第2章
夢小説設定
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「く、くら…」
地下は足元もうっすらしか見えないぐらいの明るさで…沢山の物がちらばってる。
本当にこんな場所であってるの??
奥に先に行く田村君に、私はチラチラと周りの個室を見て回る。
マイキーがいる気配はない。
もしかして本当に場所間違ってるんじゃ…
私は歩みを止める。
「田村君…やっぱり出よう」
あきらかにおかしい。
私も今更だけど…マイキーがこんな危なそうな場所に呼び出すわけがないし、そもそもこんな場所じゃないといけない理由がない…
とにかく一度出て、電波のある場所でマイキーに電話しよう。
そう思った時…
「あ!今朝はどうも!」
「え?」
田村君の明るい声が奥からした。
「道成寺!こっち!」
ペンライトをこちらに振る田村君に、私は嘘でしょ!と思いながらもマイキーがいた事が嬉しくてすぐに駆け寄った。
「マイキー!………え?」
入ったのは奥の大人数専用の部屋。
壊れたミラーボールと散らかしっぱなしのゴミが散乱していた。
でも…そこに期待していた人物はいない。
ガチャ…
え?
背後で鍵が閉まる音がして振り返る。
そこには楽しげに笑う田村君の姿。
何故気づかなかったのだろう。
彼がペンライトを出した時…
なぜそんなの持ってるのか疑問に思わなかった。
まるで…
暗闇に行く事が先に分かっていたみたいで…
「た、田村君…か、鍵…今、閉まっちゃったんじゃ…ない、かな?」
自分でも声が震えてるのが分かった。
「うん。閉めたからね」
「!」
「残念…道成寺の思ってた相手は…来ない」
「た、田村君…なんの、冗談?これ…」
田村君は肩からカバンを外すとボンッと床におく。
その音にビクリと肩が上がった。
「冗談…は…お前だよ」
「え…?」
田村君は苛立ったように髪をかきあげる。
「道成寺が…俺を選ばないから…
ってか、道成寺って、以外に馬鹿なんだな。学年1位もとった事あるからもう少し賢い女だと思ってたのに…こーんな分かりやすい罠に引っかかるなんてさ…」
ニヤッと笑った田村君に私はグッと手を握る。
たしかに彼の言う通り…私は周りが見えていなかった。
マイキーの事ばっかりで…
普通に考えたらまずマイキーが手紙を持ってくる事に疑問をもたなきゃいけなかった。
マイキーなら、電話してきてくれるはずだ…
マイキーにただ会いたい一心で…
中身27歳なのに、情けない…
「…全部田村君の嘘、って事。」
「当たり前じゃん!」
「な、なんで!?こんな事してなんの意味が!」
「あ?なん、で?だ?」
苛立ちをかくそうとしない田村君。
こんな田村君を、私は知らない。
いつも爽やかで…好青年で…女子からも男子からも好かれて、先生にも可愛がられて…
おまけにサッカー部のキャプテンで…
元彼ながら…完璧すぎる。
いや…だから逆に可笑しいんだ。
田村君には…
欠点がない。
「俺さ…今まで挫折?つーの?した事ねぇの。負けた事も、何かに敗北した事もない。
勉強だってスポーツだって…
だからさ…お前が…初めて俺に挫折を味合わせた時…
死ぬほど腹たったんだわ」
それって…
私が彼を振った事をいってるの…?
地下は足元もうっすらしか見えないぐらいの明るさで…沢山の物がちらばってる。
本当にこんな場所であってるの??
奥に先に行く田村君に、私はチラチラと周りの個室を見て回る。
マイキーがいる気配はない。
もしかして本当に場所間違ってるんじゃ…
私は歩みを止める。
「田村君…やっぱり出よう」
あきらかにおかしい。
私も今更だけど…マイキーがこんな危なそうな場所に呼び出すわけがないし、そもそもこんな場所じゃないといけない理由がない…
とにかく一度出て、電波のある場所でマイキーに電話しよう。
そう思った時…
「あ!今朝はどうも!」
「え?」
田村君の明るい声が奥からした。
「道成寺!こっち!」
ペンライトをこちらに振る田村君に、私は嘘でしょ!と思いながらもマイキーがいた事が嬉しくてすぐに駆け寄った。
「マイキー!………え?」
入ったのは奥の大人数専用の部屋。
壊れたミラーボールと散らかしっぱなしのゴミが散乱していた。
でも…そこに期待していた人物はいない。
ガチャ…
え?
背後で鍵が閉まる音がして振り返る。
そこには楽しげに笑う田村君の姿。
何故気づかなかったのだろう。
彼がペンライトを出した時…
なぜそんなの持ってるのか疑問に思わなかった。
まるで…
暗闇に行く事が先に分かっていたみたいで…
「た、田村君…か、鍵…今、閉まっちゃったんじゃ…ない、かな?」
自分でも声が震えてるのが分かった。
「うん。閉めたからね」
「!」
「残念…道成寺の思ってた相手は…来ない」
「た、田村君…なんの、冗談?これ…」
田村君は肩からカバンを外すとボンッと床におく。
その音にビクリと肩が上がった。
「冗談…は…お前だよ」
「え…?」
田村君は苛立ったように髪をかきあげる。
「道成寺が…俺を選ばないから…
ってか、道成寺って、以外に馬鹿なんだな。学年1位もとった事あるからもう少し賢い女だと思ってたのに…こーんな分かりやすい罠に引っかかるなんてさ…」
ニヤッと笑った田村君に私はグッと手を握る。
たしかに彼の言う通り…私は周りが見えていなかった。
マイキーの事ばっかりで…
普通に考えたらまずマイキーが手紙を持ってくる事に疑問をもたなきゃいけなかった。
マイキーなら、電話してきてくれるはずだ…
マイキーにただ会いたい一心で…
中身27歳なのに、情けない…
「…全部田村君の嘘、って事。」
「当たり前じゃん!」
「な、なんで!?こんな事してなんの意味が!」
「あ?なん、で?だ?」
苛立ちをかくそうとしない田村君。
こんな田村君を、私は知らない。
いつも爽やかで…好青年で…女子からも男子からも好かれて、先生にも可愛がられて…
おまけにサッカー部のキャプテンで…
元彼ながら…完璧すぎる。
いや…だから逆に可笑しいんだ。
田村君には…
欠点がない。
「俺さ…今まで挫折?つーの?した事ねぇの。負けた事も、何かに敗北した事もない。
勉強だってスポーツだって…
だからさ…お前が…初めて俺に挫折を味合わせた時…
死ぬほど腹たったんだわ」
それって…
私が彼を振った事をいってるの…?