第8章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「エマさんを好きでした…」
いつもの髪を下ろして、ドラケン君は静かにマイキー君とおじいさんに頭を下げる。
「申し訳ありません。
彼女を……守れなかった。」
ドラケン君………
伝えられなかった…
エマちゃんへの一途な想い。
「そうか。お前も好いとったか……
あいつもきっと、浮かばれる」
マイキー君のおじいさんの言葉に、いつも強いドラケン君が肩を震わせて泣いた。
その姿に…
俺も我慢していた涙が溢れ出す。
「……六花ちゃん…」
え…
隣にいたヒナが後ろを振り返って、その先を追うと……
六花ちゃん……
並ぶ皆の後ろに佇む姿…
手足に巻かれた包帯が痛々しい。
六花ちゃんに会うのはあの抗争の日以来だ。
六花ちゃんは、警察の事情聴取をうけていて…
稀咲が死んだって
知らされた…よな……
六花ちゃんはぎゅっ、と手を握りしめると、1歩1歩…前まで歩いてくる。
足が……震えた。
遺影の中のエマの溢れ出す優しい笑顔…
『六花はいつも…ウチの味方でいてくれたよね。それが…凄く嬉しかった。
六花…ウチは大丈夫。もう寂しいって思わなくなった。
おじいちゃんがいて、マイキーがいて、けんちゃんがいて…
世界一大好きなお姉ちゃんがいる』
『六花!大好き!』
「っ……」
エマ……
ごめんね
守ってあげられなくて……
ごめん
私はそっと手を合わせると、横にいたマイキーとおじいちゃんに頭を下げる。
大切な家族を2人も失った…
マイキーとおじいちゃんに…
私はなんて声を掛けたらいいんだろう。
だってエマは……
『……佐野エマは……
六花の代わりに死んだんだからさ』
稀咲が殺したかったのは……
私…
本当は
私が死ぬはずだったのに……
それなのに…
頭を下げたまま、ぎゅっとスカートを掴む。
「六花」
おじいちゃんの声に、私は顔を上げる。
そこには…悲しげに微笑むおじいちゃんの顔。
「怪我はもう大丈夫か?」
「っ…はい…」
「そうか。よかった。お前さんが来てくれたら…渡したい物があってな」
「え?」
おじいちゃんは横にあった小さな可愛い紙袋を私の方に差し出す。
これは……
「あの日…六花の誕生日にエマが渡すはずだったものじゃよ。」
あ……
『六花の誕生日はその日にしかないんだから!だから、何がなんでも祝わせてもらいます!』
『誕生日おめでとう!!』
エマ…………
「六花…ありがとう。」
「え?」
「あの子は、お前さんが大好きだった。
いつも六花の話をする時のエマは…幸せそうじゃったよ。」
「!」
そう言った万作おじいちゃんに…私の視界が滲む。
私はおじいちゃんにもう一度頭を下げてから、そっとエマが眠る棺に触れる。
「エマ……
この先も…ずっと…ずっとずっと
エマと私は…親友だからね。
……約束。」
頬に涙が溢れ出す。
「大好きだよ……エマ」
エマのお陰で、また皆と過ごす大切な時間をもらえた。
私は絶対に
エマを忘れない。
エマの笑顔を
優しさを
ありがとう
エマ…
いつもの髪を下ろして、ドラケン君は静かにマイキー君とおじいさんに頭を下げる。
「申し訳ありません。
彼女を……守れなかった。」
ドラケン君………
伝えられなかった…
エマちゃんへの一途な想い。
「そうか。お前も好いとったか……
あいつもきっと、浮かばれる」
マイキー君のおじいさんの言葉に、いつも強いドラケン君が肩を震わせて泣いた。
その姿に…
俺も我慢していた涙が溢れ出す。
「……六花ちゃん…」
え…
隣にいたヒナが後ろを振り返って、その先を追うと……
六花ちゃん……
並ぶ皆の後ろに佇む姿…
手足に巻かれた包帯が痛々しい。
六花ちゃんに会うのはあの抗争の日以来だ。
六花ちゃんは、警察の事情聴取をうけていて…
稀咲が死んだって
知らされた…よな……
六花ちゃんはぎゅっ、と手を握りしめると、1歩1歩…前まで歩いてくる。
足が……震えた。
遺影の中のエマの溢れ出す優しい笑顔…
『六花はいつも…ウチの味方でいてくれたよね。それが…凄く嬉しかった。
六花…ウチは大丈夫。もう寂しいって思わなくなった。
おじいちゃんがいて、マイキーがいて、けんちゃんがいて…
世界一大好きなお姉ちゃんがいる』
『六花!大好き!』
「っ……」
エマ……
ごめんね
守ってあげられなくて……
ごめん
私はそっと手を合わせると、横にいたマイキーとおじいちゃんに頭を下げる。
大切な家族を2人も失った…
マイキーとおじいちゃんに…
私はなんて声を掛けたらいいんだろう。
だってエマは……
『……佐野エマは……
六花の代わりに死んだんだからさ』
稀咲が殺したかったのは……
私…
本当は
私が死ぬはずだったのに……
それなのに…
頭を下げたまま、ぎゅっとスカートを掴む。
「六花」
おじいちゃんの声に、私は顔を上げる。
そこには…悲しげに微笑むおじいちゃんの顔。
「怪我はもう大丈夫か?」
「っ…はい…」
「そうか。よかった。お前さんが来てくれたら…渡したい物があってな」
「え?」
おじいちゃんは横にあった小さな可愛い紙袋を私の方に差し出す。
これは……
「あの日…六花の誕生日にエマが渡すはずだったものじゃよ。」
あ……
『六花の誕生日はその日にしかないんだから!だから、何がなんでも祝わせてもらいます!』
『誕生日おめでとう!!』
エマ…………
「六花…ありがとう。」
「え?」
「あの子は、お前さんが大好きだった。
いつも六花の話をする時のエマは…幸せそうじゃったよ。」
「!」
そう言った万作おじいちゃんに…私の視界が滲む。
私はおじいちゃんにもう一度頭を下げてから、そっとエマが眠る棺に触れる。
「エマ……
この先も…ずっと…ずっとずっと
エマと私は…親友だからね。
……約束。」
頬に涙が溢れ出す。
「大好きだよ……エマ」
エマのお陰で、また皆と過ごす大切な時間をもらえた。
私は絶対に
エマを忘れない。
エマの笑顔を
優しさを
ありがとう
エマ…