好きだと気づいたら、君はいない
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伝えたい言葉があった
伝えたい想いがあった。
何故
どうして…
私はいつも素直になれなかったんだろう。
「六花…俺と結婚しようぜ」
突然……なんの前触れもなくそう言った男に私は見ていたパソコンから顔を上げる。
男はくわえタバコをしたまま…オイルがついた繋ぎで、ニコニコしながら…
「……断る」
「え!?なんで!」
「あんたバカなの?プロポーズにはタイミングと場所が大事でしょうが!」
「はぁ?タイミングは完璧だろうが!」
「どこがよ、どこが!ってかこんな売れてんのか売れてないのか趣味なのかなんなのか分かんない店の奴と結婚とか無理!ない!」
現にこの店のずさんな経営方法のせいで、税理士ってだけでボランティアさせられてる私…
帳簿見た時には発狂したわ……
まぁ、幼なじみの頼みだからしょうがなくひきうけたが…
「ってか、私と真はそもそも付き合ってもいないでしょうが!」
「え?そう、なのか?」
キョトンとしたバイク屋の亭主…佐野真一郎。
「エッチしてんのに?」
「……してても付き合った覚えはない」
「えぇ〜…お前そんなタイプの奴だったの?」
「知ってるでしょうが…」
とか……まぁ…こんな風にクールに決めちゃってるけど……
内心は………
ちょっと嬉しかったりする。
この微妙な関係はいつまで続くのか、不安になっていたから。
でも真は、万次郎やエマをまだ面倒見てやらなきゃいけないだろうし、家族を作るにはまだ早い…
だから…
今じゃないのだ。
「六花…後悔すんぞ」
「しねぇわ…」
「こんないい男振ったら!」
「……バカじゃないの」
後悔……
しちゃったよ。
「…真兄……死んじまった」
なんで……
なんで……いなくなっちゃうの?
遺影の中で笑う真に、私は涙すら出ない。
嘘だって
そう言って笑って帰ってくるんでしょ?
まだ……
私は貴方に伝えていない。
好きだよ
大好きだよ…って……
ねぇ…
真一郎……
好きだと気づいたら、君はいない
伝えたい想いがあった。
何故
どうして…
私はいつも素直になれなかったんだろう。
「六花…俺と結婚しようぜ」
突然……なんの前触れもなくそう言った男に私は見ていたパソコンから顔を上げる。
男はくわえタバコをしたまま…オイルがついた繋ぎで、ニコニコしながら…
「……断る」
「え!?なんで!」
「あんたバカなの?プロポーズにはタイミングと場所が大事でしょうが!」
「はぁ?タイミングは完璧だろうが!」
「どこがよ、どこが!ってかこんな売れてんのか売れてないのか趣味なのかなんなのか分かんない店の奴と結婚とか無理!ない!」
現にこの店のずさんな経営方法のせいで、税理士ってだけでボランティアさせられてる私…
帳簿見た時には発狂したわ……
まぁ、幼なじみの頼みだからしょうがなくひきうけたが…
「ってか、私と真はそもそも付き合ってもいないでしょうが!」
「え?そう、なのか?」
キョトンとしたバイク屋の亭主…佐野真一郎。
「エッチしてんのに?」
「……してても付き合った覚えはない」
「えぇ〜…お前そんなタイプの奴だったの?」
「知ってるでしょうが…」
とか……まぁ…こんな風にクールに決めちゃってるけど……
内心は………
ちょっと嬉しかったりする。
この微妙な関係はいつまで続くのか、不安になっていたから。
でも真は、万次郎やエマをまだ面倒見てやらなきゃいけないだろうし、家族を作るにはまだ早い…
だから…
今じゃないのだ。
「六花…後悔すんぞ」
「しねぇわ…」
「こんないい男振ったら!」
「……バカじゃないの」
後悔……
しちゃったよ。
「…真兄……死んじまった」
なんで……
なんで……いなくなっちゃうの?
遺影の中で笑う真に、私は涙すら出ない。
嘘だって
そう言って笑って帰ってくるんでしょ?
まだ……
私は貴方に伝えていない。
好きだよ
大好きだよ…って……
ねぇ…
真一郎……
好きだと気づいたら、君はいない
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