「ここです」



「え…ここって…」




連れてこられた場所に私は瞳を開く。





「……プラネタリウム…？」




建物の上に大きな星のモニュメント…




「先生、星が好きなんちゃうかなって思って」




「え！？」



な、なんで？




私、言ったことあった？



…いや…ない…



だいたいまだ保科副隊長と会ってから1週間とちょっとしかたってないし…



……ってか、出会って1週間あまりに随分距離が縮まったな…不思議なぐらい。




多分それは、彼だからなんだろう。



この優しげな雰囲気とか、人を警戒させないようなふるまい…


極めつけは明るいこの関西弁…




「先生、いつもピアスもネックレスも星のモチーフのつけてますよね？」



「え？あ…た、たしかに」



でも、それだけで？




「後、医務室にも星のモニュメントみたいなん飾ってたし、携帯のケースも星ですよね」




す、すご……



この短期間でよくそこまで観察を…











「「…………」」



「え？何？その顔…」




宗四郎の発言に、何故か微妙〜な顔をする女子3人。




「いや～…それはちょっと怖い。」



「うん、怖い」




「むしろ気持ち悪い」




「えぇ！？」




3人の発言にあきらかにショックそうな宗四郎。




「え？なんで？好きな子の情報調べるのってダメなのか？」



不思議そうな日比野君の言葉に男性陣も同じ感じ…



「いや〜そうだとしても、それなら星好きなんですか？って聞いてほしいかな、事前に」



「うんうん。なんか探られてる感が、ねぇ…」




水無瀬さんと四ノ宮さんの言葉に、私はん〜と首を捻る。




「……まぁ言われてみればね…」



「えぇ！ちょっと、花音！？凄い喜んでたやん！あの時！」




「まぁあの時はね。たしかに冷静に考えたら……どうなんだろうね」




たしかに好きな相手じゃなきゃ怖いよね…




「えぇ…」



「ドンマイっす、保科副隊長！」



「うるさいわ！カフカ！」