愛しき君に、花束を…(怪獣8号長編)
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え…………………………
頬に当たるサラサラの髪…
唇に感じた柔らかい感触…
すっ、と離れた保科さんの顔に、私は目が点…………
というか、フリーズ。
まるで地蔵状態…………
頭がうまく……回らない。
思考停止…………………
え?ちょっと待って…
今何がおこった?
保科さんに突然手を握られて…
顔が近づいてきたと思ったら…
「…………………っちょっ!!!!!!!!何!!!!????」
「反応遅…」
キ、キキキキキキキキキスした!?今!!
「ななななな!!!何してんの!?」
「何って……接吻?」
昔風に言うな!
「なんで!?なんで今したの!?」
「え、だってそういうんやない?キスって」
「はい!?」
「え?してええですか、って聞いた方がよかった?」
「そういう問題じゃないから!!」
もう恥ずかしさと、怒りと、驚きと、なんだかよく分からない!!
「っ…帰る!!」
「えっ…ちょっ、花音!」
私はスクッと立ち上がるとスタスタ歩き出す。
「待ってーや!」
保科さんが慌てて追いかけてくるが……知らない!!
「で…逃げ帰ったってわけ?」
ミナの言葉に私はお風呂にブクブクと鼻まで沈む。
「保科…可哀想」
「え!なんで!?私が悪い!?」
ざばっ!と顔を出してミナに詰め寄る。
「保科の事…好きじゃないの?」
「うっ…」
ミナの言葉にドキッとする。
「………好き…だよ……でも!雰囲気ってあるでしょ!」
明らかに今日のは違う。
ただ、保科さんの生い立ちを聞いてただけなのに、何故そうなった!?
「雰囲気、ね…」
「じゃあさ…ミナが私の立場なら許せるの?」
「許せない。討伐してつるし上げるな」
「…こわ…」
ミナと付き合う男の人に同情するわ…
「保科も花音が好きで、想いあってるなら何が問題?」
「………自信がないんだよね」
「自信?」
「保科さんの隣に並んで歩いていく…自信」
私の言葉にミナは首を傾げる。
「私は、愛?みたいなものを、知らずに育ったから……誰かをちゃんと愛せる自信がないんだよね。」
好きだけど…
ちゃんと愛せなくて、彼を傷つけてしまわないだろうか?
ミナは口元に笑みをうかべると、さばっと湯せんからあがる。
「保科をちゃんと愛せるか分からない。
それだけで十分…私は花音から愛を感じるけど」
「え?」
「自分の事じゃなく、花音は保科の事を心配してる。
それだけで十分愛じゃない?」
「………」
自分より相手を大事に思う心…
「心配なら、悩んでないで保科と話せ。
今私に話したように素直に。
保科なら……きっと花音の思いを分かってくれる」
頬に当たるサラサラの髪…
唇に感じた柔らかい感触…
すっ、と離れた保科さんの顔に、私は目が点…………
というか、フリーズ。
まるで地蔵状態…………
頭がうまく……回らない。
思考停止…………………
え?ちょっと待って…
今何がおこった?
保科さんに突然手を握られて…
顔が近づいてきたと思ったら…
「…………………っちょっ!!!!!!!!何!!!!????」
「反応遅…」
キ、キキキキキキキキキスした!?今!!
「ななななな!!!何してんの!?」
「何って……接吻?」
昔風に言うな!
「なんで!?なんで今したの!?」
「え、だってそういうんやない?キスって」
「はい!?」
「え?してええですか、って聞いた方がよかった?」
「そういう問題じゃないから!!」
もう恥ずかしさと、怒りと、驚きと、なんだかよく分からない!!
「っ…帰る!!」
「えっ…ちょっ、花音!」
私はスクッと立ち上がるとスタスタ歩き出す。
「待ってーや!」
保科さんが慌てて追いかけてくるが……知らない!!
「で…逃げ帰ったってわけ?」
ミナの言葉に私はお風呂にブクブクと鼻まで沈む。
「保科…可哀想」
「え!なんで!?私が悪い!?」
ざばっ!と顔を出してミナに詰め寄る。
「保科の事…好きじゃないの?」
「うっ…」
ミナの言葉にドキッとする。
「………好き…だよ……でも!雰囲気ってあるでしょ!」
明らかに今日のは違う。
ただ、保科さんの生い立ちを聞いてただけなのに、何故そうなった!?
「雰囲気、ね…」
「じゃあさ…ミナが私の立場なら許せるの?」
「許せない。討伐してつるし上げるな」
「…こわ…」
ミナと付き合う男の人に同情するわ…
「保科も花音が好きで、想いあってるなら何が問題?」
「………自信がないんだよね」
「自信?」
「保科さんの隣に並んで歩いていく…自信」
私の言葉にミナは首を傾げる。
「私は、愛?みたいなものを、知らずに育ったから……誰かをちゃんと愛せる自信がないんだよね。」
好きだけど…
ちゃんと愛せなくて、彼を傷つけてしまわないだろうか?
ミナは口元に笑みをうかべると、さばっと湯せんからあがる。
「保科をちゃんと愛せるか分からない。
それだけで十分…私は花音から愛を感じるけど」
「え?」
「自分の事じゃなく、花音は保科の事を心配してる。
それだけで十分愛じゃない?」
「………」
自分より相手を大事に思う心…
「心配なら、悩んでないで保科と話せ。
今私に話したように素直に。
保科なら……きっと花音の思いを分かってくれる」