第8章
夢小説設定
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建物の中に避難して、暗い部屋で蹲る。
外では飛び交う怒声…
『そんなに穴が空くほど見つめんなよ、六花』
これは……
いつの記憶?
バイクいじりをしていた真一郎お兄ちゃんが振り返るとにっ、と笑う。
その笑顔が、マイキーによく似ている。
『あ…私…見てた?』
『もうジリジリ感じるって、あつ〜い視線を』
熱い視線?
『いくら俺がかっこいいからって…惚れんなよ?』
『うん。大丈夫』
『大丈夫ってなんだよ…地味に傷つくわ』
『ねぇ、真兄…』
『ん?』
『たまに…マイキーって人が変わる時、あるよね』
『え?』
『なんていうか…うまくいえないんだけど……いつもマイキーじゃない、っていうか』
私の言葉に真一郎お兄ちゃんはタバコを口に咥える。
『万次郎が怖いか?』
『え?』
『そうなった時の万次郎が、怖いか?』
そう聞いた真一郎お兄ちゃんに私は首を横にふる。
『ううん。マイキーが怖いなんて思わないよ!マイキーは…優しい人だから。
ただね…少し不安になるんだ。
マイキーが……もう戻ってこなくなりそうでなんだか…』
そう言った私に、真一郎お兄ちゃんは私の頭をワシワシと撫でる。
『大丈夫だ。六花がそばにいる限りは…万次郎は万次郎のままだ。なんも変わんねぇよ。
だからさ…
あいつの傍にずっといてやってくれよ、六花。
万次郎が
ちゃんと弱音をはけるように
ちゃんと
泣けるように』
1人にしないでやってくれ…
六花が
万次郎の居場所に
なってやってくれな。
『止められなくなった。…俺の…
黒い衝動が…』
いつか聞いた
マイキーの黒い衝動の話。
きっと昔感じていた、違和感は、今思えばそれだったんだと思う。
マイキーが私や皆を遠ざけたのはきっと…
それのせい…
どこからきたものなのか
それがなんなのか
私だったら止められると言ったマイキー
それはどうしてなのか…
知りたいことは沢山ある。
もし
皆がいうように私がマイキーの居場所に、心になれるなら……
どうすればいい?
何をすれば救える?
マイキーに確かめなきゃいけないこと…
たくさんある。
私はかおをあげて、立ち上がる。
「やっぱり行かなきゃ」
外では飛び交う怒声…
『そんなに穴が空くほど見つめんなよ、六花』
これは……
いつの記憶?
バイクいじりをしていた真一郎お兄ちゃんが振り返るとにっ、と笑う。
その笑顔が、マイキーによく似ている。
『あ…私…見てた?』
『もうジリジリ感じるって、あつ〜い視線を』
熱い視線?
『いくら俺がかっこいいからって…惚れんなよ?』
『うん。大丈夫』
『大丈夫ってなんだよ…地味に傷つくわ』
『ねぇ、真兄…』
『ん?』
『たまに…マイキーって人が変わる時、あるよね』
『え?』
『なんていうか…うまくいえないんだけど……いつもマイキーじゃない、っていうか』
私の言葉に真一郎お兄ちゃんはタバコを口に咥える。
『万次郎が怖いか?』
『え?』
『そうなった時の万次郎が、怖いか?』
そう聞いた真一郎お兄ちゃんに私は首を横にふる。
『ううん。マイキーが怖いなんて思わないよ!マイキーは…優しい人だから。
ただね…少し不安になるんだ。
マイキーが……もう戻ってこなくなりそうでなんだか…』
そう言った私に、真一郎お兄ちゃんは私の頭をワシワシと撫でる。
『大丈夫だ。六花がそばにいる限りは…万次郎は万次郎のままだ。なんも変わんねぇよ。
だからさ…
あいつの傍にずっといてやってくれよ、六花。
万次郎が
ちゃんと弱音をはけるように
ちゃんと
泣けるように』
1人にしないでやってくれ…
六花が
万次郎の居場所に
なってやってくれな。
『止められなくなった。…俺の…
黒い衝動が…』
いつか聞いた
マイキーの黒い衝動の話。
きっと昔感じていた、違和感は、今思えばそれだったんだと思う。
マイキーが私や皆を遠ざけたのはきっと…
それのせい…
どこからきたものなのか
それがなんなのか
私だったら止められると言ったマイキー
それはどうしてなのか…
知りたいことは沢山ある。
もし
皆がいうように私がマイキーの居場所に、心になれるなら……
どうすればいい?
何をすれば救える?
マイキーに確かめなきゃいけないこと…
たくさんある。
私はかおをあげて、立ち上がる。
「やっぱり行かなきゃ」