第8章
夢小説設定
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エマの葬儀か終わった後…
六花の親父さんがうちを尋ねてきた。
「この度は…御愁傷様でした」
頭を下げる親父さんに、俺とじいちゃんも頭を下げる。
「大切な娘さんを預かっていたにも関わらず……危険な目に合わせてしまいまして……申し訳ない…」
じぃちゃんがそう言ってもう一度頭を下げる。
「いえ…私も娘がお世話になっている中、仕事を理由に一度もお礼にあがらず、大変失礼を致しました。」
「…六花さんはよくできた子ですな。
……あの子のお陰で、エマ…孫達もいい時間を過ごす事ができました。
いつも明るくて…我が家に新しく暖かい日が射し込んだような…」
この家で一緒に過ごした時間…
それが永遠であればいいのにと
願っていた……
「…佐野万次郎君、だったね…」
「……はい」
「私は…妻を無くてから娘をずっと避けて生きてきた。
六花を見ていると……妻の面影がみえて、苦しくなるからだ」
そう言った親父さんに、俺は眉を寄せる。
「はぁ?苦しくなる?あんたの勝手な感情で、六花がどれだけ寂しい思いをしてたか分かってんのか?」
「万次郎!」
『朝起きて、おはよう。と返してくれる人がいて…たわいない話をできる人がいて、帰ったら…おかえりって…言ってくれる人がいる。
そんな普通が…私には羨ましい』
「…六花は普通におかえりって言われたり、いってらっしゃいって言ってもらいたいって…そんな当たり前の事すらして貰えなかった。
母親を亡くして、傷ついて1人で布団でくるまって泣いていた娘をあんたは気にもとめなかった。」
何度…
1人で泣いた夜を過ごしたのだろうか…
「俺は…六花に寂しい思いはさせない。
絶対に。
あいつの笑顔を守る。必ず…」
泣いた分だけ
幸せにする。
「…たしかに…君の言う通りだな」
「……」
「六花も君が好きで、大切なようだ。
でも……
君は本当に娘を守れているのか?」
「え…」
「今回の件も、以前の件も…全て君が絡んだ事による被害だ。」
「っ…それは…」
「君が…六花を危険にさらしている。」
「!」
「そう思えてならない」
『無敵のマイキーの女になるって事は…危険な目にもあわせる事があるって、分かってる?』
「そもそも君と一緒にいなければ…」
『どうする?マイキー…このまま俺とタイマンはるか?……六花がどうなるか…わかんねぇけどな…』
「巻き込まれる事もなかった。」
『っイザナーーーっっっっっっ!!!!』
「傷つく事も…なかった」
俺が……
俺の…せい…
俺が…六花を好きになったから?
俺がそばにいて欲しいと願ったから?
『私は…東京卍會の、専属弁護士になった』
そうか…
未来でも……
俺があいつを呼び寄せなければ
こんな結果にならなかったはずだ。
俺の感情だけで…
俺の勝手で
巻き込んだ。
思い出さなければ
関わらなければ
こんなに……
苦しめる事も
悲しませることも
なかった……
「……頼む。2人が想いあってるのはよく分かった。
でも……娘と別れて欲しい。」
「っ…」
「思い出がもっと深くなる前に……」
俺は……
「娘の、六花の夢を願うなら…」
「!」
『私は…獣医になる。』
いつか語った……
六花の夢…
「…考えておいてほしい。
それから、娘は家に戻します。
色々ありましたし……来月からアメリカに行かせる事になりました」
「…そう、ですか…」
「……また勝手に…六花の人生決めんじゃねぇ…」
「娘にとっては大切な時期だ。
君がいれば…あの子は君の事ばかり頭がいってしまう。
自分の人生を捨ててでも……君についていく。
だから……」
『私と一緒に前に進んでいこう。
私が…マイキーの手を離さないから…
絶対に…』
ずっとずっと
一緒に生きていきたい
六花がいなきゃ
俺はもう立てない
六花は……
俺の帰る場所。
でも…
『マイキー…愛してる』
大切だから
何にもかえられない
大切な存在だから
笑っていて欲しい
苦しくない、悲しくない
世界で…
生きていて欲しい。
六花の親父さんがうちを尋ねてきた。
「この度は…御愁傷様でした」
頭を下げる親父さんに、俺とじいちゃんも頭を下げる。
「大切な娘さんを預かっていたにも関わらず……危険な目に合わせてしまいまして……申し訳ない…」
じぃちゃんがそう言ってもう一度頭を下げる。
「いえ…私も娘がお世話になっている中、仕事を理由に一度もお礼にあがらず、大変失礼を致しました。」
「…六花さんはよくできた子ですな。
……あの子のお陰で、エマ…孫達もいい時間を過ごす事ができました。
いつも明るくて…我が家に新しく暖かい日が射し込んだような…」
この家で一緒に過ごした時間…
それが永遠であればいいのにと
願っていた……
「…佐野万次郎君、だったね…」
「……はい」
「私は…妻を無くてから娘をずっと避けて生きてきた。
六花を見ていると……妻の面影がみえて、苦しくなるからだ」
そう言った親父さんに、俺は眉を寄せる。
「はぁ?苦しくなる?あんたの勝手な感情で、六花がどれだけ寂しい思いをしてたか分かってんのか?」
「万次郎!」
『朝起きて、おはよう。と返してくれる人がいて…たわいない話をできる人がいて、帰ったら…おかえりって…言ってくれる人がいる。
そんな普通が…私には羨ましい』
「…六花は普通におかえりって言われたり、いってらっしゃいって言ってもらいたいって…そんな当たり前の事すらして貰えなかった。
母親を亡くして、傷ついて1人で布団でくるまって泣いていた娘をあんたは気にもとめなかった。」
何度…
1人で泣いた夜を過ごしたのだろうか…
「俺は…六花に寂しい思いはさせない。
絶対に。
あいつの笑顔を守る。必ず…」
泣いた分だけ
幸せにする。
「…たしかに…君の言う通りだな」
「……」
「六花も君が好きで、大切なようだ。
でも……
君は本当に娘を守れているのか?」
「え…」
「今回の件も、以前の件も…全て君が絡んだ事による被害だ。」
「っ…それは…」
「君が…六花を危険にさらしている。」
「!」
「そう思えてならない」
『無敵のマイキーの女になるって事は…危険な目にもあわせる事があるって、分かってる?』
「そもそも君と一緒にいなければ…」
『どうする?マイキー…このまま俺とタイマンはるか?……六花がどうなるか…わかんねぇけどな…』
「巻き込まれる事もなかった。」
『っイザナーーーっっっっっっ!!!!』
「傷つく事も…なかった」
俺が……
俺の…せい…
俺が…六花を好きになったから?
俺がそばにいて欲しいと願ったから?
『私は…東京卍會の、専属弁護士になった』
そうか…
未来でも……
俺があいつを呼び寄せなければ
こんな結果にならなかったはずだ。
俺の感情だけで…
俺の勝手で
巻き込んだ。
思い出さなければ
関わらなければ
こんなに……
苦しめる事も
悲しませることも
なかった……
「……頼む。2人が想いあってるのはよく分かった。
でも……娘と別れて欲しい。」
「っ…」
「思い出がもっと深くなる前に……」
俺は……
「娘の、六花の夢を願うなら…」
「!」
『私は…獣医になる。』
いつか語った……
六花の夢…
「…考えておいてほしい。
それから、娘は家に戻します。
色々ありましたし……来月からアメリカに行かせる事になりました」
「…そう、ですか…」
「……また勝手に…六花の人生決めんじゃねぇ…」
「娘にとっては大切な時期だ。
君がいれば…あの子は君の事ばかり頭がいってしまう。
自分の人生を捨ててでも……君についていく。
だから……」
『私と一緒に前に進んでいこう。
私が…マイキーの手を離さないから…
絶対に…』
ずっとずっと
一緒に生きていきたい
六花がいなきゃ
俺はもう立てない
六花は……
俺の帰る場所。
でも…
『マイキー…愛してる』
大切だから
何にもかえられない
大切な存在だから
笑っていて欲しい
苦しくない、悲しくない
世界で…
生きていて欲しい。