第8章
夢小説設定
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「未来の俺へ…
佐野万次郎」
マイキー君の手紙の内容は、未来の自分へというより…
みんなが12年後、何をしてるか?という想像の話だった。
「お前らが、大人になる為に必要なものは東卍にはない。
だから、皆…必要なものを探す旅をしろ。
俺も必要なものを探す旅に出る。
もうお前らと会うことはないかもしれない。
でも分かってるだろ?
どんなに離れていても…
繋がってる」
「…いいのか?」
「………」
夜風がふいて、夜空に浮かぶ満月を屋上から見上げる男の白髪を揺らす。
「…今日は、6月19日だぞ?」
男の胸元に揺れるのは、2つのシルバーリング。
「………ああ、いいんだ」
「…離れてても、繋がってる…」
「それが大人になるって意味かもね」
「必要なものを探す旅、か…」
「俺らはその旅の途中っすね」
皆がマイキー君の手紙にそれぞれの思いを馳せる。
「俺…今日ここに来てよかった。
モヤモヤしてたからさ、マイキー君のこと。
でも、離れてても…俺らの事思ってくれてるって…」
八戒の言葉に、皆は夜空を見上げた。
「…そうだな。
想い続けていれば、繋がってるんだ」
「六花の手紙も読もうぜ」
「あ、う、うん!」
「どうする?めっちゃ恥ずい事書いてあったら」
「六花ならありうるな…」
皆がそんな事を想像しながら、俺は六花ちゃんの手紙を開ける。
そこには……
「……皆が…
明日も明後日もその先も…
笑っていられる未来でありますように」
「……え?それだけ?」
「う、うん…」
手紙にはそれだけしか書かれていなかった。
その内容に、ドラケン君がふっ、と笑う。
「…本当…六花らしぃな」
「……だな」
三ツ谷君も笑って頷く。
「12年後の自分への手紙だっていってんのに…
書くのは自分の事じゃなくて、仲間の事…」
「いつでも、自分より仲間の事。
仲間のためにいつも必死で…」
「自分の事は後回しになっちまうんだよな」
「六花さんらしい…手紙っすね」
六花ちゃんの願い
大切な人達が……
笑っていてくれる未来。
幸せでいてくれる事。
「六花は今…幸せにしてんのかな」
三ツ谷君の言葉に、皆は黙り込む。
幸せであってほしい。
マイキーくんの隣で…
幸せでいてほしい。
願うのはそれだけだ。
「…幸せでいる。……そう思うしかねぇよ」
ドラケン君…
「六花も一緒だ。想っているかぎり……俺らは繋がってる」
ずっと……
ドラケン君の言葉に、俺はもう1度満月を見上げる。
『たけみっち……
絶対、幸せになってね。
約束だよ』
マイキー君達を探すのは…もうやめた方がいいのかな…
俺、勝手に心配だけしてるけど…
もしかしたら六花ちゃんは今…幸せにしてるのかもしれないし…
もう俺に何もしないでほしい、って伝えるぐらい…
ほおっておいてほしい、って事も……あるのかもしれない。
佐野万次郎」
マイキー君の手紙の内容は、未来の自分へというより…
みんなが12年後、何をしてるか?という想像の話だった。
「お前らが、大人になる為に必要なものは東卍にはない。
だから、皆…必要なものを探す旅をしろ。
俺も必要なものを探す旅に出る。
もうお前らと会うことはないかもしれない。
でも分かってるだろ?
どんなに離れていても…
繋がってる」
「…いいのか?」
「………」
夜風がふいて、夜空に浮かぶ満月を屋上から見上げる男の白髪を揺らす。
「…今日は、6月19日だぞ?」
男の胸元に揺れるのは、2つのシルバーリング。
「………ああ、いいんだ」
「…離れてても、繋がってる…」
「それが大人になるって意味かもね」
「必要なものを探す旅、か…」
「俺らはその旅の途中っすね」
皆がマイキー君の手紙にそれぞれの思いを馳せる。
「俺…今日ここに来てよかった。
モヤモヤしてたからさ、マイキー君のこと。
でも、離れてても…俺らの事思ってくれてるって…」
八戒の言葉に、皆は夜空を見上げた。
「…そうだな。
想い続けていれば、繋がってるんだ」
「六花の手紙も読もうぜ」
「あ、う、うん!」
「どうする?めっちゃ恥ずい事書いてあったら」
「六花ならありうるな…」
皆がそんな事を想像しながら、俺は六花ちゃんの手紙を開ける。
そこには……
「……皆が…
明日も明後日もその先も…
笑っていられる未来でありますように」
「……え?それだけ?」
「う、うん…」
手紙にはそれだけしか書かれていなかった。
その内容に、ドラケン君がふっ、と笑う。
「…本当…六花らしぃな」
「……だな」
三ツ谷君も笑って頷く。
「12年後の自分への手紙だっていってんのに…
書くのは自分の事じゃなくて、仲間の事…」
「いつでも、自分より仲間の事。
仲間のためにいつも必死で…」
「自分の事は後回しになっちまうんだよな」
「六花さんらしい…手紙っすね」
六花ちゃんの願い
大切な人達が……
笑っていてくれる未来。
幸せでいてくれる事。
「六花は今…幸せにしてんのかな」
三ツ谷君の言葉に、皆は黙り込む。
幸せであってほしい。
マイキーくんの隣で…
幸せでいてほしい。
願うのはそれだけだ。
「…幸せでいる。……そう思うしかねぇよ」
ドラケン君…
「六花も一緒だ。想っているかぎり……俺らは繋がってる」
ずっと……
ドラケン君の言葉に、俺はもう1度満月を見上げる。
『たけみっち……
絶対、幸せになってね。
約束だよ』
マイキー君達を探すのは…もうやめた方がいいのかな…
俺、勝手に心配だけしてるけど…
もしかしたら六花ちゃんは今…幸せにしてるのかもしれないし…
もう俺に何もしないでほしい、って伝えるぐらい…
ほおっておいてほしい、って事も……あるのかもしれない。