第2章
夢小説設定
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「でもよ、マイキーいねぇのに勝手に話していいのかよ?」
みんな私に自己紹介してくれて、当時呼んでいた呼び方とかそんな事を教えてくれたりして、とても助かった。
黒髪長髪…場地圭介こと圭介君がそう言って、皆も悩んだような顔をする。
「六花の事についてはマイキーがとにかくお前に会いに行くなって念押してたからな」
薄紫の髪の男の子、三ツ谷君は髪をかきながらそう言う。
「そう、なの?」
「うん、さっきも言ったけど、六花が混乱するから、って」
エマの言葉に皆が頷く。
「でも、私…ちゃんと皆の事思い出したいんだよ」
そう訴えかけた私に、龍宮寺堅ことけんちゃんが「分かった」と答える。
「俺達も、マイキーに聞いた話とか、当時あった事しか話せないけど、いいんだよな?」
「うん。聞かせてほしい」
「まずお前がマイキーと出会ったのはエマが言った通り、2人が小4の時だ。
俺はマイキーと六花とは小5から知り合いだから、場地の方が詳しいかもな」
「あ〜、まぁな。マイキーから聞いた話だと、お前すっげー雨の日に公園にずぶ濡れで1人で座ってたらしい。
で、マイキーが声掛けたっつてた」
あれ…
それって…
『お前、こんな寒いとこで何やってんの?』
『…家に帰りたくないんだ。』
『ふーん、じゃあ、うち来れば?』
『え?』
記憶の欠片…
「それ…私覚えてる」
「え!ホント?六花!」
エマの言葉に頷く。
「う、うん。じつは…たまに断片的なんだけど、思い出す事があって…」
あれはマイキーとの、記憶?
「じゃあすぐ思い出すんじゃねぇの?」
「それができたら苦労しねぇよ、パー」
三ツ谷君の呆れたような顔に私は少し笑う。
「ウチん家に来た時は、六花すっごく顔色悪くってさ…何回もやっぱり帰るって言うんだけど、熱もあって今にも倒れそうだったから真兄が必死にとめたんだよ」
「…真兄?」
「真兄の事はさすがに覚えてないか。ウチとマイキーのお兄ちゃんだよ」
マイキーに…お兄ちゃんがいたの?
エマの話しは聞いていたけど…
「…まぁ…2年ほど前に亡くなったん、だけどね」
「え…?」
エマの揺れた瞳…
亡くなった?…お兄さんが…
「真一郎君の話は、後にしようぜ。で?その後どうしたんだよ?」
「ごめん。
で、とりあえず家で休んでたんだけど…じぃちゃんがさすがに親に連絡しなきゃって言ってて、真兄が電話したんだ。
で、すぐに六花のママが迎えにきたんだけど…真兄とじぃちゃんと話してて…うちとマイキーは聞かせてもらえなかったんだけど体調がよくなるまでは佐野家にいるって話になったんだよね」
お母さんが…
ってことはこの話は、お父さんにはしていないって事?
もしお父さんが知ったら、どんな理由があっても連れ戻されたはず。
「夏休みって事もあって1ヶ月ぐらいは家にいたよ」
「そんなに!?」
「おお、お前、佐野道場にも顔だして空手やりてぇってやってたぞ」
圭介君の言葉に私は驚く。
ってかマイキーの家って道場なんだ…
「まぁセンスなさすぎてマイキーのじぃちゃんにやめとけ、って言われてたけどな」
「うっ…なんか想像できる」
ケラケラ笑う圭介君。
勉強ばっかりで、運動神経はいまいちだったからなぁ…
みんな私に自己紹介してくれて、当時呼んでいた呼び方とかそんな事を教えてくれたりして、とても助かった。
黒髪長髪…場地圭介こと圭介君がそう言って、皆も悩んだような顔をする。
「六花の事についてはマイキーがとにかくお前に会いに行くなって念押してたからな」
薄紫の髪の男の子、三ツ谷君は髪をかきながらそう言う。
「そう、なの?」
「うん、さっきも言ったけど、六花が混乱するから、って」
エマの言葉に皆が頷く。
「でも、私…ちゃんと皆の事思い出したいんだよ」
そう訴えかけた私に、龍宮寺堅ことけんちゃんが「分かった」と答える。
「俺達も、マイキーに聞いた話とか、当時あった事しか話せないけど、いいんだよな?」
「うん。聞かせてほしい」
「まずお前がマイキーと出会ったのはエマが言った通り、2人が小4の時だ。
俺はマイキーと六花とは小5から知り合いだから、場地の方が詳しいかもな」
「あ〜、まぁな。マイキーから聞いた話だと、お前すっげー雨の日に公園にずぶ濡れで1人で座ってたらしい。
で、マイキーが声掛けたっつてた」
あれ…
それって…
『お前、こんな寒いとこで何やってんの?』
『…家に帰りたくないんだ。』
『ふーん、じゃあ、うち来れば?』
『え?』
記憶の欠片…
「それ…私覚えてる」
「え!ホント?六花!」
エマの言葉に頷く。
「う、うん。じつは…たまに断片的なんだけど、思い出す事があって…」
あれはマイキーとの、記憶?
「じゃあすぐ思い出すんじゃねぇの?」
「それができたら苦労しねぇよ、パー」
三ツ谷君の呆れたような顔に私は少し笑う。
「ウチん家に来た時は、六花すっごく顔色悪くってさ…何回もやっぱり帰るって言うんだけど、熱もあって今にも倒れそうだったから真兄が必死にとめたんだよ」
「…真兄?」
「真兄の事はさすがに覚えてないか。ウチとマイキーのお兄ちゃんだよ」
マイキーに…お兄ちゃんがいたの?
エマの話しは聞いていたけど…
「…まぁ…2年ほど前に亡くなったん、だけどね」
「え…?」
エマの揺れた瞳…
亡くなった?…お兄さんが…
「真一郎君の話は、後にしようぜ。で?その後どうしたんだよ?」
「ごめん。
で、とりあえず家で休んでたんだけど…じぃちゃんがさすがに親に連絡しなきゃって言ってて、真兄が電話したんだ。
で、すぐに六花のママが迎えにきたんだけど…真兄とじぃちゃんと話してて…うちとマイキーは聞かせてもらえなかったんだけど体調がよくなるまでは佐野家にいるって話になったんだよね」
お母さんが…
ってことはこの話は、お父さんにはしていないって事?
もしお父さんが知ったら、どんな理由があっても連れ戻されたはず。
「夏休みって事もあって1ヶ月ぐらいは家にいたよ」
「そんなに!?」
「おお、お前、佐野道場にも顔だして空手やりてぇってやってたぞ」
圭介君の言葉に私は驚く。
ってかマイキーの家って道場なんだ…
「まぁセンスなさすぎてマイキーのじぃちゃんにやめとけ、って言われてたけどな」
「うっ…なんか想像できる」
ケラケラ笑う圭介君。
勉強ばっかりで、運動神経はいまいちだったからなぁ…