第8章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「……っぶしっ!」
「風邪ひくぞ、バカ…」
「寒っ…」
ぶるっ、と震えるたけみっち。
「そういえば……
マイキー君とは……あれからちゃんと話せたんすか?」
千冬君の言葉に私は首を横に振る。
「まだ。
今はマイキー、それどころじゃないだろうから…
おじいちゃんの事も心配だしね…
葬儀が落ち着いたら、ちゃんと話すつもり」
全部……
全てを…隠さず彼に話す。
「………」
「大丈夫?」
びしょ濡れのたけみっちが私を心配そうに見つめる。
「私は大丈夫。ただ……怖い。」
胸元で揺れる指輪を握りしめる。
「私が未来の話をできなかったのは…マイキーが自分自身を責めてしまうかもしれないって、思ったから。」
マイキーを……
苦しめたくなかったからだ。
「でも…同時に、もうこれ以上……
マイキーに嘘をつきたくない」
『六花…これから先…俺に隠し事はするな
俺も六花には何も隠さない、約束する。
だから……』
複雑な思いが……
交差していた。
「………」
太陽に反射して海が光っている。
同じように光る金髪の髪…
海を見つめるその背中に、私はぎゅっと胸の前で手を握った。
「……マイキー…」
そう名前を呼ぶと、彼は振り返る。
今日
ちゃんと彼に話をする。
私とたけみっちが…
何をしてきて、何を見てきたのか。
今のマイキーの心が
受け止めきれるのだろうか。
「待たせてごめん」
「…いや…怪我は大丈夫か?」
「うん」
私はマイキーの横に座ると同じように海を見つめる。
ザザッと波音がするだけで、静かな空間が2人の間に流れた……
『1人で、泣くなよ
1人で泣くのは……辛い』
「……どこから…話すべき、かな」
私は…覚悟を決めて、静かに話しはじめた。
私が12年後の未来では、東卍は極悪組織になっていて、私はそこの弁護士をしていた話から始まって…
大人のマイキーを…愛したことや
稀咲に殺された話
最後にしたマイキーとの会話
そして…
過去戻って、知った事
たけみっちとの出会い
彼とくぐり抜けてきた未来を変えるためにしてきた事
何度も何度も未来がよくなるように
たけみっちがひなちゃんを、私はマイキーを救いたかった事
全て話して、思い出していたら……
泣き出しそうになった。
張り詰めていた糸が溶けるように…
涙が溢れてくる。
「……っ…ごめん…」
ちゃんと話をしなきゃいけないのに、泣くなんてだめだ…
私は乱暴に涙を拭って一旦立ち上がろうとしたが、その手をマイキーが掴む。
「マ、」
そしてそのまま…
抱きしめられた。
強く…
強く
「風邪ひくぞ、バカ…」
「寒っ…」
ぶるっ、と震えるたけみっち。
「そういえば……
マイキー君とは……あれからちゃんと話せたんすか?」
千冬君の言葉に私は首を横に振る。
「まだ。
今はマイキー、それどころじゃないだろうから…
おじいちゃんの事も心配だしね…
葬儀が落ち着いたら、ちゃんと話すつもり」
全部……
全てを…隠さず彼に話す。
「………」
「大丈夫?」
びしょ濡れのたけみっちが私を心配そうに見つめる。
「私は大丈夫。ただ……怖い。」
胸元で揺れる指輪を握りしめる。
「私が未来の話をできなかったのは…マイキーが自分自身を責めてしまうかもしれないって、思ったから。」
マイキーを……
苦しめたくなかったからだ。
「でも…同時に、もうこれ以上……
マイキーに嘘をつきたくない」
『六花…これから先…俺に隠し事はするな
俺も六花には何も隠さない、約束する。
だから……』
複雑な思いが……
交差していた。
「………」
太陽に反射して海が光っている。
同じように光る金髪の髪…
海を見つめるその背中に、私はぎゅっと胸の前で手を握った。
「……マイキー…」
そう名前を呼ぶと、彼は振り返る。
今日
ちゃんと彼に話をする。
私とたけみっちが…
何をしてきて、何を見てきたのか。
今のマイキーの心が
受け止めきれるのだろうか。
「待たせてごめん」
「…いや…怪我は大丈夫か?」
「うん」
私はマイキーの横に座ると同じように海を見つめる。
ザザッと波音がするだけで、静かな空間が2人の間に流れた……
『1人で、泣くなよ
1人で泣くのは……辛い』
「……どこから…話すべき、かな」
私は…覚悟を決めて、静かに話しはじめた。
私が12年後の未来では、東卍は極悪組織になっていて、私はそこの弁護士をしていた話から始まって…
大人のマイキーを…愛したことや
稀咲に殺された話
最後にしたマイキーとの会話
そして…
過去戻って、知った事
たけみっちとの出会い
彼とくぐり抜けてきた未来を変えるためにしてきた事
何度も何度も未来がよくなるように
たけみっちがひなちゃんを、私はマイキーを救いたかった事
全て話して、思い出していたら……
泣き出しそうになった。
張り詰めていた糸が溶けるように…
涙が溢れてくる。
「……っ…ごめん…」
ちゃんと話をしなきゃいけないのに、泣くなんてだめだ…
私は乱暴に涙を拭って一旦立ち上がろうとしたが、その手をマイキーが掴む。
「マ、」
そしてそのまま…
抱きしめられた。
強く…
強く