愛しき君に、花束を…(怪獣8号長編)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「…はぁ…」
ああ…またため息ついちゃったよ…
医務室の椅子に座って机に置いてある星のモニュメントを見つめる。
いかん……仕事に支障がでとるわ…
私は頭をフルフルふるとパンパン、と頬を叩く。
「仕事仕事!」
そう切りかえたのと同時…コンコン、と医務室の扉がノックされた。
「はい、どうぞ」
そう声をかけると、入ってきた人物に私は瞳を開く。
「失礼します」
今もっとも考えたくない人……
保科宗四郎………
「先生、すみません、刀でちょっと切ってしもて」
「え?あ…ど、どうぞ?こっちに」
見ると、彼の手に巻かれたタオルが赤く滲んでる。
「あぁ…結構パックリやっちゃいましたね」
タオルをとると、指と指の間が裂けていた。
「ちょっと、縫いますね」
「はい、お願いします」
彼の手を消毒して、幹部の麻酔を塗ってから縫い始める。
「……さすが…うまいですね」
「はは…一応外科医なんで」
「先生の手術する姿は惚れ惚れする、って亜白隊長が言うてました」
「ミナ…隊長が?」
恥ずかしいじゃない…
「亜白隊長とは仲ええんですね」
「まぁ、同期みたいなもんです」
ミナは口数は少ない方だが、きゃっきゃしてないのが私には居心地がよくて…
「はい、終わりです」
「はや…」
プチンと糸を切って終わると、保科副隊長はまじまじと自分の手を見つめた。
「しかも綺麗…」
「褒めても何も出ませんよ」
「そら残念…」
フッと笑った副隊長に私も器具を片付けながら笑う。
「でも、保科副隊長みたいな方でもこんな怪我すること、あるんですね」
「考え事してたら、つい」
「考え事?」
「南野先生の事考えてました」
「…………」
そう言った彼に、私は振り返ると眉を寄せる。
「保科副隊長って………チャラいんですね」
「はい?」
私はふいっと顔を逸らす。
「すみませんがこれから研究所に行くので…」
我ながら……
子供っぽい。
ああ…またため息ついちゃったよ…
医務室の椅子に座って机に置いてある星のモニュメントを見つめる。
いかん……仕事に支障がでとるわ…
私は頭をフルフルふるとパンパン、と頬を叩く。
「仕事仕事!」
そう切りかえたのと同時…コンコン、と医務室の扉がノックされた。
「はい、どうぞ」
そう声をかけると、入ってきた人物に私は瞳を開く。
「失礼します」
今もっとも考えたくない人……
保科宗四郎………
「先生、すみません、刀でちょっと切ってしもて」
「え?あ…ど、どうぞ?こっちに」
見ると、彼の手に巻かれたタオルが赤く滲んでる。
「あぁ…結構パックリやっちゃいましたね」
タオルをとると、指と指の間が裂けていた。
「ちょっと、縫いますね」
「はい、お願いします」
彼の手を消毒して、幹部の麻酔を塗ってから縫い始める。
「……さすが…うまいですね」
「はは…一応外科医なんで」
「先生の手術する姿は惚れ惚れする、って亜白隊長が言うてました」
「ミナ…隊長が?」
恥ずかしいじゃない…
「亜白隊長とは仲ええんですね」
「まぁ、同期みたいなもんです」
ミナは口数は少ない方だが、きゃっきゃしてないのが私には居心地がよくて…
「はい、終わりです」
「はや…」
プチンと糸を切って終わると、保科副隊長はまじまじと自分の手を見つめた。
「しかも綺麗…」
「褒めても何も出ませんよ」
「そら残念…」
フッと笑った副隊長に私も器具を片付けながら笑う。
「でも、保科副隊長みたいな方でもこんな怪我すること、あるんですね」
「考え事してたら、つい」
「考え事?」
「南野先生の事考えてました」
「…………」
そう言った彼に、私は振り返ると眉を寄せる。
「保科副隊長って………チャラいんですね」
「はい?」
私はふいっと顔を逸らす。
「すみませんがこれから研究所に行くので…」
我ながら……
子供っぽい。