第8章
夢小説設定
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『お前、こんな寒いとこで何やってんの?』
『…家に帰りたくないんだ。』
『ふーん、じゃあ、うち来れば?』
『え?』
初めてマイキーに出会った日の事を
何故か今、ハッキリ思い出した。
『だって、帰りたくないんだろ?家。』
頷いた私に、マイキーは優しく笑った。
『だったらウチくりゃいーじゃん』
そう言って繋がれた手は…びしょ濡れなのに、暖かくて…優しかった。
『俺、佐野万次郎。お前は?』
『あ…六花。道成寺六花…です』
『ふ〜ん…六花な!
じゃ、行こうぜ!こんな所ずっといたら風邪ひいちまうって!』
『で、でもやっぱり…私…』
こんなのいけない事だと、繋がれた手を見つめる。
帰らなきゃ…
私の居場所は……あの家にしか…ないんだから……
『そんな顔したやつ…おいてけねぇだろ』
『え?』
『お前、顔に助けて欲しいって、書いてある』
『!』
『それに俺…六花を1人ここに置いていくなんてできねぇよ』
そう言った彼に、私の胸が熱くトクン、と音をたてた。
『佐野、君…』
『マイキー』
『え?』
マイキーはにっ、と笑う。
『マイキーでいい』
私はもうこの時……
貴方に恋をしていた。
ねぇマイキー…
貴方は私が居場所だと言ってくれたけど
最初に私に居場所をくれたのは…
貴方だったね。
「マイキー…」
風に揺れた金を見つめる。
思わず繋いだたけみっちの手に力を込めてしまう…
「六花ちゃん…」
「…ごめん…大丈夫…」
私はたけみっちの手を離すと、マイキーの前に歩いていく。
光の見えない黒い瞳が…私を映し出す。
「……なんで来た…」
「……」
「何回言えばわかる?俺は…もう…」
「マイキー、私の事全然知らないんだね」
「は?」
マイキーを見つめて、私は微笑む。
「私、結構諦めが悪い女なんだよ。」
「……」
「たけみっちから聞いたの。未来の貴方の話…」
『…家に帰りたくないんだ。』
『ふーん、じゃあ、うち来れば?』
『え?』
初めてマイキーに出会った日の事を
何故か今、ハッキリ思い出した。
『だって、帰りたくないんだろ?家。』
頷いた私に、マイキーは優しく笑った。
『だったらウチくりゃいーじゃん』
そう言って繋がれた手は…びしょ濡れなのに、暖かくて…優しかった。
『俺、佐野万次郎。お前は?』
『あ…六花。道成寺六花…です』
『ふ〜ん…六花な!
じゃ、行こうぜ!こんな所ずっといたら風邪ひいちまうって!』
『で、でもやっぱり…私…』
こんなのいけない事だと、繋がれた手を見つめる。
帰らなきゃ…
私の居場所は……あの家にしか…ないんだから……
『そんな顔したやつ…おいてけねぇだろ』
『え?』
『お前、顔に助けて欲しいって、書いてある』
『!』
『それに俺…六花を1人ここに置いていくなんてできねぇよ』
そう言った彼に、私の胸が熱くトクン、と音をたてた。
『佐野、君…』
『マイキー』
『え?』
マイキーはにっ、と笑う。
『マイキーでいい』
私はもうこの時……
貴方に恋をしていた。
ねぇマイキー…
貴方は私が居場所だと言ってくれたけど
最初に私に居場所をくれたのは…
貴方だったね。
「マイキー…」
風に揺れた金を見つめる。
思わず繋いだたけみっちの手に力を込めてしまう…
「六花ちゃん…」
「…ごめん…大丈夫…」
私はたけみっちの手を離すと、マイキーの前に歩いていく。
光の見えない黒い瞳が…私を映し出す。
「……なんで来た…」
「……」
「何回言えばわかる?俺は…もう…」
「マイキー、私の事全然知らないんだね」
「は?」
マイキーを見つめて、私は微笑む。
「私、結構諦めが悪い女なんだよ。」
「……」
「たけみっちから聞いたの。未来の貴方の話…」