第2章
夢小説設定
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「あの日…」
静かな時間がしばらく続いて、ふとマイキーが口を開く。
「俺は…いつも通りここで…六花を待ってた」
「いつも通り…?」
首を傾げた私にマイキーはさっきまでの厳しい顔を少し和らげる。
「六花が自宅に戻ってから、毎週末学校が終わったら俺達はここで会ってたんだ。
2人の時もあれば、さっきみたいに東卍の皆がいたりして…ここが、俺らの思い出の場所、ってやつ」
「そう、なんだね」
「だから、東卍の結成の時も集会も…この神社でしてる。
ここにいたら…
お前が…
六花がいつでもいる気がするから」
「え…?」
ザーッと風が2人の間を流れる。
「あの日も…ここで待ってたんだ。
でも、夕方になってもお前は来なくて…
何かあったのかと思って六花の家まで行こうと思ったら、ケンちんから連絡があったんだ。…家が…
六花の家が
もえてるって」
【お母さん!お母さんっ!】
【ダメだ!危ないからさがって!】
燃え盛る炎…目に焼き付くのは
朝まで母と過ごした家。
【熱い…熱いよ…】
体に感じる熱さ、焼けるような肩の痛み。
記憶は曖昧だけど…
あの時の痛みは、今もこの肩が覚えている。
「…っ…」
「!大丈夫か?」
頭を抑えた私に、マイキーが顔を除きこむ。
「だい、じょうぶ…大丈夫、だよ」
「全然大丈夫じゃねーだろ。顔色が悪い。今日はここまでだ」
そう言うとマイキーは立ち上がる。
「え?」
今日、は?
って事は…
私はマイキーを見上げた。
「六花が…思い出したいって言うなら、俺はお前に協力する。
でも、お前が辛い思いをまたするなら…
苦しむなら…俺は…」
揺れたマイキーの瞳。
「…ありがとう。マイキー。
私は大丈夫。思い出したい。教えて欲しい。
みんなとの思い出…
あなたと…マイキーと過ごした日を」
私が思い出すのはあの日の記憶じゃない。
思い出したいのは失った記憶。
みんなとどんな事をしたのか
どんな話をしたのか
どんな風に…
マイキーと笑いあったのか…
真っ直ぐ見つめる私の瞳にマイキーは少し瞳を細めると小さくだが微笑んでくれた。
その微笑み方は…
12年後の彼と…同じだった。
静かな時間がしばらく続いて、ふとマイキーが口を開く。
「俺は…いつも通りここで…六花を待ってた」
「いつも通り…?」
首を傾げた私にマイキーはさっきまでの厳しい顔を少し和らげる。
「六花が自宅に戻ってから、毎週末学校が終わったら俺達はここで会ってたんだ。
2人の時もあれば、さっきみたいに東卍の皆がいたりして…ここが、俺らの思い出の場所、ってやつ」
「そう、なんだね」
「だから、東卍の結成の時も集会も…この神社でしてる。
ここにいたら…
お前が…
六花がいつでもいる気がするから」
「え…?」
ザーッと風が2人の間を流れる。
「あの日も…ここで待ってたんだ。
でも、夕方になってもお前は来なくて…
何かあったのかと思って六花の家まで行こうと思ったら、ケンちんから連絡があったんだ。…家が…
六花の家が
もえてるって」
【お母さん!お母さんっ!】
【ダメだ!危ないからさがって!】
燃え盛る炎…目に焼き付くのは
朝まで母と過ごした家。
【熱い…熱いよ…】
体に感じる熱さ、焼けるような肩の痛み。
記憶は曖昧だけど…
あの時の痛みは、今もこの肩が覚えている。
「…っ…」
「!大丈夫か?」
頭を抑えた私に、マイキーが顔を除きこむ。
「だい、じょうぶ…大丈夫、だよ」
「全然大丈夫じゃねーだろ。顔色が悪い。今日はここまでだ」
そう言うとマイキーは立ち上がる。
「え?」
今日、は?
って事は…
私はマイキーを見上げた。
「六花が…思い出したいって言うなら、俺はお前に協力する。
でも、お前が辛い思いをまたするなら…
苦しむなら…俺は…」
揺れたマイキーの瞳。
「…ありがとう。マイキー。
私は大丈夫。思い出したい。教えて欲しい。
みんなとの思い出…
あなたと…マイキーと過ごした日を」
私が思い出すのはあの日の記憶じゃない。
思い出したいのは失った記憶。
みんなとどんな事をしたのか
どんな話をしたのか
どんな風に…
マイキーと笑いあったのか…
真っ直ぐ見つめる私の瞳にマイキーは少し瞳を細めると小さくだが微笑んでくれた。
その微笑み方は…
12年後の彼と…同じだった。