愛しき君に、花束を…(怪獣8号長編)
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『僕は誤解されるん…大歓迎です』
「…どういう意味よ…」
「ん?」
ポツリとはいた言葉に目の前にいたミナが顔を上げる。
「あ、い、いや!なんでもない!」
私は慌ててミナの腕から血圧計を外す。
今日はミナの定期検診の日。
毎月1回、全隊員が受けているものだ。
「血液検査の結果はまた後日ね、後は問題なさそうだね。
相変わらずの強人ぶり…」
そう言った私にミナは口元に小さく笑みを浮かべた。
「そういえば、昨日…保科と出かけてたの?」
「え!?」
隊服を羽織りながらそう言ったミナに私はバッと振り返る。
「な、なんで…」
「2人とも同じ時間に基地を出て行ったのを見かけて」
「あ…えっと…………う、うん…」
なんだろ…
この親に見つかって欲しくないことが見つかった感覚…
「保科は…優秀だし、いい男だと思う」
「…へ?」
「安心して花音を任せられる」
「!」
ミナはそれだけ言って、部屋を出て行った。
ど………
どういう意味よ!?
「はぁ…」
ミナの発言にモヤモヤさせられてしまったじゃないか…
任せられるって、何?
そ、そんなのまるで………
「……や、やめよ。考えるの」
午後からの仕事に支障がでそうだ。
「今日は…オムライスと、おはぎ…かな…」
食堂のメニューを見上げていると、近くにいた女性隊員が何かきゃっきゃっと話しているのが耳に入った。
「ほらほら、話しかけに行きなよ」
「えぇ〜どうしよう…」
何やら可愛らしい話題で盛り上がってるようだ。
いいね〜若いって…
「ほ、保科副隊長!」
ん??
背後から聞こえた声に私はピクリと反応する。
声のした方を振り返るとそこには窓際で昼食をとってる保科副隊長。
そして、その彼に可愛らしい声で近づいていく女性隊員。
綺麗なサラサラの金髪に遠目からでも分かるスタイルのよさ。
おそらくオペレーションルームの子だろう。
「リアってば…恥ずかしい~とか言いながらめっちゃ積極的じゃん」
「ねぇ〜」
保科副隊長と話してる子を見ながら近くにいた2人はニヤニヤしながらそう言った。
「いいなぁ、保科副隊長…着任早々の副隊長就任…異例だよな」
「討伐一家の出だしな。サラブレッド、っていうやつだな。」
「女子にもモテモテ」
「この前テレビで特集されてたよな。若き第3部隊の副隊長!保科宗四郎!って」
「メディアに出たらもう亜白隊長と同じく有名人だな〜」
「だな〜」
そんな会話が通りすがりの隊員達から聞こえる。
防衛隊は日本の要…だから自然と有名になるのは当然ながら、功績を残せば芸能人顔負けでメディアがこぞって取り上げる。
ミナがそのいい例だ。
功績と共にルックスもいいとなれば…
言い方は悪いがそこら辺の芸能人よりも有名なわけで…
保科副隊長もその1人になるのは誰が見ても当然、といったところか…
「保科副隊長、お昼、御一緒していいですか?」
リア、と呼ばれた隊員を見上げる保科副隊長。
「怪獣討伐について、話したいなぁ、って」
2割本音、8割口実…ってとこかな…
誰が見ても分かる明らかな彼女の彼に対する狙い…
オムライスができあがるのを待ちながら保科副隊長を見つめる。
……断れ…
そんな風に思ってる自分がいて、ハッとする。
嫌な感じだな…私…
別に彼は自分の恋人でもないわけで…
こんな醜い感情あったんだ、私…
ってか待って。
だいたいなんでこんな気持ちに……
「………」
分かっている。
子供じゃあるまいし、この感情の意味は理解してる。
でも…
認める自分がなんだか怖く感じて……
複雑な心境だ。
恋愛離れしすぎてて、何が何だか分かんないや…
「…どういう意味よ…」
「ん?」
ポツリとはいた言葉に目の前にいたミナが顔を上げる。
「あ、い、いや!なんでもない!」
私は慌ててミナの腕から血圧計を外す。
今日はミナの定期検診の日。
毎月1回、全隊員が受けているものだ。
「血液検査の結果はまた後日ね、後は問題なさそうだね。
相変わらずの強人ぶり…」
そう言った私にミナは口元に小さく笑みを浮かべた。
「そういえば、昨日…保科と出かけてたの?」
「え!?」
隊服を羽織りながらそう言ったミナに私はバッと振り返る。
「な、なんで…」
「2人とも同じ時間に基地を出て行ったのを見かけて」
「あ…えっと…………う、うん…」
なんだろ…
この親に見つかって欲しくないことが見つかった感覚…
「保科は…優秀だし、いい男だと思う」
「…へ?」
「安心して花音を任せられる」
「!」
ミナはそれだけ言って、部屋を出て行った。
ど………
どういう意味よ!?
「はぁ…」
ミナの発言にモヤモヤさせられてしまったじゃないか…
任せられるって、何?
そ、そんなのまるで………
「……や、やめよ。考えるの」
午後からの仕事に支障がでそうだ。
「今日は…オムライスと、おはぎ…かな…」
食堂のメニューを見上げていると、近くにいた女性隊員が何かきゃっきゃっと話しているのが耳に入った。
「ほらほら、話しかけに行きなよ」
「えぇ〜どうしよう…」
何やら可愛らしい話題で盛り上がってるようだ。
いいね〜若いって…
「ほ、保科副隊長!」
ん??
背後から聞こえた声に私はピクリと反応する。
声のした方を振り返るとそこには窓際で昼食をとってる保科副隊長。
そして、その彼に可愛らしい声で近づいていく女性隊員。
綺麗なサラサラの金髪に遠目からでも分かるスタイルのよさ。
おそらくオペレーションルームの子だろう。
「リアってば…恥ずかしい~とか言いながらめっちゃ積極的じゃん」
「ねぇ〜」
保科副隊長と話してる子を見ながら近くにいた2人はニヤニヤしながらそう言った。
「いいなぁ、保科副隊長…着任早々の副隊長就任…異例だよな」
「討伐一家の出だしな。サラブレッド、っていうやつだな。」
「女子にもモテモテ」
「この前テレビで特集されてたよな。若き第3部隊の副隊長!保科宗四郎!って」
「メディアに出たらもう亜白隊長と同じく有名人だな〜」
「だな〜」
そんな会話が通りすがりの隊員達から聞こえる。
防衛隊は日本の要…だから自然と有名になるのは当然ながら、功績を残せば芸能人顔負けでメディアがこぞって取り上げる。
ミナがそのいい例だ。
功績と共にルックスもいいとなれば…
言い方は悪いがそこら辺の芸能人よりも有名なわけで…
保科副隊長もその1人になるのは誰が見ても当然、といったところか…
「保科副隊長、お昼、御一緒していいですか?」
リア、と呼ばれた隊員を見上げる保科副隊長。
「怪獣討伐について、話したいなぁ、って」
2割本音、8割口実…ってとこかな…
誰が見ても分かる明らかな彼女の彼に対する狙い…
オムライスができあがるのを待ちながら保科副隊長を見つめる。
……断れ…
そんな風に思ってる自分がいて、ハッとする。
嫌な感じだな…私…
別に彼は自分の恋人でもないわけで…
こんな醜い感情あったんだ、私…
ってか待って。
だいたいなんでこんな気持ちに……
「………」
分かっている。
子供じゃあるまいし、この感情の意味は理解してる。
でも…
認める自分がなんだか怖く感じて……
複雑な心境だ。
恋愛離れしすぎてて、何が何だか分かんないや…