「保科副隊長と南野先生の馴れ初めが知りたいっす！」



「…はぁ？」



いきなり何を…




何故かキラキラした瞳で前のめりに僕を見てくるのは、日比野カフカ。


今年度の新人…仮入隊新人、だ。



「あ、俺もそれ聞きたいっす！」



「あんな美人どうやって口説いたんすか！」




カフカに続いてそう言ったのは彼と同じ新人の市川レノ、古橋伊春。




ここは立川基地の隊員の社員食堂。



なんか質問ないか？とは聞いたが…




「何？その女子高校生みたいな質問」



ちょっと呆れ顔をしたがカフカはお構い無し、とばかりに何故かウキウキしとる…




これ、答えなあかんやつ？




「…馴れ初め…なぁ…」



顎に手をおいて、ふと少し離れた場所で食事をしている人物をちらっと見た。



向こうも同じように女子の新人隊員達に何か詰め寄られている雰囲気…




「やっぱり、保科副隊長からアプローチしたんすか？」



「いいなぁ…職場恋愛。…四六時中一緒にいれるとか」



「うわ…おっさんずっとベタベタしたいタイプ？気持ち悪…」



「べ、別にいいだろ！ほっとけよ！」




ギャーギャー言い争う3人に僕は天井を見上げた。




彼女との







南野花音との出会いは…