第7章
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「…あの頃に………戻りてぇな…」
何も知らなかった……
ただ…六花と鶴蝶と笑いあっていたあの日々…
『イザナ!』
『六花!今日は何して遊ぶ?』
『おままごと!』
『ぶはっ…じゃあ今日も鶴蝶が赤ちゃん役な〜』
『えぇ〜!またかよ!やだよ!』
六花の笑顔が……
溢れ出して、俺たち2人を包みこんでいた…
あの日々に…
「…六花………」
泣かせて……
ごめんな……
こんな風に…
傷つけたかったんじゃなかった。
ただ…
俺は…
普通の愛し方が
分からなかったんだ。
だから……
ごめん……
「……イザナ?」
頬にあったイザナの手が……
力なく地面に落ちる。
ハッとしてイザナの顔を見る。
「あ……」
その瞳に……
もう光はなかった。
「嘘……やだ……やだ…イザナ?ねぇ!イザナ!?」
肩を揺するが…もうイザナは動かない。
「待って……待って、よっ……っイザナっ…私っ…まだ何もっ……何もっ……貴方にしてあげてない!!!!!
何もっ……っ、返せてない!!!
イザナっっっっっ!!!!」
「イザナ?…おい、返事しろよ!イザナ!うっ…」
鶴蝶君がイザナに手を伸ばす。
「はぁ…はぁ…イザ、ナ…」
「っ……鶴蝶君っ……」
視界が涙で歪む……
「……っ…泣くな、六花…大丈夫……イザナを…1人にはしねぇから…」
「え…」
鶴蝶君は頬に涙を流しながら、私に微笑む。
「もう寂しい思いは…はぁ…させねぇ、から…
俺も……今そっち…行くから…」
「!何言ってるのっ!鶴蝶君!だめっ!!」
「六花……はぁ……少しの時間でも……お前と過ごせて……イザナは幸せだった…
言っただろ?
六花の事を話す時のイザナは……
昔のままのあいつだった……
六花を思ってる時だけは……
本当のイザナでいれたんだ……はっ…
だから………イザナを……
許してやって、くれ…」
「っ……許すも何も!!私はっ……私も…2人にまた会えて…嬉しかったっ!……っ嬉しかったんだよっ!!」
そう叫んだ私に、鶴蝶君はフッと笑う。
「六花は……変わんねぇな。
昔のまま……優しいな。」
鶴蝶君はイザナを見つめる…
「俺ら……上手に生きれなかったな…」
「っ…そんな事っ……っ」
言わないで……
冷たくなっていくイザナの手を握りしめると…ふと頬に冷たいものがあたった。
雪……?
空を見上げると…雪が降ってきた。
『六花…約束しよう。いつか…
またこの雪が振る季節。
それが俺達が再会する時だ。』
イザナ…………
空に向かって手を差し伸べると…雪がポツリと手のひらに落ちてくる。
『六花!鶴蝶!雪だ!見ろよ!』
よみがえるのは……
私達3人の
真っ白な思い出……
『『『雪だー!!!!』』』
3人の声が外に響き渡る。
キラキラ光る真っ白な雪の中…
私は2人に手を引かれて走り出す。
『きゃー!つめたーい!』
『鶴蝶!雪だるま作ろうぜ!』
『勝負だイザナ!』
『私、かまくら作りたい!』
『『え??』』
突然の私の提案に、2人は必死になって雪をかき集めてきてくれて…
小さなかまくらを作ってくれた。
『?どうして屋根に飾りがついてるの?』
『これは、俺らの国の城だ!』
『俺らの、国?』
『これ、お城なの?』
『そうだよ。』
イザナは頷いて笑う。
『中、入って六花、鶴蝶も。』
イザナについて、私と鶴蝶君は小さなかまくらの中に入った。
『いいか?これが極秘計画書だ』
イザナはノートの切れ端に何か書いていく。
『俺らは大人になるまでにこいつを実行して最強の国を作るんだ!』
『逆らうやつは皆死刑…って…厳しすぎない?』
『いいんだよ、俺が国王なんだから』
『俺は下僕だから…総理大臣?』
『ばぁか、ちげぇよ。下僕の意味分かってるか?』
『イザナの為に働くんだろ?』
そう言った鶴蝶君に、イザナはちょっと驚きながらも、フッと笑みをもらす。
その顔は、どこか嬉しそうだった。
『ん〜そう、だな。じゃあ1個中隊を与えてやる』
『一個中隊?』
『国の為に戦うんだよ。
身寄りのない奴を皆国民にして居場所を作ってやるんだ』
孤独を誰より知っていたイザナ…
同じように苦しむ人を救いたい。
そんな思いが、イザナにはあったんだ。
あの時は、イザナが言っている意味が理解できなかった。
でも今なら分かる…
「イザナは……あの頃から、優しい人だったね…」
冷たくなったイザナの頬を包み込む。
優しい人だからこそ……
傷つきすぎて、どうしようもなくて…
こんな風にしか…生きれなくなってしまった。
イザナを……
救い出せなかった。
『国民よ!我に税金を収めよ!』
空に向かってイザナが指を指す。
そして振り返ると、ニカッと笑う。
『ってな』
『あはは!いいね、イザナっぽい』
『いいなぁ…』.
羨ましいげに2人を見つめる私に、イザナは笑う。
『何言ってんだよ。六花もこの国に住まわせてやる』
『本当!?』
『当たり前だろ?六花はこの王国のお姫様なんだからさ』
そう言ってまるで執事のように腰を追ったイザナ。
『俺達が全力で六花を守ってやる。
だから…
俺達はもう誰にも負けちゃいけないんだ。』
孤独から全てを守るため
そして…
彼女の笑顔を守る為…
『うん!じゃあ俺ら、一度だって負けちゃダメだな!』
何も知らなかった……
ただ…六花と鶴蝶と笑いあっていたあの日々…
『イザナ!』
『六花!今日は何して遊ぶ?』
『おままごと!』
『ぶはっ…じゃあ今日も鶴蝶が赤ちゃん役な〜』
『えぇ〜!またかよ!やだよ!』
六花の笑顔が……
溢れ出して、俺たち2人を包みこんでいた…
あの日々に…
「…六花………」
泣かせて……
ごめんな……
こんな風に…
傷つけたかったんじゃなかった。
ただ…
俺は…
普通の愛し方が
分からなかったんだ。
だから……
ごめん……
「……イザナ?」
頬にあったイザナの手が……
力なく地面に落ちる。
ハッとしてイザナの顔を見る。
「あ……」
その瞳に……
もう光はなかった。
「嘘……やだ……やだ…イザナ?ねぇ!イザナ!?」
肩を揺するが…もうイザナは動かない。
「待って……待って、よっ……っイザナっ…私っ…まだ何もっ……何もっ……貴方にしてあげてない!!!!!
何もっ……っ、返せてない!!!
イザナっっっっっ!!!!」
「イザナ?…おい、返事しろよ!イザナ!うっ…」
鶴蝶君がイザナに手を伸ばす。
「はぁ…はぁ…イザ、ナ…」
「っ……鶴蝶君っ……」
視界が涙で歪む……
「……っ…泣くな、六花…大丈夫……イザナを…1人にはしねぇから…」
「え…」
鶴蝶君は頬に涙を流しながら、私に微笑む。
「もう寂しい思いは…はぁ…させねぇ、から…
俺も……今そっち…行くから…」
「!何言ってるのっ!鶴蝶君!だめっ!!」
「六花……はぁ……少しの時間でも……お前と過ごせて……イザナは幸せだった…
言っただろ?
六花の事を話す時のイザナは……
昔のままのあいつだった……
六花を思ってる時だけは……
本当のイザナでいれたんだ……はっ…
だから………イザナを……
許してやって、くれ…」
「っ……許すも何も!!私はっ……私も…2人にまた会えて…嬉しかったっ!……っ嬉しかったんだよっ!!」
そう叫んだ私に、鶴蝶君はフッと笑う。
「六花は……変わんねぇな。
昔のまま……優しいな。」
鶴蝶君はイザナを見つめる…
「俺ら……上手に生きれなかったな…」
「っ…そんな事っ……っ」
言わないで……
冷たくなっていくイザナの手を握りしめると…ふと頬に冷たいものがあたった。
雪……?
空を見上げると…雪が降ってきた。
『六花…約束しよう。いつか…
またこの雪が振る季節。
それが俺達が再会する時だ。』
イザナ…………
空に向かって手を差し伸べると…雪がポツリと手のひらに落ちてくる。
『六花!鶴蝶!雪だ!見ろよ!』
よみがえるのは……
私達3人の
真っ白な思い出……
『『『雪だー!!!!』』』
3人の声が外に響き渡る。
キラキラ光る真っ白な雪の中…
私は2人に手を引かれて走り出す。
『きゃー!つめたーい!』
『鶴蝶!雪だるま作ろうぜ!』
『勝負だイザナ!』
『私、かまくら作りたい!』
『『え??』』
突然の私の提案に、2人は必死になって雪をかき集めてきてくれて…
小さなかまくらを作ってくれた。
『?どうして屋根に飾りがついてるの?』
『これは、俺らの国の城だ!』
『俺らの、国?』
『これ、お城なの?』
『そうだよ。』
イザナは頷いて笑う。
『中、入って六花、鶴蝶も。』
イザナについて、私と鶴蝶君は小さなかまくらの中に入った。
『いいか?これが極秘計画書だ』
イザナはノートの切れ端に何か書いていく。
『俺らは大人になるまでにこいつを実行して最強の国を作るんだ!』
『逆らうやつは皆死刑…って…厳しすぎない?』
『いいんだよ、俺が国王なんだから』
『俺は下僕だから…総理大臣?』
『ばぁか、ちげぇよ。下僕の意味分かってるか?』
『イザナの為に働くんだろ?』
そう言った鶴蝶君に、イザナはちょっと驚きながらも、フッと笑みをもらす。
その顔は、どこか嬉しそうだった。
『ん〜そう、だな。じゃあ1個中隊を与えてやる』
『一個中隊?』
『国の為に戦うんだよ。
身寄りのない奴を皆国民にして居場所を作ってやるんだ』
孤独を誰より知っていたイザナ…
同じように苦しむ人を救いたい。
そんな思いが、イザナにはあったんだ。
あの時は、イザナが言っている意味が理解できなかった。
でも今なら分かる…
「イザナは……あの頃から、優しい人だったね…」
冷たくなったイザナの頬を包み込む。
優しい人だからこそ……
傷つきすぎて、どうしようもなくて…
こんな風にしか…生きれなくなってしまった。
イザナを……
救い出せなかった。
『国民よ!我に税金を収めよ!』
空に向かってイザナが指を指す。
そして振り返ると、ニカッと笑う。
『ってな』
『あはは!いいね、イザナっぽい』
『いいなぁ…』.
羨ましいげに2人を見つめる私に、イザナは笑う。
『何言ってんだよ。六花もこの国に住まわせてやる』
『本当!?』
『当たり前だろ?六花はこの王国のお姫様なんだからさ』
そう言ってまるで執事のように腰を追ったイザナ。
『俺達が全力で六花を守ってやる。
だから…
俺達はもう誰にも負けちゃいけないんだ。』
孤独から全てを守るため
そして…
彼女の笑顔を守る為…
『うん!じゃあ俺ら、一度だって負けちゃダメだな!』