第8章
夢小説設定
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『もう少し女らしくしろ!』
武臣はいつもそう言った。
クラスの奴も…ジブンを女男だってからかう。
うんざりだ。
ジブンだって、クラスの女子みたいに髪を飾ったりしてみたい。
でも…
うちに女はジブン1人…
可愛い洋服も、アクセサリーもない。
教えてくれる人だって……
『千咒?』
道場の前で膝を抱えていたジブンに話しかけてきたのは学校帰りなのかランドセルを背負った六花の姿。
『六花…なんで…』
六花の家庭は厳しいらしく、寄り道なんて許してもらえないって言ってた。
『圭介君に宿題見て欲しいって言われてて』
『ふ〜ん…寄り道して怒られないのか?』
そう聞くと六花は苦笑いした。
『ばれたら怒られちゃうかもね。
でも……約束したから。
友達との約束の方が大切だから』
六花は優しい…
誰にでも平等に…
そして何よりも…
女の子らしい。
『千咒はこんな所で何してたの?』
『ジブンは…』
六花に悩みを打ち明けた。
学校で嫌な目にあっている事、女らしくなる術が分からない事。
『…そっか…………あ、そうだ』
六花は思い出したように自分の髪についていたリボンのヘアピンをとる。
『千咒、こっち向いて』
『?』
六花の指がジブンの前髪に触れる。
パチン、と音がして、髪に何かがついた。
『ほら、見て千咒』
六花は手鏡をジブンに向けた。
そこには、可愛いリボンのヘアピンをつけたジブンの姿…
『……可愛い…』
ずっとこんなのをつけてみたかった…
『千咒は…可愛いよ』
『え?』
『こうやってお洒落した千咒はもちろん可愛いけど……
千咒は何もしなくたって可愛いよ。』
六花は笑う。
『私は…毎日元気いっぱいで笑ってる千咒が…大好き』
武臣はいつもそう言った。
クラスの奴も…ジブンを女男だってからかう。
うんざりだ。
ジブンだって、クラスの女子みたいに髪を飾ったりしてみたい。
でも…
うちに女はジブン1人…
可愛い洋服も、アクセサリーもない。
教えてくれる人だって……
『千咒?』
道場の前で膝を抱えていたジブンに話しかけてきたのは学校帰りなのかランドセルを背負った六花の姿。
『六花…なんで…』
六花の家庭は厳しいらしく、寄り道なんて許してもらえないって言ってた。
『圭介君に宿題見て欲しいって言われてて』
『ふ〜ん…寄り道して怒られないのか?』
そう聞くと六花は苦笑いした。
『ばれたら怒られちゃうかもね。
でも……約束したから。
友達との約束の方が大切だから』
六花は優しい…
誰にでも平等に…
そして何よりも…
女の子らしい。
『千咒はこんな所で何してたの?』
『ジブンは…』
六花に悩みを打ち明けた。
学校で嫌な目にあっている事、女らしくなる術が分からない事。
『…そっか…………あ、そうだ』
六花は思い出したように自分の髪についていたリボンのヘアピンをとる。
『千咒、こっち向いて』
『?』
六花の指がジブンの前髪に触れる。
パチン、と音がして、髪に何かがついた。
『ほら、見て千咒』
六花は手鏡をジブンに向けた。
そこには、可愛いリボンのヘアピンをつけたジブンの姿…
『……可愛い…』
ずっとこんなのをつけてみたかった…
『千咒は…可愛いよ』
『え?』
『こうやってお洒落した千咒はもちろん可愛いけど……
千咒は何もしなくたって可愛いよ。』
六花は笑う。
『私は…毎日元気いっぱいで笑ってる千咒が…大好き』