第8章
夢小説設定
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「気づくと私…いつもここにいるよね」
場地家墓、と書かれた前にしゃがむ。
「また、来たのか?って思ってる?」
風にのって線香の煙がながれていく。
「…圭介君がいてくれたら…マイキーは皆と離れ離れにならずにすんだのかな…
圭介君……マイキーが心配だよ。
マイキー……一人ぼっちだから…
本当は…皆と一緒にいたいはずなのに。
1人で……」
胸元で揺れた2つの指輪を握りしめる。
『こんなの……もういらねぇ。意味ねぇから』
『マイキー!お前!!』
地面に捨てられたリングがカランカランと音をたてて私の足元に転がってくる…
『マイキー…』
『二度と……お前には会わない。
だから…二度と……
俺の前に現れんな。
もう……思い出すな。
俺を……』
「っ…」
ぎゅっと強く強く指輪を握りしめて顔を膝にうめる。
「マイキーっ…」
頬を伝う涙…
泣いて泣いて
もう涙は出ないと
思っていたのに……
夢を見た。
夢を見るのは
久しぶりだ。
『あ、マイキーやっと起きた!』
エマ?
台所に立っていたエマが振り返って眉間に皺を寄せる。
『遅いぞ、万次郎!』
じぃちゃん…
普通にあった…俺の日常…
『マイキー』
後ろから掛かった、優しい声…
俺が大好きな…優しい声。
俺はゆっくり後ろを振り返る。
あ………
『おはよう、マイキー』
そこにあったのは…
暖かい……
『六花…』
君の笑顔。
「………」
瞳を開くと、つっ…と涙が頬を伝う。
夢………か…
隣を見ても
もうお前はいない。
そんなのもう分かりきってるのに…
自分がそうしたのに
六花を傷つけてでも…
離れると決めたのは自分だ。
それなのに…
「まだ夢に見るなんて……」
俺はどれだけ
身勝手なんだ。
自分から手を離したのに…
会いたい、なんて
言えるわけないのに
胸の奥が
痛くて
痛くて……
苦しい。
場地家墓、と書かれた前にしゃがむ。
「また、来たのか?って思ってる?」
風にのって線香の煙がながれていく。
「…圭介君がいてくれたら…マイキーは皆と離れ離れにならずにすんだのかな…
圭介君……マイキーが心配だよ。
マイキー……一人ぼっちだから…
本当は…皆と一緒にいたいはずなのに。
1人で……」
胸元で揺れた2つの指輪を握りしめる。
『こんなの……もういらねぇ。意味ねぇから』
『マイキー!お前!!』
地面に捨てられたリングがカランカランと音をたてて私の足元に転がってくる…
『マイキー…』
『二度と……お前には会わない。
だから…二度と……
俺の前に現れんな。
もう……思い出すな。
俺を……』
「っ…」
ぎゅっと強く強く指輪を握りしめて顔を膝にうめる。
「マイキーっ…」
頬を伝う涙…
泣いて泣いて
もう涙は出ないと
思っていたのに……
夢を見た。
夢を見るのは
久しぶりだ。
『あ、マイキーやっと起きた!』
エマ?
台所に立っていたエマが振り返って眉間に皺を寄せる。
『遅いぞ、万次郎!』
じぃちゃん…
普通にあった…俺の日常…
『マイキー』
後ろから掛かった、優しい声…
俺が大好きな…優しい声。
俺はゆっくり後ろを振り返る。
あ………
『おはよう、マイキー』
そこにあったのは…
暖かい……
『六花…』
君の笑顔。
「………」
瞳を開くと、つっ…と涙が頬を伝う。
夢………か…
隣を見ても
もうお前はいない。
そんなのもう分かりきってるのに…
自分がそうしたのに
六花を傷つけてでも…
離れると決めたのは自分だ。
それなのに…
「まだ夢に見るなんて……」
俺はどれだけ
身勝手なんだ。
自分から手を離したのに…
会いたい、なんて
言えるわけないのに
胸の奥が
痛くて
痛くて……
苦しい。