第2章
夢小説設定
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「六花、今日カラオケ行かない?色々あったし、スカーっ!としにさ!」
「あ〜…ご、ごめん、今日先約があって」
「えーっ!なんか最近付き合いわるーい!せっかくストレス発散しようと思ったのにー」
口を尖らせるなっちゃんに私は苦笑しながら手を合わせて謝る。
「今度なんか奢るよ」
「…もしかして…男?」
「え?」
ずいっと顔を近づけるなっちゃん。
こ、怖い…
「…ま、まぁ…男、っていったら、男、だね」
「やっぱり!ダレ!?どこのどいつ!?あの田村君を上回るほどいい男なわけ!?」
「お、落ちついて…別にそんなんじゃないよ。今日会うのはただの友達だよ」
そう言ってもなっちゃんの疑いの眼差しは変わらない。
こういう時は…
「じゃ、じゃあまた明日!」
「あっ!六花!逃げるなー!」
叫ぶなっちゃんには申し訳ないが、急いでいたので逃げるように教室を出た。
ごめん、なっちゃん!またちゃんと説明するから!
そんな事を思いながら…
「うわ…また」
下駄箱にくるとまた大量の紙の山。
いや…どんだけ同じことするんだ…
呆れてため息をつくも、このままにするわけにもいかず、奥から掻き出すように紙を回収する。
「道成寺さ〜ん、大変そうだね〜」
「?」
甘ったるい声に、振り返るとそこには栗色の巻き髪を指にクルクル巻きつけながらクスクス笑う1人の女生徒。
後ろには2人の他の女生徒がいた。
あれ…この子ってたしか…
同じクラスだったはず。
でも、名前が…
「毎日お掃除ご苦労さま〜」
クスッと笑った巻き髪さんに後ろの2人もニヤニヤ…
ああ…これは本当に心配してくれた風ではなくどちらかというと悪意を感じる言い方だな…
「えっと…ごめんなさい、誰だっけ?」
私が素直にそう聞くと、さっきまでニコニコしてた巻き髪さんはは?と眉間に皺をよせた。
こ、こわ…
「誰って…同じクラスなんだけど…」
「え、うん…そ、そうだよね。ごめん、でも、クラス替えしたばっかりで、名前がまだ覚えてなくて…」
我ながら上手い言い訳だ。
「里依紗よ!双葉里依紗!」
双葉…里依紗…
聞き覚えが…
12年前の記憶を蘇えらせる。
そしてピンときた。
「ああ!高飛車里依紗!」
思い出した。
3年から同じクラスになって、凄く高飛車な態度だったから、なっちゃんが彼女を高飛車里依紗と呼んでいたのだ。
たしか田村君と付き合ってた時、散々嫌味言われたっけな…
懐かしい。
思いだしてスッキリした…が、そこでハッとした。
「うっ…」
里依紗を見ると、まぁそれは般若のごとくお怒りで…
し、しまった…思わず口にしてしまった。
慌てて口を抑えたが、時すでに遅し。
「わ、わわわ私がたたた、高飛車、ですって?」
「あ、い、いや!違うの!ごごごごごめん!そんなつもりじゃ…」
「そんなつもりじゃないならどういうつもりだっていうのよー!!!」
ひーっ!!
「道成寺?」
「え!?あ…」
今にも殴りかかってきそうな里依紗に1歩後ろに下がると、ドンッと誰かにぶつかった。
「た、田村君!」
まさかの田村君の登場に、般若化してた里依紗はハッとするとコロリと顔を戻す。
じょ、女優か…
「あ〜…ご、ごめん、今日先約があって」
「えーっ!なんか最近付き合いわるーい!せっかくストレス発散しようと思ったのにー」
口を尖らせるなっちゃんに私は苦笑しながら手を合わせて謝る。
「今度なんか奢るよ」
「…もしかして…男?」
「え?」
ずいっと顔を近づけるなっちゃん。
こ、怖い…
「…ま、まぁ…男、っていったら、男、だね」
「やっぱり!ダレ!?どこのどいつ!?あの田村君を上回るほどいい男なわけ!?」
「お、落ちついて…別にそんなんじゃないよ。今日会うのはただの友達だよ」
そう言ってもなっちゃんの疑いの眼差しは変わらない。
こういう時は…
「じゃ、じゃあまた明日!」
「あっ!六花!逃げるなー!」
叫ぶなっちゃんには申し訳ないが、急いでいたので逃げるように教室を出た。
ごめん、なっちゃん!またちゃんと説明するから!
そんな事を思いながら…
「うわ…また」
下駄箱にくるとまた大量の紙の山。
いや…どんだけ同じことするんだ…
呆れてため息をつくも、このままにするわけにもいかず、奥から掻き出すように紙を回収する。
「道成寺さ〜ん、大変そうだね〜」
「?」
甘ったるい声に、振り返るとそこには栗色の巻き髪を指にクルクル巻きつけながらクスクス笑う1人の女生徒。
後ろには2人の他の女生徒がいた。
あれ…この子ってたしか…
同じクラスだったはず。
でも、名前が…
「毎日お掃除ご苦労さま〜」
クスッと笑った巻き髪さんに後ろの2人もニヤニヤ…
ああ…これは本当に心配してくれた風ではなくどちらかというと悪意を感じる言い方だな…
「えっと…ごめんなさい、誰だっけ?」
私が素直にそう聞くと、さっきまでニコニコしてた巻き髪さんはは?と眉間に皺をよせた。
こ、こわ…
「誰って…同じクラスなんだけど…」
「え、うん…そ、そうだよね。ごめん、でも、クラス替えしたばっかりで、名前がまだ覚えてなくて…」
我ながら上手い言い訳だ。
「里依紗よ!双葉里依紗!」
双葉…里依紗…
聞き覚えが…
12年前の記憶を蘇えらせる。
そしてピンときた。
「ああ!高飛車里依紗!」
思い出した。
3年から同じクラスになって、凄く高飛車な態度だったから、なっちゃんが彼女を高飛車里依紗と呼んでいたのだ。
たしか田村君と付き合ってた時、散々嫌味言われたっけな…
懐かしい。
思いだしてスッキリした…が、そこでハッとした。
「うっ…」
里依紗を見ると、まぁそれは般若のごとくお怒りで…
し、しまった…思わず口にしてしまった。
慌てて口を抑えたが、時すでに遅し。
「わ、わわわ私がたたた、高飛車、ですって?」
「あ、い、いや!違うの!ごごごごごめん!そんなつもりじゃ…」
「そんなつもりじゃないならどういうつもりだっていうのよー!!!」
ひーっ!!
「道成寺?」
「え!?あ…」
今にも殴りかかってきそうな里依紗に1歩後ろに下がると、ドンッと誰かにぶつかった。
「た、田村君!」
まさかの田村君の登場に、般若化してた里依紗はハッとするとコロリと顔を戻す。
じょ、女優か…