第8章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「?なんで泣いてる?あいつ…」
人目も気にせず涙をボロボロ流すたけみっちに、私は胸が熱くなった。
やっぱり………
戻ってきたんだね…
たけみっち…
また未来のたけみっちに会えたのは嬉しい。
でも……
複雑な気持ちだった。
もうたけみっちを……
巻き込まないと決めていたから…
「久しぶり、かな…たけみっち」
「六花ちゃん…っ、うんっ…」
「泣かないで、たけみっち」
情けなかった。
こんな初めての人達の前で泣いちまうなんて…
でも、涙が止まらなくて…
生きてる
六花ちゃんが……
生きてる。
「本当に……泣き虫なんだから、たけみっちは」
すっと出された白いハンカチを受け取る。
「ご、ごめ…ありがとう」
にっこり笑った六花ちゃん…
やっぱり彼女の笑顔は暖かい…
…感動しすぎて今更だけど……
俺は少し大人になった六花ちゃんを見つめた。
俺が高2って事は…六花ちゃんは高3…
ブレザーの制服がよく似合っていた。
髪も少し伸びていて…
な、なんていうか………
「?たけみっち?」
めっっっっっちゃ可愛いやないかっ!!!!
思わず手を握りしめてしまった。
元々整った顔立ちはしていたが、凄く大人びて、もっと綺麗になっていた…
「……だ、大丈夫?たけみっち?」
「あっ!ごごごごめん!」
やばい、見つめすぎた…
「と、とにかく!また会えて嬉しい!」
「う、うん…」
俺が彼女の手をぎゅっ、と握るとそれを遮るように目の前に傘が突き出される。
「う、うを!」
あ、あぶね!
「……六花にベタベタ触るな」
「え?」
傘を突き出したのはあの梵の頭の小柄な男だ。
さ、触るなって……ん?なんかどっかで聞いたセリフ……デジャブ?
「せ、千咒…」
近づくなとばかりに俺と六花ちゃんの間に立って引き離されてしまう。
「花垣武道」
「え!あ、は、はい!」
「ドラケンはマイキーを連れ戻してぇんだ。
そして、梵はマイキー率いる関東卍會を潰したい。
共闘の理由は目的の一致。」
「花垣…俺は東京卍會の志が好きだった。
日本一のチームになりたい。とかじゃなくて…」
明司さんがタバコに火をつける。
「不良の時代を作るってのがマイキーらしくてな。
でも、今の関東卍會は違う。
志がねぇ。
マイキーがこのまま悪い大人になろうとしてんなら、悪い大人がぶっ潰す…それが梵の目的だ!」
「花垣武道、お前は二代チームが見守る中で高々こう見得をきった。
佐野万次郎をぶっ飛ばす…
その志が本物なら…
梵に入れ。」
「!」.
「梵はお前を歓迎する」
仲間集めは失敗した。
皆…それぞれの未来を生きていて…
巻き込むわけにはいかない。
マイキー君をぶっ飛ばすには…
六花ちゃんの近くで彼女を守れるなら…
これが1番いい最短距離なのかも…
「ちょっと待って!千咒!」
六花ちゃんが声をあげる。
「たけみっち、ダメ!たけみっちは……たけみっちは巻き込まない!巻き込んじゃダメなの!」
「六花ちゃん……」
『もうたけみっちは…巻き込みたくない。
たけみっちは、ひなちゃんと幸せになる、それだけを考えていてほしい。
沢山辛い思いをした。
だから……
もう、いいんだよ…たけみっち』
俺の為に……もう誰も巻き込みたくないと…
彼女は1人で戦ってるんだ…
「1つ…聞いていいですか?」
「なんだ」
明司さんが俺を見る。
「六花ちゃんを巻き込むのは…マイキー君の為、だからですか?」
俺の問いに明司さんはふーっと空にタバコをふかす。
「そうだ。お前やドラケンの存在もあいつにとっては心から信頼する仲間…だから仲間にほしい。
でも六花の場合は…それだけじゃない。
あいつにとって……なくてはならない存在で、六花があいつの…居場所だからだ。
六花は…
マイキーを取り戻す為の重要な最後の鍵だ。」
『六花は…俺の帰る場所なんだ』
「…それなら俺……梵に入ります!」
「!たけみっち!ダメだよ!!」
六花ちゃんが俺の腕を掴む。
撤回しろ、そういった顔だ。
俺はその手を上から掴む。
「六花ちゃんが言いたいことは…よく分かってる。
でも…俺……
マイキー君と約束したんだ」
もう君を傷つけないように
泣かなくていいように…
「約束?」
「うん…必ずマイキー君を連れ戻す」
「たけみっち……」
「俺は……君の相棒だから」
「っ…」
六花ちゃんの瞳がじわりと滲む。
きっとまた1人……
沢山のものを抱え込んでいたのだろう…
マイキー君と六花ちゃんが俺達の未来を守ってくれたように…
今度は2人の未来を救いたい。
皆に呆れられるほどに愛し合う2人を…
また見たいから。
人目も気にせず涙をボロボロ流すたけみっちに、私は胸が熱くなった。
やっぱり………
戻ってきたんだね…
たけみっち…
また未来のたけみっちに会えたのは嬉しい。
でも……
複雑な気持ちだった。
もうたけみっちを……
巻き込まないと決めていたから…
「久しぶり、かな…たけみっち」
「六花ちゃん…っ、うんっ…」
「泣かないで、たけみっち」
情けなかった。
こんな初めての人達の前で泣いちまうなんて…
でも、涙が止まらなくて…
生きてる
六花ちゃんが……
生きてる。
「本当に……泣き虫なんだから、たけみっちは」
すっと出された白いハンカチを受け取る。
「ご、ごめ…ありがとう」
にっこり笑った六花ちゃん…
やっぱり彼女の笑顔は暖かい…
…感動しすぎて今更だけど……
俺は少し大人になった六花ちゃんを見つめた。
俺が高2って事は…六花ちゃんは高3…
ブレザーの制服がよく似合っていた。
髪も少し伸びていて…
な、なんていうか………
「?たけみっち?」
めっっっっっちゃ可愛いやないかっ!!!!
思わず手を握りしめてしまった。
元々整った顔立ちはしていたが、凄く大人びて、もっと綺麗になっていた…
「……だ、大丈夫?たけみっち?」
「あっ!ごごごごめん!」
やばい、見つめすぎた…
「と、とにかく!また会えて嬉しい!」
「う、うん…」
俺が彼女の手をぎゅっ、と握るとそれを遮るように目の前に傘が突き出される。
「う、うを!」
あ、あぶね!
「……六花にベタベタ触るな」
「え?」
傘を突き出したのはあの梵の頭の小柄な男だ。
さ、触るなって……ん?なんかどっかで聞いたセリフ……デジャブ?
「せ、千咒…」
近づくなとばかりに俺と六花ちゃんの間に立って引き離されてしまう。
「花垣武道」
「え!あ、は、はい!」
「ドラケンはマイキーを連れ戻してぇんだ。
そして、梵はマイキー率いる関東卍會を潰したい。
共闘の理由は目的の一致。」
「花垣…俺は東京卍會の志が好きだった。
日本一のチームになりたい。とかじゃなくて…」
明司さんがタバコに火をつける。
「不良の時代を作るってのがマイキーらしくてな。
でも、今の関東卍會は違う。
志がねぇ。
マイキーがこのまま悪い大人になろうとしてんなら、悪い大人がぶっ潰す…それが梵の目的だ!」
「花垣武道、お前は二代チームが見守る中で高々こう見得をきった。
佐野万次郎をぶっ飛ばす…
その志が本物なら…
梵に入れ。」
「!」.
「梵はお前を歓迎する」
仲間集めは失敗した。
皆…それぞれの未来を生きていて…
巻き込むわけにはいかない。
マイキー君をぶっ飛ばすには…
六花ちゃんの近くで彼女を守れるなら…
これが1番いい最短距離なのかも…
「ちょっと待って!千咒!」
六花ちゃんが声をあげる。
「たけみっち、ダメ!たけみっちは……たけみっちは巻き込まない!巻き込んじゃダメなの!」
「六花ちゃん……」
『もうたけみっちは…巻き込みたくない。
たけみっちは、ひなちゃんと幸せになる、それだけを考えていてほしい。
沢山辛い思いをした。
だから……
もう、いいんだよ…たけみっち』
俺の為に……もう誰も巻き込みたくないと…
彼女は1人で戦ってるんだ…
「1つ…聞いていいですか?」
「なんだ」
明司さんが俺を見る。
「六花ちゃんを巻き込むのは…マイキー君の為、だからですか?」
俺の問いに明司さんはふーっと空にタバコをふかす。
「そうだ。お前やドラケンの存在もあいつにとっては心から信頼する仲間…だから仲間にほしい。
でも六花の場合は…それだけじゃない。
あいつにとって……なくてはならない存在で、六花があいつの…居場所だからだ。
六花は…
マイキーを取り戻す為の重要な最後の鍵だ。」
『六花は…俺の帰る場所なんだ』
「…それなら俺……梵に入ります!」
「!たけみっち!ダメだよ!!」
六花ちゃんが俺の腕を掴む。
撤回しろ、そういった顔だ。
俺はその手を上から掴む。
「六花ちゃんが言いたいことは…よく分かってる。
でも…俺……
マイキー君と約束したんだ」
もう君を傷つけないように
泣かなくていいように…
「約束?」
「うん…必ずマイキー君を連れ戻す」
「たけみっち……」
「俺は……君の相棒だから」
「っ…」
六花ちゃんの瞳がじわりと滲む。
きっとまた1人……
沢山のものを抱え込んでいたのだろう…
マイキー君と六花ちゃんが俺達の未来を守ってくれたように…
今度は2人の未来を救いたい。
皆に呆れられるほどに愛し合う2人を…
また見たいから。