第8章
夢小説設定
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六花は
ずっと昔から
俺を照らす太陽なんだ。
「万次郎、好きな子とかいないの?」
ふと母ちゃんが俺にそう聞いた。
「はぁ?いねぇよ」
「だって万次郎、いつもバレンタインは沢山チョコ貰ってくるじゃない」
真一郎が拗ねてたわよ、と笑った母ちゃんに俺はん〜と病室の天井を見上げる。
「俺は強いやつじゃないとやだ。女はすぐ泣くから面倒くさい」
「あらま…でもいつか…万次郎に好きな人ができたら、会ってみたいなぁ」
「好き、っていまいち分かんねぇ」
つまらなさげな俺に母ちゃんは笑うと、そっと俺の胸に手を当てた。
「好きってね、ここが凄くポカポカするのよ。自分より、相手の事が大切に思えて、何もしてなくとも、笑ってる顔とか思い出したりしてね?」
「ふ〜ん。」
「でも、お母さんは…万次郎の傍にいてくれる人には…貴方の居場所になってくれるような人が、いいな」
「居場所?」
「万次郎、言ってたでしょ?泣くやつは弱いから嫌いだって」
「うん」
「でも違うわよ、万次郎」
母ちゃんは天井を見つめて瞳を閉じる。
「泣かないから、強いんじゃないのよ」
「?」
「万次郎が、苦しい時、悲しい時…貴方が安心して泣く事ができる相手……
そんな人に巡り会って欲しい。
貴方の弱い部分も全部大好きだって、言ってくれる人……」
あの時母ちゃんが言ってた意味なんて、まったく理解できなかったし、興味もなかった。
俺は強いやつが好きで、喧嘩が好き。
ただそれだけだった。
この先も…
ずっとそうなんだって
思ってた。
でも…
『お前、こんな寒いとこで何やってんの?』
『…家に帰りたくないんだ。』
俺は…六花という存在に出会った。
ずっと昔から
俺を照らす太陽なんだ。
「万次郎、好きな子とかいないの?」
ふと母ちゃんが俺にそう聞いた。
「はぁ?いねぇよ」
「だって万次郎、いつもバレンタインは沢山チョコ貰ってくるじゃない」
真一郎が拗ねてたわよ、と笑った母ちゃんに俺はん〜と病室の天井を見上げる。
「俺は強いやつじゃないとやだ。女はすぐ泣くから面倒くさい」
「あらま…でもいつか…万次郎に好きな人ができたら、会ってみたいなぁ」
「好き、っていまいち分かんねぇ」
つまらなさげな俺に母ちゃんは笑うと、そっと俺の胸に手を当てた。
「好きってね、ここが凄くポカポカするのよ。自分より、相手の事が大切に思えて、何もしてなくとも、笑ってる顔とか思い出したりしてね?」
「ふ〜ん。」
「でも、お母さんは…万次郎の傍にいてくれる人には…貴方の居場所になってくれるような人が、いいな」
「居場所?」
「万次郎、言ってたでしょ?泣くやつは弱いから嫌いだって」
「うん」
「でも違うわよ、万次郎」
母ちゃんは天井を見つめて瞳を閉じる。
「泣かないから、強いんじゃないのよ」
「?」
「万次郎が、苦しい時、悲しい時…貴方が安心して泣く事ができる相手……
そんな人に巡り会って欲しい。
貴方の弱い部分も全部大好きだって、言ってくれる人……」
あの時母ちゃんが言ってた意味なんて、まったく理解できなかったし、興味もなかった。
俺は強いやつが好きで、喧嘩が好き。
ただそれだけだった。
この先も…
ずっとそうなんだって
思ってた。
でも…
『お前、こんな寒いとこで何やってんの?』
『…家に帰りたくないんだ。』
俺は…六花という存在に出会った。