第2章
夢小説設定
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屋上に出ると、まだ少し風が冷たく感じた。
学校の屋上ってこんな感じだったっけなぁ…
懐かしい。
そういえば…
「道成寺」
彼、田村君と初めてキスしたのも…ここ、だったな。
青春の1ページ。
まるで少女漫画のようなシチュエーション。
当時はヒロイン気取りだったなー
なんて思い出す。
私にもあんな可愛い時代があったんだよね。
「…随分荒んだもんだわ」
「え?」
「えっ!?あっ…ごめん!なんでもないよ!」
へら〜と笑った私に田村君は少し恥ずかしそうに髪をかく。
田村君って、やっぱりかっこいいなぁ…
背も高いし、好青年だし、スラッとしてて…サッカー部だし。
まさに少女漫画に出てきそうだよね。
久々に見た元彼…はそんなイメージだ。
「急に呼び出してごめん。ずっとメール続いてたのに、返事なくなったから…心配になって。
その…やっぱり迷惑だった、のかなって。
告白、したこと…」
あきらかにへこんだ様子の田村君。
「あ、ち、違う違う!ちょっと色々やらなきゃいけない事があって…忙しくて…
た、だから田村君が迷惑、とかじゃないから!ほんとに!」
そうだよね、告白してから無反応だったらさすがに傷つくよね…
でも、私にとっては12年前の話で…
マイキーに会う方が必死でそれどころじゃなかった。
「よかった!…あの、よかったら…返事、聞かせてくれないかな」
「…………」
12年前は、この質問に私はyesと答えるのだ。
私と田村君は周りからも分かるぐらい仲がよくて…後輩にはすでに付き合ってる、なんて思ってる子達がいたぐらいだ。
それぐらい周りから見ても私達は両想いだった。
だからきっと…田村君も分かっていて告白してくれたんだと思う。
でも…
それは1回目の人生の話だ。
今の私には…
彼以上に大切で、大好きで、守りたい人がいる。
揺れる金色の髪を思い出すと…
胸が熱くなる。
だから…
「ごめん、田村君。私は…あなたとはお付き合いできません」
学校の屋上ってこんな感じだったっけなぁ…
懐かしい。
そういえば…
「道成寺」
彼、田村君と初めてキスしたのも…ここ、だったな。
青春の1ページ。
まるで少女漫画のようなシチュエーション。
当時はヒロイン気取りだったなー
なんて思い出す。
私にもあんな可愛い時代があったんだよね。
「…随分荒んだもんだわ」
「え?」
「えっ!?あっ…ごめん!なんでもないよ!」
へら〜と笑った私に田村君は少し恥ずかしそうに髪をかく。
田村君って、やっぱりかっこいいなぁ…
背も高いし、好青年だし、スラッとしてて…サッカー部だし。
まさに少女漫画に出てきそうだよね。
久々に見た元彼…はそんなイメージだ。
「急に呼び出してごめん。ずっとメール続いてたのに、返事なくなったから…心配になって。
その…やっぱり迷惑だった、のかなって。
告白、したこと…」
あきらかにへこんだ様子の田村君。
「あ、ち、違う違う!ちょっと色々やらなきゃいけない事があって…忙しくて…
た、だから田村君が迷惑、とかじゃないから!ほんとに!」
そうだよね、告白してから無反応だったらさすがに傷つくよね…
でも、私にとっては12年前の話で…
マイキーに会う方が必死でそれどころじゃなかった。
「よかった!…あの、よかったら…返事、聞かせてくれないかな」
「…………」
12年前は、この質問に私はyesと答えるのだ。
私と田村君は周りからも分かるぐらい仲がよくて…後輩にはすでに付き合ってる、なんて思ってる子達がいたぐらいだ。
それぐらい周りから見ても私達は両想いだった。
だからきっと…田村君も分かっていて告白してくれたんだと思う。
でも…
それは1回目の人生の話だ。
今の私には…
彼以上に大切で、大好きで、守りたい人がいる。
揺れる金色の髪を思い出すと…
胸が熱くなる。
だから…
「ごめん、田村君。私は…あなたとはお付き合いできません」