第2章
夢小説設定
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人の噂って、どうやって広まるんだろうか…
3年の道成寺六花がA中の王子振る…
田村君の告白を断ってからそんな話が学校中を駆け巡った。
誰かに屋上で見られていたのか?
はたまた…
これのせいか…?
「…また…入ってるわ」
下駄箱から出てきた大量の紙に私はため息をついた。
「うわ!また入ってたの?」
私が下駄箱から出した紙をなっちゃんは1枚手にすると苦笑い。
紙、もはやゴミクズといっていいその大量の紙には酷い言葉の数々。
「何何?お〜今日も過激だね~」
なっちゃんは殴り書きのように書かれたそれを私に見せる。
そこには、〇ネ、とか、呪、とか、アバズレ…等々の悪口の数々。
読むだけで凹む…
田村君の告白を断った事により私はどうやら悪女認定されたようで…
下駄箱だけにあらず、この数日…ロッカー、机にこういった物が投げ入れられている。
なっちゃんが先生にも相談してくれたりしたが、犯人も分からないので対処のしようがないらしく…
こうやってゴミ拾いさせられる始末。
「田村君、狙ってた子沢山いたもんね〜…その子らの仕業かもね」
「飽きもせずよくこんなに…紙の無駄遣いだよね。ECOじゃないねぇ…」
「はぁ。何呑気に言ってんの…誰の仕業かって話でしょ」
「まぁ入れられたのが画鋲とかじゃなくてまだよかったよね…」
こんなのはまだ可愛いものかもしれない。
「…道成寺?」
「え?あ…た、田村君」
声をかけられ振り返るとそこには驚いた顔をした田村君。
そりゃそういう顔になる、よね…
「あ、ちょっと田村君!コレ見てよ!
六花こんな事されてるんだよ!」
「な、なっちゃん…」
「え?何?どうしたんだよ…これ」
田村君は紙を1枚拾う。
「田村君のファンの子達の仕業じゃないの?」
「え?」
「な、なっちゃん!」
「これ、六花が田村君の告白断ってからなんだよね」
「………」
できれば…田村君には知られたくなかったんだけど…
多分彼は…
自分のせいだって思ってしまうから。
「…先生には相談した?」
「う、うん…まぁ一応、ね」
「絶対、田村君のファンの子だよね、これ」
「な、なっちゃん!」
「だっておかしいじゃない!今までこんな事された事なかったじゃん。」
「た、田村君には関係ないから!ごめんね!気にしないで!
い、いこ!なっちゃん!」
「でも!」
「いいから!」
まだ何か言いたそうななっちゃんの背を私は慌てて押す。
「道成寺!」
田村君に呼び止められる。
「俺に出来ることあったら、いつでも言って」
な…
なんていい人!田村君!
「う、うん。ありがとう」
3年の道成寺六花がA中の王子振る…
田村君の告白を断ってからそんな話が学校中を駆け巡った。
誰かに屋上で見られていたのか?
はたまた…
これのせいか…?
「…また…入ってるわ」
下駄箱から出てきた大量の紙に私はため息をついた。
「うわ!また入ってたの?」
私が下駄箱から出した紙をなっちゃんは1枚手にすると苦笑い。
紙、もはやゴミクズといっていいその大量の紙には酷い言葉の数々。
「何何?お〜今日も過激だね~」
なっちゃんは殴り書きのように書かれたそれを私に見せる。
そこには、〇ネ、とか、呪、とか、アバズレ…等々の悪口の数々。
読むだけで凹む…
田村君の告白を断った事により私はどうやら悪女認定されたようで…
下駄箱だけにあらず、この数日…ロッカー、机にこういった物が投げ入れられている。
なっちゃんが先生にも相談してくれたりしたが、犯人も分からないので対処のしようがないらしく…
こうやってゴミ拾いさせられる始末。
「田村君、狙ってた子沢山いたもんね〜…その子らの仕業かもね」
「飽きもせずよくこんなに…紙の無駄遣いだよね。ECOじゃないねぇ…」
「はぁ。何呑気に言ってんの…誰の仕業かって話でしょ」
「まぁ入れられたのが画鋲とかじゃなくてまだよかったよね…」
こんなのはまだ可愛いものかもしれない。
「…道成寺?」
「え?あ…た、田村君」
声をかけられ振り返るとそこには驚いた顔をした田村君。
そりゃそういう顔になる、よね…
「あ、ちょっと田村君!コレ見てよ!
六花こんな事されてるんだよ!」
「な、なっちゃん…」
「え?何?どうしたんだよ…これ」
田村君は紙を1枚拾う。
「田村君のファンの子達の仕業じゃないの?」
「え?」
「な、なっちゃん!」
「これ、六花が田村君の告白断ってからなんだよね」
「………」
できれば…田村君には知られたくなかったんだけど…
多分彼は…
自分のせいだって思ってしまうから。
「…先生には相談した?」
「う、うん…まぁ一応、ね」
「絶対、田村君のファンの子だよね、これ」
「な、なっちゃん!」
「だっておかしいじゃない!今までこんな事された事なかったじゃん。」
「た、田村君には関係ないから!ごめんね!気にしないで!
い、いこ!なっちゃん!」
「でも!」
「いいから!」
まだ何か言いたそうななっちゃんの背を私は慌てて押す。
「道成寺!」
田村君に呼び止められる。
「俺に出来ることあったら、いつでも言って」
な…
なんていい人!田村君!
「う、うん。ありがとう」