ずっと


1人で戦ってきた君を



守ってあげたい。









「ただ……花音が隣で笑ってくれたら…それでいい」



「保科さん……」



「あ、後は下の名前で呼んでくれたらええ、かな！」



そう付け加えた保科さんに私は思わず笑う。




どれだけ名前を呼ばせたいんだか…




「僕の隣にいて……花音」




心にあった不安が…




溶けていく。




私は




彼が




保科宗四郎という人が





好きでたまらくなった。



愛しくて



たまらなくなった。





心の奥底が…あったかくて……




そうか



これが




愛なのかもしれない…



「私も……隣にいたい……宗四郎」



そう言って彼を見あげて笑う。


彼も私の頬を包み込むと笑って、そっと額と額がぶつかった。




「…キス…してええ？」



「……うん…」



私はそっと瞳を閉じて、彼を受け入れた。



彼となら



宗四郎となら



私は……




愛を知ることができる。












「………めでたし、めでたし、やな」


にっこり笑って話を締めくくった宗四郎に、６人はほぉ〜…とどこか感動してる様子。



「ドラマみたい…」


「え？そうかな…」



完全に浸ってる水無瀬さんに苦笑いする。



まぁこの1ページだけをとったら、そうなる、のか？



今となっては…思い出の一部…



「話の続きしてくださいよ！」



前のめりの日比野さんに宗四郎は人差し指を口元にあてる。



「話はここまでや。後は僕らの大切な思い出やから話したらへんぞ」


「えー！気になる！」



「あ、あとちょっとだけ！」



「あかん！ほら、昼休み終わりや！訓練やぞ！今日もみっちりしごくで〜」



「えぇぇ…」


宗四郎はパンパンと手を叩くと完全に副隊長モード。


6人はまだ聞きたいのに、とブツブツ言いながらもちゃんと訓練に向かう。



さ…私も仕事するかな。