愛しき君に、花束を…(怪獣8号長編)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あ…クラゲだ」
水槽をフワフワ浮く白いクラゲの水槽を覗きこむ。
「…クラゲって…保科さんみたい」
「え?どの辺が?」
顔ないやん…と首を傾げる保科さん。
「ん〜…このいつもフワフワ〜とした感じ」
掴みどころがないというか…
「褒めてる?それ…そやな、じゃあ花音は……あれやな」
「?カクレクマノミ?」
「違う違う。あっちのやつ」
保科さんが指さす先……
そこにはプカプカ上の方を泳ぐコブダイ…
「……ちょっと…悪口じゃない」
「え?なんで?可愛いやろ?このつぶらな瞳……花音そっくりやん」
うまいこと言ってるようだけど…全然嬉しくない。
「ってか、なんでまた保科さん、なん?
この前は下の名前で呼んでくれたやん」
「………うっ…あ、あれは状況が状況で…」
つい……
「あの時…僕の顔が浮かんだ?」
「え?」
保科さんが私を見つめる……
「僕は…花音の顔が浮かんだ」
「!」
「あの時だけやない。……ずっと…浮かんでる。いつも」
そう真っ直ぐ言われて……胸が激しくドキドキしてしまう。
私きっと、耳まで真っ赤だ…
中が暗くてよかったと心底思った。
「……花音…僕は、」
「まもなく、イルカショーの開演時間となります。ご観覧のお客様は…」
保科さんの言葉を遮るようにイルカショーを知らせるアナウンスが流れ、周りの人がぞろぞろ動き出す。
「…行こか」
「……う、うん……」
その言葉の続きを……
聞きたいような聞きたくないような
そんな気持ちになった。
水槽をフワフワ浮く白いクラゲの水槽を覗きこむ。
「…クラゲって…保科さんみたい」
「え?どの辺が?」
顔ないやん…と首を傾げる保科さん。
「ん〜…このいつもフワフワ〜とした感じ」
掴みどころがないというか…
「褒めてる?それ…そやな、じゃあ花音は……あれやな」
「?カクレクマノミ?」
「違う違う。あっちのやつ」
保科さんが指さす先……
そこにはプカプカ上の方を泳ぐコブダイ…
「……ちょっと…悪口じゃない」
「え?なんで?可愛いやろ?このつぶらな瞳……花音そっくりやん」
うまいこと言ってるようだけど…全然嬉しくない。
「ってか、なんでまた保科さん、なん?
この前は下の名前で呼んでくれたやん」
「………うっ…あ、あれは状況が状況で…」
つい……
「あの時…僕の顔が浮かんだ?」
「え?」
保科さんが私を見つめる……
「僕は…花音の顔が浮かんだ」
「!」
「あの時だけやない。……ずっと…浮かんでる。いつも」
そう真っ直ぐ言われて……胸が激しくドキドキしてしまう。
私きっと、耳まで真っ赤だ…
中が暗くてよかったと心底思った。
「……花音…僕は、」
「まもなく、イルカショーの開演時間となります。ご観覧のお客様は…」
保科さんの言葉を遮るようにイルカショーを知らせるアナウンスが流れ、周りの人がぞろぞろ動き出す。
「…行こか」
「……う、うん……」
その言葉の続きを……
聞きたいような聞きたくないような
そんな気持ちになった。