愛しき君に、花束を…(怪獣8号長編)
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I want to tell you
how much I love you
貴方に
大好きを伝えたい
私の………素直な気持ち…
道場から伸びる一筋の光に、私はそっと中を覗く。
そこには…
道着姿で静かに正座して精神統一している様子の保科さん。
軽く息を吐き出して…
腰にあった竹刀を一気に振り下ろす。
その一連の動作があまりに綺麗で……
見惚れてしまう。
「惚れた?」
「!き、気づいてたの?」
背を向けていた保科さんが振り返る。
気配を察知されてしまってた……
「………」
「?どうしたん?」
竹刀をあった場所に戻して保科さんが黙ってる私を見る。
「……今日はごめんなさい」
「なんで花音が謝るん?悪いのは僕やろ」
「えっと…勝手に帰っちゃった事…
水族館……凄く楽しかった。
連れて行ってくれて、ありがとう」
そう言った私に保科さんはフッと笑みを漏らす。
「どういたしまして」
「……あの…それで…」
「僕もごめん。キスなんてするつもりやなかったんやけど……花音が……
急に凄い愛しく思えてしまって」
「!」
胸が……ドキドキ高鳴った………
「でも、だからって、許可なくしてしまって…驚かせてごめん。
順番、間違ってた」
保科さんは私の方に歩いてくると、真っ直ぐ見つめてくる。
「僕は…花音が好きや。
多分……
初めて会った…あの日から…
君に惹かれてた」
伝えてくれた……愛しい想い……
それが嬉しくて…
でも同時にやっぱり不安で……
「……保科さん」
「ん?」
「気持ち…嬉しい。
私も………
貴方が好きです」
素直に…
好きだと言えた。
「でも……私は……自信がない」
「自信?」
「保科さんの隣にいれる、自信」
「……どういう意味?」
「言いましたよね…私が…5歳から孤児院にいたって話」
「うん」
「私は……愛情を知らないまま、大人になった。
なんでも1人でやってきたし、強くいなきゃいけないってただ前を向いて歩いてきた。
誰にも頼らない、私は大丈夫…って。
絶対泣かないって……」
「………」
「…そうしていたら…いつか…
誰かに甘えることも、頼ることも…もうできなくて…それが当たり前になって……
だから…BBQキャンプの日もあんな酷い態度をとってしまったし、可愛げのない事も沢山言ってしまって……
どうしたらいいのか……
私には分からない」
誰も……
甘えていいよって……言ってくれなかった。
強くなれ。
そうとしか言われてこなかったから……
「私は……保科さんに貰う愛情と同じ分の愛情を返せるのか…不安なの…」
彼は
とても優しくて、愛情の詰まった人だから。
傷つけたくない………
「………アホやな」
「え…?あっ…」
保科さんは私の腕をとると、ぎゅっとその腕の中に閉じ込める。
とくとく…と彼の心臓の音が耳に伝わってきた……
「僕は、花音から何かもらいたいんやない。僕が……
花音に与えたい。
それだけや」
「!」
how much I love you
貴方に
大好きを伝えたい
私の………素直な気持ち…
道場から伸びる一筋の光に、私はそっと中を覗く。
そこには…
道着姿で静かに正座して精神統一している様子の保科さん。
軽く息を吐き出して…
腰にあった竹刀を一気に振り下ろす。
その一連の動作があまりに綺麗で……
見惚れてしまう。
「惚れた?」
「!き、気づいてたの?」
背を向けていた保科さんが振り返る。
気配を察知されてしまってた……
「………」
「?どうしたん?」
竹刀をあった場所に戻して保科さんが黙ってる私を見る。
「……今日はごめんなさい」
「なんで花音が謝るん?悪いのは僕やろ」
「えっと…勝手に帰っちゃった事…
水族館……凄く楽しかった。
連れて行ってくれて、ありがとう」
そう言った私に保科さんはフッと笑みを漏らす。
「どういたしまして」
「……あの…それで…」
「僕もごめん。キスなんてするつもりやなかったんやけど……花音が……
急に凄い愛しく思えてしまって」
「!」
胸が……ドキドキ高鳴った………
「でも、だからって、許可なくしてしまって…驚かせてごめん。
順番、間違ってた」
保科さんは私の方に歩いてくると、真っ直ぐ見つめてくる。
「僕は…花音が好きや。
多分……
初めて会った…あの日から…
君に惹かれてた」
伝えてくれた……愛しい想い……
それが嬉しくて…
でも同時にやっぱり不安で……
「……保科さん」
「ん?」
「気持ち…嬉しい。
私も………
貴方が好きです」
素直に…
好きだと言えた。
「でも……私は……自信がない」
「自信?」
「保科さんの隣にいれる、自信」
「……どういう意味?」
「言いましたよね…私が…5歳から孤児院にいたって話」
「うん」
「私は……愛情を知らないまま、大人になった。
なんでも1人でやってきたし、強くいなきゃいけないってただ前を向いて歩いてきた。
誰にも頼らない、私は大丈夫…って。
絶対泣かないって……」
「………」
「…そうしていたら…いつか…
誰かに甘えることも、頼ることも…もうできなくて…それが当たり前になって……
だから…BBQキャンプの日もあんな酷い態度をとってしまったし、可愛げのない事も沢山言ってしまって……
どうしたらいいのか……
私には分からない」
誰も……
甘えていいよって……言ってくれなかった。
強くなれ。
そうとしか言われてこなかったから……
「私は……保科さんに貰う愛情と同じ分の愛情を返せるのか…不安なの…」
彼は
とても優しくて、愛情の詰まった人だから。
傷つけたくない………
「………アホやな」
「え…?あっ…」
保科さんは私の腕をとると、ぎゅっとその腕の中に閉じ込める。
とくとく…と彼の心臓の音が耳に伝わってきた……
「僕は、花音から何かもらいたいんやない。僕が……
花音に与えたい。
それだけや」
「!」