第2章
夢小説設定
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「ここ、覚えてるか?」
「え?…えっと…」
マイキーに聞かれて周りを見渡す。
どこにでもある児童公園だ。
「ここは…俺が六花と初めて会った場所だ」
「え?あ…」
『お前、こんな寒いとこで何やってんの?』
『…家に帰りたくないんだ。』
『ふーん、じゃあ、うち来れば?』
『え?』
「あの日はすっげぇ雨でさ…俺も傘がなくて、ダッシュで家に帰ってた。
そしたらさ…聞こえたんだよ。
…誰かが泣いてる、って」
あ……
ザッと頭に流れてきた光景。
ああ…そうだ。
冷たい雨と、頬をとめどなく流れる涙。
でも平気。
泣いていても誰にも見られていない。
雨が
全てを流してくれるから。
『だって、帰りたくないんだろ?家。』
濡れたくせっ毛の金髪と猫みたいな瞳。
私と同じで傘も持たずにずぶ濡れで…
でも彼はそんなのお構い無しで
私に笑いかけた。
『だったらウチくりゃいーじゃん』
あれは…
「マイキ…だった、んだ」
蘇る記憶の欠片…
「何か、思い出したのか?」
「うん…断片的にだけど…そうだ。あの日…どうしようもなく辛くて…でも行き場所もなくて…ここに来た。
たった一度だけ…
お父さんときた公園」
あの日、私は塾のテストで思うように点数がとれなかった。
今思えば…少し風邪をひいていたのもあったのかもしれない。
常にトップを、常に上位を
そう言われ続けて、ミスは許されない。それが私の人生だった。
「お父さんにテストの事で罵倒されて…家を飛び出したの。
でも行くあてもなくて…ここにきた。
もしかしたら…
心配してお父さんが…迎えに来てくれるかもしれない、なんて…
思ってたんだよね」
「…………」
今思えば…馬鹿だったな。
あの父が…
私を心配なんて有り得ないよ。
ましてや昔一度来ただけの公園に来てくれるなんて…
「そっか…あの男の子は、マイキーだったんだね。マイキーが…私を見つけてくれたんだね」
泣いているなんて…気づかれていないと思ってた。
でも、マイキーは、理由を聞かずに、ただ手を握って…家に連れて行ってくれたんだ。
「あの時のマイキーの手…暖かかったなぁ…」
そんな事まで、思い出した。
「え?…えっと…」
マイキーに聞かれて周りを見渡す。
どこにでもある児童公園だ。
「ここは…俺が六花と初めて会った場所だ」
「え?あ…」
『お前、こんな寒いとこで何やってんの?』
『…家に帰りたくないんだ。』
『ふーん、じゃあ、うち来れば?』
『え?』
「あの日はすっげぇ雨でさ…俺も傘がなくて、ダッシュで家に帰ってた。
そしたらさ…聞こえたんだよ。
…誰かが泣いてる、って」
あ……
ザッと頭に流れてきた光景。
ああ…そうだ。
冷たい雨と、頬をとめどなく流れる涙。
でも平気。
泣いていても誰にも見られていない。
雨が
全てを流してくれるから。
『だって、帰りたくないんだろ?家。』
濡れたくせっ毛の金髪と猫みたいな瞳。
私と同じで傘も持たずにずぶ濡れで…
でも彼はそんなのお構い無しで
私に笑いかけた。
『だったらウチくりゃいーじゃん』
あれは…
「マイキ…だった、んだ」
蘇る記憶の欠片…
「何か、思い出したのか?」
「うん…断片的にだけど…そうだ。あの日…どうしようもなく辛くて…でも行き場所もなくて…ここに来た。
たった一度だけ…
お父さんときた公園」
あの日、私は塾のテストで思うように点数がとれなかった。
今思えば…少し風邪をひいていたのもあったのかもしれない。
常にトップを、常に上位を
そう言われ続けて、ミスは許されない。それが私の人生だった。
「お父さんにテストの事で罵倒されて…家を飛び出したの。
でも行くあてもなくて…ここにきた。
もしかしたら…
心配してお父さんが…迎えに来てくれるかもしれない、なんて…
思ってたんだよね」
「…………」
今思えば…馬鹿だったな。
あの父が…
私を心配なんて有り得ないよ。
ましてや昔一度来ただけの公園に来てくれるなんて…
「そっか…あの男の子は、マイキーだったんだね。マイキーが…私を見つけてくれたんだね」
泣いているなんて…気づかれていないと思ってた。
でも、マイキーは、理由を聞かずに、ただ手を握って…家に連れて行ってくれたんだ。
「あの時のマイキーの手…暖かかったなぁ…」
そんな事まで、思い出した。