第8章
夢小説設定
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何度
手を伸ばして追いかけても
もう
その背に追いつく事はできなくて
必死に名前を呼んだ
声がかれるほどに……
貴方の名前を
呼んだ
「…いつまでもここにいても意味ねぇと思うけどな」
ソファーで膝を抱えて顔を埋めていた私に、目の前でパソコンを打っていた九井君がため息混じりに口を開く。
「ボスはもうここにはしばらく戻らねぇ」
もう、自分の事は追うな…そうマイキーは言って、私の引き止める声も聞いてくれなかった。
でも、諦めて帰ることもできなくて…
こうやって居場所なくここに座ってるだけ。
「……どうすればいいんだろ…これから…」
絶対諦めない。
そんな気持ちでずっと突っ走ってきた。
でも
マイキーの………
『幸せにしてやれなくて……ごめん』
あんなに苦しそうで
悲しそうなに顔をみたら……
心が折れそうだ。
私が……彼を苦しめてしまっているのだろうか…
これ以上私の気持ちだけでマイキーの傍にいるのは……彼をもっともっと苦しめてしまうのかもしれない………
「…俺に聞くな…」
九井君の言葉に私は再び自分の膝を見つめる。
「これから時代が動く。
サウスが死んで、梵は解散。
事実上のトップは佐野万次郎。
ボスは……いずれこの国の闇社会のトップになるかもしれない。
そんな相手に……ついて行く覚悟、あんのか?
家族も、友達も捨ててでも…」
「……知ってる」
「は?」
このままいけば……マイキーがどうなるのか、マイキー自身も分かってる。
それを止めたくて…
ここまできたのだから。
もう二度と
あの光のない瞳のマイキーを……
見たくない。
「私は、家族や友達と決別しても……マイキーの傍にいる覚悟はしてるし、それを望んでる。
どんなマイキーでも…そばに居る。居たい。
でも……苦しめたいわけじゃない。
あんなに苦しそうな顔を…私がさせているのだとしたら……」
ぎゅっ、と手を握りしめる。
私の気持ちは……身勝手になる…
「見守ることも、そばに居ることもできねぇ、じゃ…完全行き止まり、だな」
「………」
「ま…でも第三者から見ると……
あの時…梵の瓦木千咒との間にあんたが入ってきた時……俺には
どこかボスが…ほっとしたように見えたけどな」
「え?」
「やっと止まれた…そんな風に見えた」
黒い…衝動……?
「2人の絆とか、愛とか、そんなくせーもんは知らねぇけど……
ボスにとってのあんたは………
全てなんじゃねぇかって…そう感じた。
家族とか、仲間とか、自分自身よりも……
ずっとずっと
大切なもん……それが…
あんたなんだなって」
「っ…」
九井君は立ち上がるとパソコンを閉じる。
「天竺との抗争の時…
2人の絆?みたいなもんは…もっと深いって思ってたんだけどな……
ま、所詮こんなもんだったわけだな」
『約束する。約束するよ、マイキー。ずっと…ずっと傍にいる。』
『言ったよな?六花は俺の心臓と同じなんだ…
だから死ぬ時は一緒だ。って。
お前が死にたいなら…俺も一緒に死んでやる。
六花がいない世界なら…
俺はいらない』
『いなくならないでくれ…六花は…絶対…俺の前からもういなくならないでくれ…』
『私が……全力でマイキーを守ってあげる』
まだ………
出来ることは…あるはず…
手を伸ばして追いかけても
もう
その背に追いつく事はできなくて
必死に名前を呼んだ
声がかれるほどに……
貴方の名前を
呼んだ
「…いつまでもここにいても意味ねぇと思うけどな」
ソファーで膝を抱えて顔を埋めていた私に、目の前でパソコンを打っていた九井君がため息混じりに口を開く。
「ボスはもうここにはしばらく戻らねぇ」
もう、自分の事は追うな…そうマイキーは言って、私の引き止める声も聞いてくれなかった。
でも、諦めて帰ることもできなくて…
こうやって居場所なくここに座ってるだけ。
「……どうすればいいんだろ…これから…」
絶対諦めない。
そんな気持ちでずっと突っ走ってきた。
でも
マイキーの………
『幸せにしてやれなくて……ごめん』
あんなに苦しそうで
悲しそうなに顔をみたら……
心が折れそうだ。
私が……彼を苦しめてしまっているのだろうか…
これ以上私の気持ちだけでマイキーの傍にいるのは……彼をもっともっと苦しめてしまうのかもしれない………
「…俺に聞くな…」
九井君の言葉に私は再び自分の膝を見つめる。
「これから時代が動く。
サウスが死んで、梵は解散。
事実上のトップは佐野万次郎。
ボスは……いずれこの国の闇社会のトップになるかもしれない。
そんな相手に……ついて行く覚悟、あんのか?
家族も、友達も捨ててでも…」
「……知ってる」
「は?」
このままいけば……マイキーがどうなるのか、マイキー自身も分かってる。
それを止めたくて…
ここまできたのだから。
もう二度と
あの光のない瞳のマイキーを……
見たくない。
「私は、家族や友達と決別しても……マイキーの傍にいる覚悟はしてるし、それを望んでる。
どんなマイキーでも…そばに居る。居たい。
でも……苦しめたいわけじゃない。
あんなに苦しそうな顔を…私がさせているのだとしたら……」
ぎゅっ、と手を握りしめる。
私の気持ちは……身勝手になる…
「見守ることも、そばに居ることもできねぇ、じゃ…完全行き止まり、だな」
「………」
「ま…でも第三者から見ると……
あの時…梵の瓦木千咒との間にあんたが入ってきた時……俺には
どこかボスが…ほっとしたように見えたけどな」
「え?」
「やっと止まれた…そんな風に見えた」
黒い…衝動……?
「2人の絆とか、愛とか、そんなくせーもんは知らねぇけど……
ボスにとってのあんたは………
全てなんじゃねぇかって…そう感じた。
家族とか、仲間とか、自分自身よりも……
ずっとずっと
大切なもん……それが…
あんたなんだなって」
「っ…」
九井君は立ち上がるとパソコンを閉じる。
「天竺との抗争の時…
2人の絆?みたいなもんは…もっと深いって思ってたんだけどな……
ま、所詮こんなもんだったわけだな」
『約束する。約束するよ、マイキー。ずっと…ずっと傍にいる。』
『言ったよな?六花は俺の心臓と同じなんだ…
だから死ぬ時は一緒だ。って。
お前が死にたいなら…俺も一緒に死んでやる。
六花がいない世界なら…
俺はいらない』
『いなくならないでくれ…六花は…絶対…俺の前からもういなくならないでくれ…』
『私が……全力でマイキーを守ってあげる』
まだ………
出来ることは…あるはず…