9月9日



迎えた最終決戦当日…




夕日が傾くのを横目に、私は圭介君のお墓の前にいた。




いよいよ、マイキー率いる関東卍會とたけみっち率いる東京卍會が激突する。



これで東京卍會が負ければ……



もう、マイキーを止めることはできないだろう。



最悪の未来に…繋がる。




何がなんでも………




マイキーを止める。








「…私がしようとしてる事……

圭介君はきっと怒るよね。

何考えてんだ、馬鹿野郎、って……


でもね…」




私は黒いパーカーのフードをかぶる。




「一か八か……」




かけてみたいんだ。




「私は…未来から来たあの日から…


マイキーを救いたくて、守りたくて……



走り抜いてきた。



だから……



たとえ





この命をかけても




私は……」






貴方を守り抜く。




失敗するかもしれない。




自分の確信が違うものかもしれない。




怖い。




でも…





もしこの確信があっているのなら……





マイキーを





救えるかもしれない。





このままただくるべき未来を案ずるより





私にできる




恐らく……




最後のこと。





それを






やり遂げる。