愛しき君に、花束を…(怪獣8号長編)
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I'm fine being alone
I won't shed any more tears
私は1人で平気
涙はもう
流さないから
『花音は……強いから…1人で生きていけるわよね』
いつか言われた…
呪文のような言葉。
強くならなきゃいけないんだ…
私は
泣いちゃダメなんだ。
私は
1人だから
「……寝れない」
何度も寝返りをうって目を閉じるが、やはり眠れない…
あんな事があったんだ。
当たり前だけど……
保科副隊長には大事にはしたくないと、皆にはこの事はふせてもらうようお願いした。
早く……忘れなきゃ。
私は起き上がるとパーカーを羽織って皆を起こさないように静かにコテージを出た。
「……綺麗……」
夜空に広がる無数の星。
都会じゃなかなかお目にかかれない…
「南野先生?」
え?
ふと後ろから呼ばれて振り返ると…
「あ……保科副隊長…」
向こうも私がいたのが驚いたのか瞳を開いている。
「眠れませんか?」
「はい…保科副隊長は?」
「僕も同じです」
「…星、綺麗ですね。」
私は彼から視線を離してもう一度空を見上げる。
「この前連れて行ってもらったプラネタリウム…思い出します」
「……先生は…なんで星が好きなんですか?」
「……寂しくなったら…星を見あげてごらん」
「え?」
「…昔、孤児院の先生が、そう言っていて」
「孤児院?」
「…私…5歳からずっと、孤児院で育ったんです。18歳まで」
「そうやったんですか」
「母親は…私を捨てたんです。」
「………」
「捨てられた日の事は……今でも忘れません」
『花音は……強いから…1人で生きていけるわよね』
「私より……大切な人ができて……
私を置いていった…」
寂しくて
悲しくて…
辛くて…
泣いていた毎日。
そんな時
孤児院の先生が言った。
『寂しくなったり泣きたくなったら星を眺めてごらん。
綺麗な星を見てると…不思議と気持ちが落ち着くわ』
そして
上を向けば…
もう涙は流れ落ちない。
泣いても、さけんでも…
お母さんはもう、迎えには来てくれない。
二度と
だから
強くならなきゃいけない。
I won't shed any more tears
私は1人で平気
涙はもう
流さないから
『花音は……強いから…1人で生きていけるわよね』
いつか言われた…
呪文のような言葉。
強くならなきゃいけないんだ…
私は
泣いちゃダメなんだ。
私は
1人だから
「……寝れない」
何度も寝返りをうって目を閉じるが、やはり眠れない…
あんな事があったんだ。
当たり前だけど……
保科副隊長には大事にはしたくないと、皆にはこの事はふせてもらうようお願いした。
早く……忘れなきゃ。
私は起き上がるとパーカーを羽織って皆を起こさないように静かにコテージを出た。
「……綺麗……」
夜空に広がる無数の星。
都会じゃなかなかお目にかかれない…
「南野先生?」
え?
ふと後ろから呼ばれて振り返ると…
「あ……保科副隊長…」
向こうも私がいたのが驚いたのか瞳を開いている。
「眠れませんか?」
「はい…保科副隊長は?」
「僕も同じです」
「…星、綺麗ですね。」
私は彼から視線を離してもう一度空を見上げる。
「この前連れて行ってもらったプラネタリウム…思い出します」
「……先生は…なんで星が好きなんですか?」
「……寂しくなったら…星を見あげてごらん」
「え?」
「…昔、孤児院の先生が、そう言っていて」
「孤児院?」
「…私…5歳からずっと、孤児院で育ったんです。18歳まで」
「そうやったんですか」
「母親は…私を捨てたんです。」
「………」
「捨てられた日の事は……今でも忘れません」
『花音は……強いから…1人で生きていけるわよね』
「私より……大切な人ができて……
私を置いていった…」
寂しくて
悲しくて…
辛くて…
泣いていた毎日。
そんな時
孤児院の先生が言った。
『寂しくなったり泣きたくなったら星を眺めてごらん。
綺麗な星を見てると…不思議と気持ちが落ち着くわ』
そして
上を向けば…
もう涙は流れ落ちない。
泣いても、さけんでも…
お母さんはもう、迎えには来てくれない。
二度と
だから
強くならなきゃいけない。