愛しき君に、花束を…(怪獣8号長編)
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「…ほぉ…ほな、僕は邪魔者ってわけか」
「は、はははは…」
「ち、ちが…」
「有吉が……変なお酒を先生に飲ませてた、って情報があったんやけどな…」
「え!?いや…それは……」
「有吉」
少し低くなった保科副隊長の声に…有吉君の顔に汗が滲む。
私でも分かるほどに空気が変わった。
威圧感…というのだろうか……
いや…殺気?
まるで、討伐する時のように……
有吉君越しに見える保科副隊長の見開かれた瞳は冷たい…
「た、助けて……」
今にも泣きそうな有吉君。
「さすがの僕も人間には手は出さん。
その代わり……このままコテージを出て…除隊すると亜白隊長に申し出ろ。」
「……で、でも!」
「分かったな?」
「っ……は、はい…」
有吉君はゆっくり私の上からのく。
お腹にあった圧迫感がなくなって、深く息を吸い込んだ。
「……あと…」
コテージを出ていこうとする有吉君に保科副隊長が声を掛ける。
「……除隊したからって、自由になったと思うなよ。
余罪が有りそやし……な」
「ぐっ……」
有吉君は逃げるようにコテージを出ていき、ようやく保科副隊長が刀を鞘に仕舞う。
「……はぁ…大丈夫ですか?南野先生…」
保科副隊長は私の横にしゃがむと、ゆっくり肩を支えて起き上がらせてくれる。
「は、はい…」
さっきまでの変な眠気は薄れていた。
でも……
保科副隊長が私の手を握って、私はバッとそれを払い除けるように引っ込めた。
手が………震えていたからだ……
ぎゅっ、と胸元でそれを抱きしめるように抑え込む私を彼が見つめる…
「す、すみません……た、助けてもらってありがとうございました。
もう…大丈夫ですから……副隊長は、戻ってください」
これ以上……弱い自分を見せたくない。
「………怖かった、ですね」
「っ……」
「……泣きたかったら、泣いてもええですよ」
「!っ私は泣きません!」
保科副隊長の言葉を遮るように声をあげる。
「っ私は……私は泣いたり…しない…」
絶対に
もう泣かないって………
決めて生きてきた。
だから………
「は、はははは…」
「ち、ちが…」
「有吉が……変なお酒を先生に飲ませてた、って情報があったんやけどな…」
「え!?いや…それは……」
「有吉」
少し低くなった保科副隊長の声に…有吉君の顔に汗が滲む。
私でも分かるほどに空気が変わった。
威圧感…というのだろうか……
いや…殺気?
まるで、討伐する時のように……
有吉君越しに見える保科副隊長の見開かれた瞳は冷たい…
「た、助けて……」
今にも泣きそうな有吉君。
「さすがの僕も人間には手は出さん。
その代わり……このままコテージを出て…除隊すると亜白隊長に申し出ろ。」
「……で、でも!」
「分かったな?」
「っ……は、はい…」
有吉君はゆっくり私の上からのく。
お腹にあった圧迫感がなくなって、深く息を吸い込んだ。
「……あと…」
コテージを出ていこうとする有吉君に保科副隊長が声を掛ける。
「……除隊したからって、自由になったと思うなよ。
余罪が有りそやし……な」
「ぐっ……」
有吉君は逃げるようにコテージを出ていき、ようやく保科副隊長が刀を鞘に仕舞う。
「……はぁ…大丈夫ですか?南野先生…」
保科副隊長は私の横にしゃがむと、ゆっくり肩を支えて起き上がらせてくれる。
「は、はい…」
さっきまでの変な眠気は薄れていた。
でも……
保科副隊長が私の手を握って、私はバッとそれを払い除けるように引っ込めた。
手が………震えていたからだ……
ぎゅっ、と胸元でそれを抱きしめるように抑え込む私を彼が見つめる…
「す、すみません……た、助けてもらってありがとうございました。
もう…大丈夫ですから……副隊長は、戻ってください」
これ以上……弱い自分を見せたくない。
「………怖かった、ですね」
「っ……」
「……泣きたかったら、泣いてもええですよ」
「!っ私は泣きません!」
保科副隊長の言葉を遮るように声をあげる。
「っ私は……私は泣いたり…しない…」
絶対に
もう泣かないって………
決めて生きてきた。
だから………