第2章
夢小説設定
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「あれ?…ここ?」
マイキーのバイクで送ってもらった先に、私は首を傾げた。
よくにいうタワマンという所だ。
「ここ、って…お前ん家だろ」
怪訝そうな顔をしたマイキーに私は記憶を甦らせる。
ああ、そうか…
家が燃えちゃって、ここにすぐ引っ越してきたんだっけな。
高校の時はもう違う家に越したから短い間だけだったけど…
「大学からずっと一人暮らしだったからなぁ…」
「は?」
ポツリと口にした言葉にハッとしてマイキーを見る。
「あ、いや!ごめん、なんでもない!」
慌てた様子の私にマイキーはまたまた怪訝そうな顔。
うん、そういう顔になるよね…
「…なんかお前、ちょっと変わったな」
「え!そ、そう?」
「いや、悪い意味じゃなくて…なんていうか…大人に、なった、な」
「!」
え?何!?ば、ばれてる!?
中身27歳って!
「まぁ、4年もたってりゃそうなるか…」
「え!?あ…まぁ、はは、そうだねー」
よかった…バレてはいないようだ。
「小学生の時はさ、なーんかいつも頼りない感じでぼーっとしてて、運動神経ちょー悪くて」
「…何?ディスってる?」
「ちげぇって…ああ、守ってやんなきゃな、ってあん時は思ってたけどさ…」
マイキーの言葉に胸がちょっとドキっとした。
そんな事…思ってくれてたんだ…
「なんか今はちゃんと自分の意見も言えるし、強くなったんだな、って…」
強く、なった…か。
まぁ27年生きてたら、色々あった。
1番はここ1年ぐらいの話だけど。
東京卍會の弁護士になったのがまぁ1番私を強くしたよね…
あんな強面達相手にしてきたんだから。
特にあの稀咲は…
メガネをクイッと上げてニヤリと笑う姿が思い浮かんで…私の心に恐怖、より今は怒り。
絶対次会ったらぶん殴るんだから…
「…い、色々あったからかな…マイキーは、前の私の方が…よかった?」
私の問にマイキーは瞳を開くと、ちょっと恥ずかしそうに視線を泳がせる。
「…べ、別に…どっちがよかった、なんてねぇよ。六花は六花だろ」
そう言ってくれたマイキーに私は嬉しくて、小さく微笑んだ。
「……どっちの六花も、
俺が好きなお前だから」
え……?
真っ直ぐ…見つめるマイキーの瞳。
小さく吐かれたその言葉に、私の胸がドキドキなりはじめた。
そ、それって…どういう…
熱くなっていく頬に、マイキーがフッと笑う。
その笑い方が、また12年後の彼と重なった。
「じゃ、帰るわ」
「え!?ちょ…マイキー、今の、」
「またな、六花」
「マイキー!」
引き止める私の声を無視して、マイキーはバイクのエンジンを蒸すと私に手を振ってから行ってしまう…
マイキーは人の話を聞かないのは12年後も同じだけど…
「い、今のは…ちゃんと答えて行ってよ」
彼は人をドキドキさせる天才なのか…
もう見えなくなった背中に私はまだドキドキする胸に手をあてる。
いつかその言葉の意味を…
彼は教えてくれるだろうか?
マイキーのバイクで送ってもらった先に、私は首を傾げた。
よくにいうタワマンという所だ。
「ここ、って…お前ん家だろ」
怪訝そうな顔をしたマイキーに私は記憶を甦らせる。
ああ、そうか…
家が燃えちゃって、ここにすぐ引っ越してきたんだっけな。
高校の時はもう違う家に越したから短い間だけだったけど…
「大学からずっと一人暮らしだったからなぁ…」
「は?」
ポツリと口にした言葉にハッとしてマイキーを見る。
「あ、いや!ごめん、なんでもない!」
慌てた様子の私にマイキーはまたまた怪訝そうな顔。
うん、そういう顔になるよね…
「…なんかお前、ちょっと変わったな」
「え!そ、そう?」
「いや、悪い意味じゃなくて…なんていうか…大人に、なった、な」
「!」
え?何!?ば、ばれてる!?
中身27歳って!
「まぁ、4年もたってりゃそうなるか…」
「え!?あ…まぁ、はは、そうだねー」
よかった…バレてはいないようだ。
「小学生の時はさ、なーんかいつも頼りない感じでぼーっとしてて、運動神経ちょー悪くて」
「…何?ディスってる?」
「ちげぇって…ああ、守ってやんなきゃな、ってあん時は思ってたけどさ…」
マイキーの言葉に胸がちょっとドキっとした。
そんな事…思ってくれてたんだ…
「なんか今はちゃんと自分の意見も言えるし、強くなったんだな、って…」
強く、なった…か。
まぁ27年生きてたら、色々あった。
1番はここ1年ぐらいの話だけど。
東京卍會の弁護士になったのがまぁ1番私を強くしたよね…
あんな強面達相手にしてきたんだから。
特にあの稀咲は…
メガネをクイッと上げてニヤリと笑う姿が思い浮かんで…私の心に恐怖、より今は怒り。
絶対次会ったらぶん殴るんだから…
「…い、色々あったからかな…マイキーは、前の私の方が…よかった?」
私の問にマイキーは瞳を開くと、ちょっと恥ずかしそうに視線を泳がせる。
「…べ、別に…どっちがよかった、なんてねぇよ。六花は六花だろ」
そう言ってくれたマイキーに私は嬉しくて、小さく微笑んだ。
「……どっちの六花も、
俺が好きなお前だから」
え……?
真っ直ぐ…見つめるマイキーの瞳。
小さく吐かれたその言葉に、私の胸がドキドキなりはじめた。
そ、それって…どういう…
熱くなっていく頬に、マイキーがフッと笑う。
その笑い方が、また12年後の彼と重なった。
「じゃ、帰るわ」
「え!?ちょ…マイキー、今の、」
「またな、六花」
「マイキー!」
引き止める私の声を無視して、マイキーはバイクのエンジンを蒸すと私に手を振ってから行ってしまう…
マイキーは人の話を聞かないのは12年後も同じだけど…
「い、今のは…ちゃんと答えて行ってよ」
彼は人をドキドキさせる天才なのか…
もう見えなくなった背中に私はまだドキドキする胸に手をあてる。
いつかその言葉の意味を…
彼は教えてくれるだろうか?