第8章
夢小説設定
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「……よし…」
私は制服をしっかり整えてから、自分の携帯を手にする。
そこには…
可愛いクマのチャームがついている。
それは…
『えー!!めっちゃ嬉しいー!』
エマとお揃いの大切なもの…
『六花大好き!』
「……エマ…」
私は携帯を胸にぎゅっと抱きしめる。
もうエマは……
エマの笑顔は…
どこにもないんだ。
「出かけるのか」
部屋を出ると、丁度帰宅した父と出くわす。
「……うん。友達の………お葬式」
父と会うのは天竺の件で警察に迎えに来てもらった依頼だ。
また怒鳴りつけられると思ったが…
父は何も言わなかった。
完全に呆れ返ってるのかもしれないな…
「六花」
「?」
「先日の話……ちゃんと考えたか?」
父の言葉に私は視線を逸らす。
「…今はその話はしたくない。」
「六花、お前の為に、」
「もう行かなきゃ」
私は聞きたくない、とばかりにカバンを掴むとそのまま家を出た。
歩き慣れた佐野家へ続く道……
いつもならマイキーやエマ、おじいちゃんがいる家に早く帰りたいと足早になるのに
今日は……違う。
見慣れた家の前に来ると、鼻を掠める線香の香りに…ああ、これは現実なのだと思わされてしまう。
「………」
門の前は今日は開きっぱなしで…
そこにはこう書かれていた。
故 佐野エマ 葬儀……と。
足が震えて……うまく動けない。
嫌でも現実を突きつけられる。
行きたくない。
でも………
『六花〜!お帰り!』
エマに会いたい。
私は制服をしっかり整えてから、自分の携帯を手にする。
そこには…
可愛いクマのチャームがついている。
それは…
『えー!!めっちゃ嬉しいー!』
エマとお揃いの大切なもの…
『六花大好き!』
「……エマ…」
私は携帯を胸にぎゅっと抱きしめる。
もうエマは……
エマの笑顔は…
どこにもないんだ。
「出かけるのか」
部屋を出ると、丁度帰宅した父と出くわす。
「……うん。友達の………お葬式」
父と会うのは天竺の件で警察に迎えに来てもらった依頼だ。
また怒鳴りつけられると思ったが…
父は何も言わなかった。
完全に呆れ返ってるのかもしれないな…
「六花」
「?」
「先日の話……ちゃんと考えたか?」
父の言葉に私は視線を逸らす。
「…今はその話はしたくない。」
「六花、お前の為に、」
「もう行かなきゃ」
私は聞きたくない、とばかりにカバンを掴むとそのまま家を出た。
歩き慣れた佐野家へ続く道……
いつもならマイキーやエマ、おじいちゃんがいる家に早く帰りたいと足早になるのに
今日は……違う。
見慣れた家の前に来ると、鼻を掠める線香の香りに…ああ、これは現実なのだと思わされてしまう。
「………」
門の前は今日は開きっぱなしで…
そこにはこう書かれていた。
故 佐野エマ 葬儀……と。
足が震えて……うまく動けない。
嫌でも現実を突きつけられる。
行きたくない。
でも………
『六花〜!お帰り!』
エマに会いたい。