第1章
夢小説設定
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「ここかな」
すぐにタクシーをつかまえ20分ほど。
六本木にある高級会員制バー
東京卍會が経営するバーの1つだ。
入るのは初めてだか、話が通じているのか顔パスとやらですんなり中に入れた。
薄暗い店内にはチラホラお客さんがはいっていてさっき電話越しで聞いたようなジャズが流れている。
VIPルームに通されると数人の女性に囲まれて広いソファーに腰掛けた彼の姿。
香水のきつい匂いが鼻にツンとして気分が悪くなる。
「誰?こいつ〜」
いかにも、夜の世界で働いていらっしゃる女性達の視線が私に一気に突き刺さる。
まぁこういう場面はよく出くわすのでもう慣れてしまった。
東京卍會は幅広く事業をしているのでキャバクラ経営もその1つだ。
おそらくそこで働く女性達だ。
「お前らもう出てけ。」
「えーせっかくマイキーと飲めるとおもったのにー」
マイキー、それは彼のあだ名らしく、東京卍會でも幹部人は彼をそう呼ぶ人は多い。
甘ったるい声で彼に擦り寄る女性。
それをうざったそうに彼は払い除けると睨みつけて「でてけ」と言うと女性人の表情が一変する。
そりゃあそんな、殺すぞ。的な視線送ったら怖いよね、普通。
女性はそそくさ出て行き、彼にまとわりついていた彼女はすれ違いざまにドンッと私にわざと肩をぶつけると舌打ちしてから出ていった。
わぁお…敵意むきだし。
私は何も悪くないのに、と思いながらも軽くため息。
カランと音をたてて氷の入ったウィスキーグラスに口をつける彼を見つめる。
お酒、飲むんだ…
「なんでスーツ?」
「はい?」
チラッと私を見て彼がそう言うので私は自分の服装をみる。
呼ばれてそのまま来たので、スーツは当たり前。
というか、なんでって、何が?と私が逆に聞きたい。
「お前、何飲む?」
「へ?…あ、いや、私は…というか、何かあったから呼ばれた、んじゃないんですか?」
私の質問に彼は少しキョトンとした顔をする。
「仕事かと思ったんですが」
「仕事じゃねぇよ。ちょっと付き合えよ」
…つまりこれは…飲みに誘われた、という事か?
だから彼はなんで私服じゃねーの?って感じなのだろうか。
いやいや、そもそも何故私を?
幹部の人でも誘えばいいのに…
とは言えず…
「とりあえずここ座れよ」
彼はポンッと自分の隣を叩く。
じつは東京卍會の人に飲みに誘われたのはこれが初めてではない。
全部下心丸出しだったので丁重にお断りした。
あの稀咲鉄太に誘われた事もあったな。
もちろん仕事を理由に行かなかったが…あんなのと飲むって、なんの拷問だよ、って話だ。
で、今日初めてトップに誘われた訳だが…
普通の会社ならここは上司に付き合うのが正しい、のだろうな。
「失礼します」
私は彼から1人分距離をとって隣に腰掛けた。
「オレンジジュース…貰えますか?」
そう言った私に彼はフッと口角をあげる。
「警戒してる?」
「…いや、そういうわけじゃないですけど…」
警戒、というよりかは、どういった意図があるのかが分からないのが怖い。
私みたいなのをわざわざ呼んで飲まなくても、彼の周りには勝手に綺麗な女性が寄ってくる。
さっきみたいにね。
だから尚更分からないのだ。
「まぁいいや。」
彼は近くで待機してたボーイらしき男に手をあげるとオレンジジュースを頼んでくれた。
すぐにタクシーをつかまえ20分ほど。
六本木にある高級会員制バー
東京卍會が経営するバーの1つだ。
入るのは初めてだか、話が通じているのか顔パスとやらですんなり中に入れた。
薄暗い店内にはチラホラお客さんがはいっていてさっき電話越しで聞いたようなジャズが流れている。
VIPルームに通されると数人の女性に囲まれて広いソファーに腰掛けた彼の姿。
香水のきつい匂いが鼻にツンとして気分が悪くなる。
「誰?こいつ〜」
いかにも、夜の世界で働いていらっしゃる女性達の視線が私に一気に突き刺さる。
まぁこういう場面はよく出くわすのでもう慣れてしまった。
東京卍會は幅広く事業をしているのでキャバクラ経営もその1つだ。
おそらくそこで働く女性達だ。
「お前らもう出てけ。」
「えーせっかくマイキーと飲めるとおもったのにー」
マイキー、それは彼のあだ名らしく、東京卍會でも幹部人は彼をそう呼ぶ人は多い。
甘ったるい声で彼に擦り寄る女性。
それをうざったそうに彼は払い除けると睨みつけて「でてけ」と言うと女性人の表情が一変する。
そりゃあそんな、殺すぞ。的な視線送ったら怖いよね、普通。
女性はそそくさ出て行き、彼にまとわりついていた彼女はすれ違いざまにドンッと私にわざと肩をぶつけると舌打ちしてから出ていった。
わぁお…敵意むきだし。
私は何も悪くないのに、と思いながらも軽くため息。
カランと音をたてて氷の入ったウィスキーグラスに口をつける彼を見つめる。
お酒、飲むんだ…
「なんでスーツ?」
「はい?」
チラッと私を見て彼がそう言うので私は自分の服装をみる。
呼ばれてそのまま来たので、スーツは当たり前。
というか、なんでって、何が?と私が逆に聞きたい。
「お前、何飲む?」
「へ?…あ、いや、私は…というか、何かあったから呼ばれた、んじゃないんですか?」
私の質問に彼は少しキョトンとした顔をする。
「仕事かと思ったんですが」
「仕事じゃねぇよ。ちょっと付き合えよ」
…つまりこれは…飲みに誘われた、という事か?
だから彼はなんで私服じゃねーの?って感じなのだろうか。
いやいや、そもそも何故私を?
幹部の人でも誘えばいいのに…
とは言えず…
「とりあえずここ座れよ」
彼はポンッと自分の隣を叩く。
じつは東京卍會の人に飲みに誘われたのはこれが初めてではない。
全部下心丸出しだったので丁重にお断りした。
あの稀咲鉄太に誘われた事もあったな。
もちろん仕事を理由に行かなかったが…あんなのと飲むって、なんの拷問だよ、って話だ。
で、今日初めてトップに誘われた訳だが…
普通の会社ならここは上司に付き合うのが正しい、のだろうな。
「失礼します」
私は彼から1人分距離をとって隣に腰掛けた。
「オレンジジュース…貰えますか?」
そう言った私に彼はフッと口角をあげる。
「警戒してる?」
「…いや、そういうわけじゃないですけど…」
警戒、というよりかは、どういった意図があるのかが分からないのが怖い。
私みたいなのをわざわざ呼んで飲まなくても、彼の周りには勝手に綺麗な女性が寄ってくる。
さっきみたいにね。
だから尚更分からないのだ。
「まぁいいや。」
彼は近くで待機してたボーイらしき男に手をあげるとオレンジジュースを頼んでくれた。