第2章
夢小説設定
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田村君と別れて学校を出て、私は本屋さんに寄っていた。
「この辺りかな…」
数冊本を選んで買うと本屋を出る。
そのまま近くのファミレスに向かった。
「!」
ファミレスに入ろうとした所で背中が急にゾワリとした。
そしてバッと振り返る。
「……だ、誰もいない、か」
なんだろ…一瞬刺すような視線を感じた気が…
気のせい…かな…
再度周りを見渡してから私は店に入った。
中に入ると、1番奥に座る人物に微笑む。
今日もまた七三分けのグルグルメガネ。
「圭介君、お待たせ」
私が声をかけると、圭介君が「おお」と私を見た。
「今日もその姿なの?」
別に学校じゃないんだし…と付け加える。
「あ?…ああ、まぁな。この姿のが身がはいんだよ」
「そういうもん?」
「おお。なんか頼むか?教えてもらうかわりになんか奢る」
「え?本当?じゃあ、スペシャルデラックスパフェにしようかな」
ふとメニューをみて目に止まった特大パフェ。
値段は5000円。
「おいおい、奢るったって常識範囲があんだろ!」
「ふふふ。冗談だよ〜アイスティー頼んでいい?」
「おお」
アイスティーを注文して、さっき買ってきた参考書を圭介君にわたす。
「色々見てきたんだけど、これなら分かりやすいんじゃないかなって思って」
「おお、ありがとな。…あ?なんだこれ?」
圭介君は参考書の間に挟まってた紙を見る。
「あ!それは!」
慌てて取り返そうとしたが手首を圭介君に掴まれて制止された。
しまった…
紙を見て圭介君の眉間に皺が寄っていくのがわかった。
その紙はあの下駄箱に入っていた、それで…
「…んだ、これは」
「あ〜…ちょ、ちょっと、ね」
へへ、と笑った私に圭介君は手首を離すとメガネを外して髪をかきあげながら、私をジトっと見た。
ああ…これは話せって事ね…
観念したように、私は田村君の話から始まってこの嫌がらせのようにされている事を包み隠さず話した。
話終えると、圭介君は深くため息をつく。
「…くっだらねぇ事しやがる」
「ま、まぁ、ね…」
昭和的虐めだよね〜…
「…絞めるか、そいつら」
バキッと拳を鳴らす圭介君に私は慌てて手を振る。
「い、いやいやいや!だ、大丈夫!ぜんっぜん気にしてないから!」
殺しそうな勢いで怖い…
ご丁寧にお断りした私に圭介君は軽く舌打ち。
「マイキーに話さなくていいのかよ」
「え?なんでマイキー?」
「なんでっ、て…お前…はぁ…。まぁ、本気で困ったら言えよ。その三葉だか四葉だかって女、締めてやっから」
「双葉ね…う、うん。ありがとう」
「あ、あと…今日の事は、マイキーには黙っとけよ」
「前も言ってたけど…なんで?」
「なんでって…」
圭介君は参考書をめくりながら、またため息をついた。
「お前って…鈍感なとこは昔から変わんねぇのな」
「へ?」
「まぁとりあえずだ…マイキーには今日の事は黙っとけよ。…殺される」
「え?なんて?」
最後の方が聞き取れなくて聞き返したが「なんでもねぇ」と圭介君はまたグルグルメガネをかけると、参考書に手を伸ばした。
「この辺りかな…」
数冊本を選んで買うと本屋を出る。
そのまま近くのファミレスに向かった。
「!」
ファミレスに入ろうとした所で背中が急にゾワリとした。
そしてバッと振り返る。
「……だ、誰もいない、か」
なんだろ…一瞬刺すような視線を感じた気が…
気のせい…かな…
再度周りを見渡してから私は店に入った。
中に入ると、1番奥に座る人物に微笑む。
今日もまた七三分けのグルグルメガネ。
「圭介君、お待たせ」
私が声をかけると、圭介君が「おお」と私を見た。
「今日もその姿なの?」
別に学校じゃないんだし…と付け加える。
「あ?…ああ、まぁな。この姿のが身がはいんだよ」
「そういうもん?」
「おお。なんか頼むか?教えてもらうかわりになんか奢る」
「え?本当?じゃあ、スペシャルデラックスパフェにしようかな」
ふとメニューをみて目に止まった特大パフェ。
値段は5000円。
「おいおい、奢るったって常識範囲があんだろ!」
「ふふふ。冗談だよ〜アイスティー頼んでいい?」
「おお」
アイスティーを注文して、さっき買ってきた参考書を圭介君にわたす。
「色々見てきたんだけど、これなら分かりやすいんじゃないかなって思って」
「おお、ありがとな。…あ?なんだこれ?」
圭介君は参考書の間に挟まってた紙を見る。
「あ!それは!」
慌てて取り返そうとしたが手首を圭介君に掴まれて制止された。
しまった…
紙を見て圭介君の眉間に皺が寄っていくのがわかった。
その紙はあの下駄箱に入っていた、それで…
「…んだ、これは」
「あ〜…ちょ、ちょっと、ね」
へへ、と笑った私に圭介君は手首を離すとメガネを外して髪をかきあげながら、私をジトっと見た。
ああ…これは話せって事ね…
観念したように、私は田村君の話から始まってこの嫌がらせのようにされている事を包み隠さず話した。
話終えると、圭介君は深くため息をつく。
「…くっだらねぇ事しやがる」
「ま、まぁ、ね…」
昭和的虐めだよね〜…
「…絞めるか、そいつら」
バキッと拳を鳴らす圭介君に私は慌てて手を振る。
「い、いやいやいや!だ、大丈夫!ぜんっぜん気にしてないから!」
殺しそうな勢いで怖い…
ご丁寧にお断りした私に圭介君は軽く舌打ち。
「マイキーに話さなくていいのかよ」
「え?なんでマイキー?」
「なんでっ、て…お前…はぁ…。まぁ、本気で困ったら言えよ。その三葉だか四葉だかって女、締めてやっから」
「双葉ね…う、うん。ありがとう」
「あ、あと…今日の事は、マイキーには黙っとけよ」
「前も言ってたけど…なんで?」
「なんでって…」
圭介君は参考書をめくりながら、またため息をついた。
「お前って…鈍感なとこは昔から変わんねぇのな」
「へ?」
「まぁとりあえずだ…マイキーには今日の事は黙っとけよ。…殺される」
「え?なんて?」
最後の方が聞き取れなくて聞き返したが「なんでもねぇ」と圭介君はまたグルグルメガネをかけると、参考書に手を伸ばした。