」
腕枕がなんだか恥ずかしいな…
って、自分であんな事言いに行ったんだから当たり前なんだけど……
「寝れへん?」
「ん…ん〜…」
「子守唄歌ったろか?ねんねん、」
「いや、結構です…」
「ほな昔話したろか?むかしむかし、ある所に…桃太郎がおりました。」
「急に桃太郎出てくる展開?」
普通おじいさんとおばあさんから始まんない?
「桃太郎は頭に斧がささっておりましたが、すくすく元気な男の子に育ちました。」
「いやいや、ちょっと待って?いきなりホラー展開なんだけど…」
何?頭に斧?
良い子達大号泣するわ…
「え?ちゃう?」
「間違いなく頭に斧はささってないよ」
普通は…
「おかしいな、保科家読み聞かせではこうやったんやけどな…」
「…ちなみに内容は鬼退治に行くって話だよね?」
「そうそう、その斧で鬼を滅多刺しにして、」
「怖っ!」
「早く寝んと、お前んとこにも斧を持った桃太郎が来るって話やな」
「怖い怖い怖い!」
保科家の桃太郎怖すぎる!!
「ちなみに金太郎は最後友達のクマを熊鍋にするって話で」
「……怖すぎて余計に寝れないわ」
「僕と宗一郎はこれでぐっすりやってんけどな」
「へ、へぇ…」
お兄さんも変わってる……
「明日は言ってたおはぎ屋さん行こな」
「うん。楽しみ」
「ほな、早く寝なさい」
とんとん、と背を叩いてくれる優しい手…
「…さっきは…ごめんね…」
「ん?」
「あんなに…全力で拒否するつもりはなかったの。
ただ…また自信がなくて…」
「僕も待つって言ったのに、焦らしてごめんな」
「……宗四郎…私ね……こんなに人を好きになったの…初めてで……
だから……余計に……不安で……
嫌われちゃったらどうしよう…って…」
自分の今ある不安を…素直に彼に伝えた。
宗四郎は、私を引き寄せて、ぎゅっ、と抱きしめる。
「…それは反則やろ、花音…」
「え?」
「そんな事言われて…嬉しくないはずないやろ」
「…宗四郎…」
「我慢や、我慢や自分…」
…なんか唱えてる……
「ありがとう、花音…でも、嫌いになんてなるわけないやろ?
僕も…どんどん好きになってる…」
「っ…」
は、恥ずかしい……
ドキドキする…
「…僕はこういう仕事やから…少し焦ってしまって…」
あ……
いつ現れるか、どんな強さか分からない未知の怪獣を討伐する防衛隊…
常に国を守り、人々を命懸けで守る。
そんな最前線に彼はいる。
彼の実力は誰もが認めているし、強い。
でも…
1歩間違えれば、死んでもおかしくない仕事だ。
だから、1日1日が…
彼らにとっては大切な日々……
愛する人と過ごせる…時間…
「そろそろ寝よか」
目をこすって、少し眠そうな宗四郎。
「宗四郎……」
「ん?」
私は彼の首に手を回して、ぎゅっと抱きつく。
「……大好き」
いつまでも
彼の隣にいれますように。
いつまでも
優しい笑顔が
見れますように。
「花音……僕も…大好きやで」
「うん」
見つめあって、軽く触れるだけのキスをする。
「桃太郎の話する?」
「……もう寝て」