第2章
夢小説設定
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送る。そう言われてマイキーと一緒に神社を出ると一台のバイクがとまっていた。
「…このバイクって…」
黒い車体に卐のマークが刻まれたそれに、私は見覚えがあった。
「俺のバブ。…なんか思い出したのか?」
「あ、いや…思い出したんじゃなくて…」
ああ、やっぱりそうだ。このバイク、12年後の未来でマイキーに乗せてもらったのと同じ。
12年後にはもう少し年季がはいっているが、間違いない。あのバイクだ。
「六花もよく真一郎のバイクいじり見に来てたからな。まぁこの形になってから見るのは初めてだと思う」
「真一郎…マイキーとエマのお兄さん、だったよね?」
「そう。六花もよく知ってる。」
「…亡くなったって…エマから、聞いた」
私の言葉に、マイキーはふと視線を離してバイクを見ると片手で触れた。
「ああ…2年前に亡くなったよ。」
【…まぁ…2年ほど前に亡くなったん、だけどね】
「兄貴の話はまた今度な」
マイキーは少しだけ寂しげに笑った。
「これは…兄貴が俺に残してくれたバイクだ。」
そうだったんだ。
お兄さんとの大事な思い出のバイクだったんだね。
だから12年後も…
大切に乗っていたんだ。
「よし、じゃあとりあえず今日は送ってく」
「え?あ…え?ば、バイクで?」
それ以外何があんだよ?と言うマイキーに、まあそうなんだけども…
ま、またかぁ…
12年後、私はこのバイクに1度乗ってるから分かる。
…怖いんだなぁ…
正直ちょっと苦手意識が…
「はい、これ」
「え?」
差し出されたのは、ヘルメット…
ふと、12年後のマイキーと、今のマイキーが重なった。
【はい、これ】
12年後でも…彼にこうやって手渡されたっけな。
「あ、付け方わかんねぇか」
「え?あ…わっ!」
マイキーは私の頭にそのままヘルメットをつけると、顎下にマイキーの指が触れる。
あ…
至近距離に見る彼も、12年後と同じ。
端正な顔も、長いまつ毛も…
違うのは、まだ彼が中学生という事だ。
ああ…まずいな…
また胸が熱くなる。
「…だから、そうやって泣きそうな顔するなって」
「えっ、あ…ごめん!」
つい感傷に浸ってしまう…
マイキーは頭をかくと気まずげに視線を落とす。
「六花の泣き顔は苦手なんだよ…お前はさ…
笑ってる方がいい」
え…?
マイキーの言葉に、私の胸がトクリと音をたてた。
そして頬が熱くなる。
な、何?そのセリフ…
私の顔が赤い事に気づいたマイキーもそれにハッと瞳を開くと耳を赤くする。
「って!!エマがゆってた…ぞ!」
あ…声が裏返った…
それに、私は思わず笑ってしまった。
彼はマイキーは大人びてみえるけど、中身はやはりまだ中学生なんだな、と感じた、
「…そっか。ありがとう。マイキー」
そう言うと、マイキーは耳は赤いままぷいっと背を向けるとバイクに跨る。
「ほ、ほら!暗くなってきてんだから早く乗れよ」
「う、うん!」
私はマイキーに言われた通り彼の後ろに乗ると、彼の腰に手を回した。
すると、マイキーがビクリと肩を上げる。
え?何??
「え?な、なんか違う?」
不安になって彼を見上げるがマイキーは何も言わない。
ただ…さっきより耳が赤い。
私何かしちゃった?
でもたしか12年後にはこうやって乗るとマイキーに…
そこでまた私はハッとした。
「ご、ごめん!」
しまった。
1度乗ったことがあるから何も考えていなかったが、普通は急に腰に抱きついたり、しない…よね。
どこ掴んだらいいか、聞くべきだったんだ。
急に恥ずかしくなって、マイキーから身を離す。
「べ、別に…いいけど…危ねぇから、さ」
マイキーは振り向かないが多分私と同じく顔は赤い。
な、なんだか…中学生〜って感じだな。
「つ、掴んでも…いい、かな?」
「ああ」
マイキーにもう一度許可をとって、さっきよりは緩めに彼の腰に手を回した。
なんだか…心がむず痒かった。
「…このバイクって…」
黒い車体に卐のマークが刻まれたそれに、私は見覚えがあった。
「俺のバブ。…なんか思い出したのか?」
「あ、いや…思い出したんじゃなくて…」
ああ、やっぱりそうだ。このバイク、12年後の未来でマイキーに乗せてもらったのと同じ。
12年後にはもう少し年季がはいっているが、間違いない。あのバイクだ。
「六花もよく真一郎のバイクいじり見に来てたからな。まぁこの形になってから見るのは初めてだと思う」
「真一郎…マイキーとエマのお兄さん、だったよね?」
「そう。六花もよく知ってる。」
「…亡くなったって…エマから、聞いた」
私の言葉に、マイキーはふと視線を離してバイクを見ると片手で触れた。
「ああ…2年前に亡くなったよ。」
【…まぁ…2年ほど前に亡くなったん、だけどね】
「兄貴の話はまた今度な」
マイキーは少しだけ寂しげに笑った。
「これは…兄貴が俺に残してくれたバイクだ。」
そうだったんだ。
お兄さんとの大事な思い出のバイクだったんだね。
だから12年後も…
大切に乗っていたんだ。
「よし、じゃあとりあえず今日は送ってく」
「え?あ…え?ば、バイクで?」
それ以外何があんだよ?と言うマイキーに、まあそうなんだけども…
ま、またかぁ…
12年後、私はこのバイクに1度乗ってるから分かる。
…怖いんだなぁ…
正直ちょっと苦手意識が…
「はい、これ」
「え?」
差し出されたのは、ヘルメット…
ふと、12年後のマイキーと、今のマイキーが重なった。
【はい、これ】
12年後でも…彼にこうやって手渡されたっけな。
「あ、付け方わかんねぇか」
「え?あ…わっ!」
マイキーは私の頭にそのままヘルメットをつけると、顎下にマイキーの指が触れる。
あ…
至近距離に見る彼も、12年後と同じ。
端正な顔も、長いまつ毛も…
違うのは、まだ彼が中学生という事だ。
ああ…まずいな…
また胸が熱くなる。
「…だから、そうやって泣きそうな顔するなって」
「えっ、あ…ごめん!」
つい感傷に浸ってしまう…
マイキーは頭をかくと気まずげに視線を落とす。
「六花の泣き顔は苦手なんだよ…お前はさ…
笑ってる方がいい」
え…?
マイキーの言葉に、私の胸がトクリと音をたてた。
そして頬が熱くなる。
な、何?そのセリフ…
私の顔が赤い事に気づいたマイキーもそれにハッと瞳を開くと耳を赤くする。
「って!!エマがゆってた…ぞ!」
あ…声が裏返った…
それに、私は思わず笑ってしまった。
彼はマイキーは大人びてみえるけど、中身はやはりまだ中学生なんだな、と感じた、
「…そっか。ありがとう。マイキー」
そう言うと、マイキーは耳は赤いままぷいっと背を向けるとバイクに跨る。
「ほ、ほら!暗くなってきてんだから早く乗れよ」
「う、うん!」
私はマイキーに言われた通り彼の後ろに乗ると、彼の腰に手を回した。
すると、マイキーがビクリと肩を上げる。
え?何??
「え?な、なんか違う?」
不安になって彼を見上げるがマイキーは何も言わない。
ただ…さっきより耳が赤い。
私何かしちゃった?
でもたしか12年後にはこうやって乗るとマイキーに…
そこでまた私はハッとした。
「ご、ごめん!」
しまった。
1度乗ったことがあるから何も考えていなかったが、普通は急に腰に抱きついたり、しない…よね。
どこ掴んだらいいか、聞くべきだったんだ。
急に恥ずかしくなって、マイキーから身を離す。
「べ、別に…いいけど…危ねぇから、さ」
マイキーは振り向かないが多分私と同じく顔は赤い。
な、なんだか…中学生〜って感じだな。
「つ、掴んでも…いい、かな?」
「ああ」
マイキーにもう一度許可をとって、さっきよりは緩めに彼の腰に手を回した。
なんだか…心がむず痒かった。