「…会いたな…六花ちゃん」


マイキー君にももちろんだけど…


やっぱり六花ちゃんに会いたいよなぁ…




《都内での梵天の抗争は激化する一方、ついに一般人にまで被害が》



テレビから流れてきたニュースをふと見る。



「…まじかよ…東卍みたいなのが今でもいんだなー」



《番組が独占入手した梵天メンバーの映像です》



そういや、最初に東卍知ったのもこんな風に…………




「………え…」




テレビに映りこんだある人物に俺は瞳を開く。



白髪短髪の後ろ姿…


首の後ろに描かれた刺繍…



あれ……どっかで………










「あちらに到着されましたら。○□ホテルにまずご滞在ください、そこから…」



秘書の人の話す声が遠く聞こえる…




マイキーから別れをつげられて数週間…



私はもぬけの殻状態だった。



最初は、受け入れられなくて…



何度も話し合いたいとマイキーに連絡した。


電話は拒否、メールも無視、家に行っても、ずっと帰っておらず、東卍の仲間に聞いたがあれからマイキーに会ってる人は誰もいなかった……




マイキーからの完全な拒否…




苦しくて



気がおかしくなりそうだった。




アメリカに行く日が近づいてきて…



もう……



無理なんだ、と…



気力を失ってしまった。




マイキーがいたから



私は強くいれた



マイキーが私を居場所といってくれたように、私にとってもマイキーは……



居場所だった。






マイキーがいないなら……



もう




全てがどうでもよくなった。