第8章
夢小説設定
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千冬の言う通りなのか?
2人は2人なりの幸せを見つけて……
俺が勝手に想像しちまってるだけで、2人は自分の意思でそこにいて…
「………」
いや……
『マイキーに…笑っててほしい。
幸せでいてほしい』
六花ちゃんが…
マイキー君が犯罪組織にいるのに幸せだ、なんて思わないんじゃ……
「2人をほっとけねぇよな」
「!」
急に背後からかかった声に俺はびくっとする。
「一虎君!?」
そこに居たのは壁にもたれかかって夜空を見上げる一虎君の姿。
「約10年…刑務所の中で時が止まったみてぇだった。久しぶりの外の世界には東卍はねぇし、
マイキーと六花がいねぇのに皆笑っててさ…まるで浦島太郎だ。」
「一虎君…」
「でも、だからこそ分かることがある。
マイキーは変わんねぇ。
六花がそばに居て、そんな風になるなんて俺には思えない。
マイキーが弱い姿を唯一見せられる相手…それは六花だけだ。
あいつはマイキーの心…」
「…つ、つまり…2人は…一緒にいない、って事?」
「恐らくな。そして今のマイキーの生き方は、マイキーの意思で選んだ道じゃねぇ」
一虎君はそう言うとポケットからあるものを取り出す。
押し花?
それは、色んな花の押し花がラミネートされた物。
「…六花が、ずっと刑務所にいた俺に送ってくれてたもんだ。」
「え!?」
「その季節に咲いた四季折々の花を押し花にして、手紙と一緒にな。」
「一虎君が入ってから、ずっと?」
「ああ。手紙は、ささいな内容だった。
誰がどうで、おもしろかった、とか、何食べてうまかった、とかさ…
でも、最後にいつもこう書いてあった。」
『一虎君の帰りを…待ってるからね』
六花ちゃん…
そんな事…全然知らなかった…
『あいつは…自分より人のために幸せを感じる奴だから』
そうだ。
六花ちゃんは……
そういう人だったね。
人の痛みを
自分の痛みと同じように感じる
優しい人…
「六花のお陰で、刑務所暮らしも耐えれた。
あいつの手紙が、俺の心を救ってくれたんだ。
でも……数年前から急に手紙が途絶えちまって…
なにかあったんだって思ってたんだけどさ……まさか…
行方不明になってるなんて…」
一虎君は押し花を胸にぎゅっ、と握りしめて俺を見た。
「力貸すぜ、花垣武道」
「!」
そうか、過去に戻れなくても現代で2人を探せばいい。
どんなに時間がかかっても…
「2人に、会いてぇな!とりあえず」
「はい!」
君に会いたい。
暖かい
太陽のような笑顔を見せて欲しい。
そして
優しい声で呼んでほしいんだ
『たけみっち』
2人は2人なりの幸せを見つけて……
俺が勝手に想像しちまってるだけで、2人は自分の意思でそこにいて…
「………」
いや……
『マイキーに…笑っててほしい。
幸せでいてほしい』
六花ちゃんが…
マイキー君が犯罪組織にいるのに幸せだ、なんて思わないんじゃ……
「2人をほっとけねぇよな」
「!」
急に背後からかかった声に俺はびくっとする。
「一虎君!?」
そこに居たのは壁にもたれかかって夜空を見上げる一虎君の姿。
「約10年…刑務所の中で時が止まったみてぇだった。久しぶりの外の世界には東卍はねぇし、
マイキーと六花がいねぇのに皆笑っててさ…まるで浦島太郎だ。」
「一虎君…」
「でも、だからこそ分かることがある。
マイキーは変わんねぇ。
六花がそばに居て、そんな風になるなんて俺には思えない。
マイキーが弱い姿を唯一見せられる相手…それは六花だけだ。
あいつはマイキーの心…」
「…つ、つまり…2人は…一緒にいない、って事?」
「恐らくな。そして今のマイキーの生き方は、マイキーの意思で選んだ道じゃねぇ」
一虎君はそう言うとポケットからあるものを取り出す。
押し花?
それは、色んな花の押し花がラミネートされた物。
「…六花が、ずっと刑務所にいた俺に送ってくれてたもんだ。」
「え!?」
「その季節に咲いた四季折々の花を押し花にして、手紙と一緒にな。」
「一虎君が入ってから、ずっと?」
「ああ。手紙は、ささいな内容だった。
誰がどうで、おもしろかった、とか、何食べてうまかった、とかさ…
でも、最後にいつもこう書いてあった。」
『一虎君の帰りを…待ってるからね』
六花ちゃん…
そんな事…全然知らなかった…
『あいつは…自分より人のために幸せを感じる奴だから』
そうだ。
六花ちゃんは……
そういう人だったね。
人の痛みを
自分の痛みと同じように感じる
優しい人…
「六花のお陰で、刑務所暮らしも耐えれた。
あいつの手紙が、俺の心を救ってくれたんだ。
でも……数年前から急に手紙が途絶えちまって…
なにかあったんだって思ってたんだけどさ……まさか…
行方不明になってるなんて…」
一虎君は押し花を胸にぎゅっ、と握りしめて俺を見た。
「力貸すぜ、花垣武道」
「!」
そうか、過去に戻れなくても現代で2人を探せばいい。
どんなに時間がかかっても…
「2人に、会いてぇな!とりあえず」
「はい!」
君に会いたい。
暖かい
太陽のような笑顔を見せて欲しい。
そして
優しい声で呼んでほしいんだ
『たけみっち』