我が命の




全けむかぎり忘れめや




いや日に異には



念ひ益すとも…









「南野先生と保科副隊長の馴れ初めが聞きたいです」



「……はい？」




大好きなおはぎを1口食べて、私は目を丸くした。




ここは怪獣大国日本…



にある立川基地内の隊員達の社員食堂。




目の前には目をキラキラさせた黒髪ボブの女の子、水無瀬アカリと少しガタイがいい青髪の女の子五十嵐ハクア、そして…




「はぁ？そんな事聞く？普通…」




ちょっと呆れ気味な顔をした金髪の少女、四ノ宮キコル



それがこの3人の名前。



1件見れば可愛い女子3人組。


でも彼女達はこの怪獣大国日本の最前線で戦う…第3部隊の防衛隊員達だ。


優秀な人材で、特にこの四ノ宮キコルは過去類を見ない新人ルーキー。


今年の新人は凄腕揃いだってミナが言ってたもんね…



「え〜！だって気になる！どっちからアプローチしたんですか！？
先生！？それとも保科副隊長！？」



「2人をみるからに、明らかに保科副隊長からですよね？」



水無瀬さんの興奮気味な発言に五十嵐さんが言う。



「分かる！もう南野先生が好きでたまりません！って感じね！」



「そ、そうかな…」



おはぎをもう一口食べてから頭に1人の人物を思いうかべる。



黒髪糸目の……恋人の顔を。




「で？で？馴れ初めはどんな感じだったんですか！？」



「…馴れ初め……ねぇ…」





彼との…





保科宗四郎との出会いは……